2022/08/16

家に”いま”あるものだけで、夏休みの工作をしてみよう!

夏休みも終わりが近づいてきましたね。

 

みなさん、夏休みの宿題はもう終わりましたか?

この「なるほど!Bunri-LOG」では、今まで読書感想文自由研究について、記事にしてきました。

今日は、工作についてです!

今から工作を終わらせようとすると、材料をそろえるのもなかなか大変なもの……

 

そこで、本当にいま家にあったものだけで、短時間で!工作に挑戦してみようと思います。

 

いま家にあったもの

その辺にある、使えそうなものをかき集めてきました!


 

……ストローと輪ゴム以外彩りががないのが心配ですが、

時間もないのでさっそくやっていきましょう!

 

道具は、はさみとセロハンテープを使います。

※はさみを使うときは、ケガに気をつけましょう。
 

行き当たりばったりで、思いついたままに進めていこうと思います!

がんばるぞ!

 

 

さて、何を作ろう

行き当たりばったりとはいえ、基本の形は何かほしいものです。

たまたま、おそらくネットで何か買ったときにいっしょに入っていた厚紙があったので、

これをつかってペン立てをつくることにしました。

 

正方形と、長方形4枚を並べて書いて、切って組み立てます。

(牛乳パックを開いた時と似てますね!)


紙が丈夫なので、折ろうとしたら、折り線ではないところでメリョッとなってしまいましたが……

 





こういうときは、はさみなどを使って裏面に軽く切れ込みを入れてあげると……

※ケガをしないように、ゆっくり慎重に行ってください!




きれいに折ることができます。






さて! 形になりました!

これをセロハンテープでとめて、原型は完成です。







……ちょっと背が高すぎましたね。

適当な高さに切りましょう。

 

 



ついでにちょっとかわいい形にしてみました。

いい感じですね。



ここからが味つけ

思いついたものを、足していこうと思います。

 



このカプセル、消しゴム入れによさそうではないでしょうか?

問題は、どうやってここにくっつけるかですね


………


 

……

 





ながーいセロハンテープを、ぐるっと巻いてみました。

ここで悲しい出来事が。
セロハンテープの粘着面がむき出しになっているとホコリがつくので、

テープ同士を貼り合わせてみたら、しわっしわになってしまいました。

 



でもリボンのこのしわに見えなくもないので。



セロハンテープでリボンを作って、


 

 

くっつけておきました。

 

 

 

 


現状です。

 

 

 

もう少し一体感が欲しいのと、色がさびしいのでストローの枠を作ってみました。

 

 

 

ストローは、むぎゅっと押し込めば何もなくても連結できるのでいいですね!






少しすき間が空いてしまいましたね。




と、このすき間を見ていてまたひらめきました。

 

 

 

 

ここに、さっき余ったストローの切れ端を2本立てると……



 

 

定規立てができました!!

 

横から見るとこのような感じになっていて、奇跡的に定規が前に倒れず、

スライドできるようになりました。



さあ、だいぶパワーアップしてきましたが、もう一息工作っぽいことをしたくなったので、

最後にこれに車輪を付けて、「勉強しようカー」にしたいと思います。

 

車輪をつけたいが……?!

「ストローを車体の下につけて、そのなかに竹串を通し、車輪になるものに竹串をさす」

という方法で、車輪はつけることができます。

キッチンを探したら、竹串は見つけることができました。

 

が、ここで問題発生です!
ペットボトルのキャップに穴をあけるための、千枚通しがありませんでした。

 

 

ペットボトルの代わりに段ボールで車輪を作ればなんとかなるものの、

きれいな円に段ボールを切るのが結構面倒……

 

…と、3分ほど考えてひらめいたのが、次の方法です。

 

 

1)

段ボールを四角く切ったものを2枚つくり、中心にボールペンなどで穴をあける。
四角の大きさは、ペットボトルのふたより気持ち大きいくらい。

 

 

 

2)

1)を、ペットボトルのふたに重ねて押し込む。

ペットボトルの底・2枚の段ボールの間に、丸めたセロハンテープを入れておく!


