「暑い」って言うとよけいに暑くなるから、他の言語で言おう!
はじめに
前回のブログは、とてもアツアツでしたね。
さて、その中で紹介したあるあるの1つに……
部活の帰り道、「暑いって言ったら負け」ゲームをする
が出てきました。
今日は、このゲームで最強になれる「色々な言語での暑いの言い方」を、
ちょっとした解説とともにご紹介します。
※紹介しているのは、基本的な表現です。その他の言い方もあります。
色々な言語での「暑いです」の言い方
英語 It's hot.(イッツ ホット)
「hot」が、「暑い」を表す形容詞です。
これは、It's ~.で天気を表すお決まりの言い方ですね。
とても暑い=It's very hot.
暑すぎる=It's too hot.
など、アレンジもして使ってみましょう!
中国語 很热。(ヘン ルァ)
「热」が、「暑い」を表す形容詞です。
中国語では、肯定の意味のとき、形容詞の直前に程度を表す副詞を置きます。
「很」は「とても」という意味の副詞ですが、
この場合は飾りのようなもので、「とても」の意味はもちません。
フランス語 Il fait chaud.(イルフェ ショー)
「chaud」が、「暑い」を表す形容詞です。
il fait ~.は、天気を言いたいときのお決まりの表現になります。
英語で、it's ~.で天気を言うのと同じようなものです。
ilは、この場合、英語でいう「it」と同じ役割。
faitは、「faire(フェール)」という動詞を主語に合わせて変形させたものです。
ドイツ語 Es ist heiß.(エス イスト ハイス)
「heiß」が、「暑い」を表す形容詞です。
Es ist ~.も、英語でIt's~.で天気を言うのと同じようなイメージ。
esが「it」、istが「is」にあたります。
英語で見慣れない文字、ßというのも出てきていますね!
イタリア語 Fa caldo.(ファ カルド)
「caldo」が、「暑い」を表す形容詞です。
fa は動詞 fare を主語に合わせて変形させたものです。
英語・フランス語・ドイツ語では、主語として、it、il、esを入れていましたが、
イタリア語では、主語を省略しています。
スペイン語 Hace calor.(アセ カロール)
「calor」が、「暑い」を表す形容詞です。
haceは、hacer(アセール)という動詞を主語に合わせて変形させたものです。
スペイン語もイタリア語と同じく、主語を省略しています。
ロシア語 Жарко.(ジャールカ)
「Жарко」が「暑い」という意味になります。
主語をおかずに使う述語です。
ロシア語では、キリル文字というものを使います。
見慣れた文字もありますが、たとえばpは英語でいうrのように発音するなど、
英語とは発音のルールがことなっています。
これで「暑い」って言っちゃダメでももう大丈夫!
やったね!
おわりに 言語には個性がたっぷり!
さて、今回は7つの言語を見てきましたが、
文字自体が全くちがう国があれば、少し文法が似ている国もありましたね。
日本語も、他の国の人から見ればだいぶ風変わりな言語であることにも気づいたのではないでしょうか。
なぜ全く違う国と似ている国があるのか、それは、それぞれの言語の歴史を調べてみると見えてきます。
また、今回紹介したのはたくさんある言語のうちの、ほんの一部にすぎません。
他の国では、どんなふうに「暑い!」と言っているのでしょうか。
そんなことを調べるのも、自由研究になるかもしれません!
それではまた!