夏休みの自由研究 発こうのちからで風船をふくらませよう!
夏休みの自由研究のテーマ、もう決まりましたか?
なかなか、いいネタが見つからない?
それなら、キュリオといっしょに実験しましょう!
きっかけは身近な疑問から
ある日、キュリオは朝食にパンを食べていて、ふとこんな疑問を持ちました。
そこで、パン屋さんにパンがふくらむ理由を聞いてみました。
パン屋さんの話を聞いて、発こうに興味が出てきたキュリオ。
キュリオは、イースト菌が糖を分解してパンがふくらむなら、
同じように糖にイーストを入れれば、風船もふくらむのではないかと考えました。
そこでこんな実験をしてみることにしました。
題して、「発こうのちからで風船をふくらませよう!」
実験の計画と予想
実験の計画
実験内容
イースト菌とさとうを混ぜて、風船がふくらむかどうかを確かめます。
比較のために、さとうを塩に変えた実験も同時に行うようにします。
用意するもの
A.
- 赤い風船
- 500mlのペットボトル…1本
- さとう…小さじ1
- イースト菌…3g
- 30℃のぬるま湯…200ml
B.
- 緑の風船
- 500mlのペットボトル…1本
- 塩…小さじ1
- イースト菌…3g
- 30℃のぬるま湯…200ml
※湿度などの条件にもよりますが、通常イースト菌は30℃前後で活発に活動します。
実験手順
①AとBそれぞれの材料をペットボトルに入れてよく混ぜ、風船をかぶせる
②20分間、経過を観察する
予想
Aのボトルには糖であるさとうが入っているので、赤い風船はふくらむ。
Bのボトルに入っている塩は糖ではないので、緑の風船はふくらまない。
キュリオはこのように予想しました。
結果と考察
結果
20分後、結果は次のようになりました。
考察
予想通り、さとうが入っている赤い風船はふくらみ、塩が入っている青い風船はふくらみませんでした。
このことから、イースト菌が糖を分解することを実際に確かめることができました。
キミもやってみよう!
「どうしてパンはふくらむの?」という身近な疑問からスタートしたキュリオの自由研究、
どうやらうまくいったようですね。
みなさんも、試してみてください。
でも、キュリオの自由研究をそのままやるだけでは、おもしろくないですよね。
そこで、たとえば比較実験用の緑の風船をこんなふうにアレンジしてみましょう。
・さとうも塩も入れないで、イースト菌とぬるま湯だけを入れる
・塩の代わりに小麦粉を入れる
・ぬるま湯ではなく、冷水を入れる
・ぬるま湯ではなく、80℃の熱いお湯を入れる
さて、こんな風に条件を変えたら、どうなると思いますか?
自由研究で大切なのは、結果よりも、予想と考察です。
なんでそうなると思うのか、また実際の結果が予想通りだった理由は何か、
あるいは実際の結果が予想に反していた原因は何か、そこを考えるのが自由研究のだいご味です。
そうそう、余談ですが、「だいご味」の「だいご」っていうのも、
発こうでできた食品のことなんですよ。
昔の食品で、はっきりしたことはわからないのですが、
牛乳からできたバターやチーズのようなものだったようです。これがとってもおいしかったことから、
「味わい深い」「本当に楽しい」という意味の「だいご味」という言葉が生まれたそうですよ。
キュリオの自由研究の紹介はここまで。
みなさんも、楽しんで自由研究にチャレンジしてみてください。