 

 

3)

穴にしっかり竹串をさして、セロハンテープでとめる





これで、一応車輪を作ることができました!

 


あとはペン立ての裏側にストローをつけて、車輪を通せば完成です。

 

 

ちなみに竹串は、はさみで軽く切れ込みを入れてから折ると、楽にきれいに折れます
(ピントが合っていないですね)

ペン立ての幅に合わせて、車輪がいい位置に来るように折ってください。
短くしすぎに注意!

 

 

 

さあ、うまく走るでしょうか……

 

 

 

 

 

成功です!

 

 

これで完成!

というわけで、「勉強しようカー」が完成しました。




セロハンテープがむき出しという難点はあるものの、

いま家にあったものだけを使い、短時間(1時間半ほどでした)で、作ったと考えると

上出来なのでは!と思います。

 

きれいな色の箱を使ったり、
ボンドでいける部分はボンドを使ったり、
上から、リボンや包装紙などを貼ってセロハンテープを隠したり、

工夫次第で、もっと良いものができそうです。

 

工作がんばろう!

思い立って始めてみたら、楽しくてどんどん進められますよ!

まずは家の中から、使えそうなものを探してみましょう!

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夏休みの自由研究 発こうのちからで風船をふくらませよう!

夏休みの自由研究のテーマ、もう決まりましたか? なかなか、いいネタが見つからない? それなら、キュリオといっしょに実験しましょう!     きっかけは身近な疑問から ある日、キュリオは朝食にパンを食べていて、ふとこんな疑問を持ちました。     そこで、パン屋さんにパンがふくらむ理由を聞いてみました。         パン屋さんの話を聞いて、発こうに興味が出てきたキュリオ。   キュリオは、イースト菌が糖を分解してパンがふくらむなら、 同じように糖にイーストを入れれば、風船もふくらむのではないかと考えました。   そこでこんな実験をしてみることにしました。   題して、「発こうのちからで風船をふくらませよう!」   実験の計画と予想     実験の計画 実験内容 イースト菌とさとうを混ぜて、風船がふくらむかどうかを確かめます。 比較のために、さとうを塩に変えた実験も同時に行うようにします。   用意するもの A. 赤い風船 500mlのペットボトル…1本 さとう…小さじ1 イースト菌…3g 30℃のぬるま湯…200ml   B. 緑の風船 500mlのペットボトル…1本 塩…小さじ1 イースト菌…3g 30℃のぬるま湯…200ml   ※湿度などの条件にもよりますが、通常イースト菌は30℃前後で活発に活動します。     実験手順 ①AとBそれぞれの材料をペットボトルに入れてよく混ぜ、風船をかぶせる ②20分間、経過を観察する     予想 Aのボトルには糖であるさとうが入っているので、赤い風船はふくらむ。 Bのボトルに入っている塩は糖ではないので、緑の風船はふくらまない。 キュリオはこのように予想しました。   結果と考察 結果   20分後、結果は次のようになりました。     考察 予想通り、さとうが入っている赤い風船はふくらみ、塩が入っている青い風船はふくらみませんでした。 このことから、イースト菌が糖を分解することを実際に確かめることができました。   キミもやってみよう! 「どうしてパンはふくらむの?」という身近な疑問からスタートしたキュリオの自由研究、 どうやらうまくいったようですね。   みなさんも、試してみてください。 でも、キュリオの自由研究をそのままやるだけでは、おもしろくないですよね。   そこで、たとえば比較実験用の緑の風船をこんなふうにアレンジしてみましょう。   ・さとうも塩も入れないで、イースト菌とぬるま湯だけを入れる ・塩の代わりに小麦粉を入れる ・ぬるま湯ではなく、冷水を入れる ・ぬるま湯ではなく、80℃の熱いお湯を入れる   さて、こんな風に条件を変えたら、どうなると思いますか?   自由研究で大切なのは、結果よりも、予想と考察です。 なんでそうなると思うのか、また実際の結果が予想通りだった理由は何か、 あるいは実際の結果が予想に反していた原因は何か、そこを考えるのが自由研究のだいご味です。   そうそう、余談ですが、「だいご味」の「だいご」っていうのも、 発こうでできた食品のことなんですよ。 昔の食品で、はっきりしたことはわからないのですが、 牛乳からできたバターやチーズのようなものだったようです。これがとってもおいしかったことから、 「味わい深い」「本当に楽しい」という意味の「だいご味」という言葉が生まれたそうですよ。   キュリオの自由研究の紹介はここまで。 みなさんも、楽しんで自由研究にチャレンジしてみてください。      

環境を整えて集中力UP! リビング学習で成果を上げるには?

小学生の保護者のみなさま、お子さまはお家のどこで勉強していますか? リビングですか? それとも子ども部屋でしょうか?   「家で学習するときの場所」小学生白書2021(学研教育総合研究所)の調査では 小学生の7割以上が、リビングで学習しているそうです。   テレビや雑誌、Webメディアなどでは「リビング学習で学力が上がる」という特集が組まれることがあります。   しかし、勉強場所をリビングにすれば、それだけで成績が上がるわけではありません。 リビングの環境が学習に適していなければ、逆に勉強に集中できない…なんてことも。   そこで、今回はリビング学習を快適にするための、いくつかのアイディアをお伝えします。     なんでリビング学習がいいの? ところで、どうしてリビングが学習によいといわれるのでしょうか?   リビング学習のメリットのひとつは、安心感です。 小学生、とくに低学年のうちは、家族がそばにいたほうが、 安心して学習に取り組むことができます。   また、わからないときに、すぐに家族に質問できることもメリットひとつです。 家族にほめられることで、学習意欲が高まることもあります。 リビングでは、家族とのコミュニケーションが自然と生まれます。 それが子どもの学習を後押しし、学力の向上につながることがあります。     リビング学習の落とし穴 しかし、リビングに家族がいることは、ときに学習の妨げにもなります。 家族の会話や、テレビの音が聞こえるような状態では、勉強に集中することは困難です。   また、そもそもリビングの構造が、学習に適していないお宅の場合もあります。 照明が暗い、換気や空調が悪い、机といすの高さがあっていないという場合は、 子どもの健康に悪影響を与えてしまう危険性があるので、よくありません。   近くに収納がない場合も、学習後の片付けが面倒になり、リビングが散らかってきてしまう原因になります。 散らかった部屋では、子どもは気が散ってしまうので、なかなか勉強に集中できません。       リビングの環境を整えよう! リビング学習で成果をあげるには、まずリビングの環境を整えることが大切です。 その際、以下の点に気を配るとよいでしょう。   1.照明 暗い部屋で勉強すると、子どもの視力が下がってしまいます。 部屋全体が明るく照らされるのが望ましいですが、 リビングの照明が暗い場合は、デスクライトで机を明るく照らしましょう。     2.換気・空調 部屋の二酸化炭素の濃度が上がってくると、集中力が切れてしまいます。 また、リビングダイニングの場合は、 食べ物のにおいがこもることがあるので、ときどき、換気をしましょう。 温度・湿度も集中力に大きく影響するので、快適に保ちましょう。     3.机といす 机といすの高さが合わないと、姿勢が悪くなります。 また、足が床につかず、ぶらぶらした状態では、姿勢が安定しません。 ダイニングテーブルで学習する場合は、座面の高さを変えられるいすや、足置きがついているいすを利用しましょう。       4.収納 勉強道具をしまう収納場所をリビング内に設けましょう。 また、事典、辞書、地図、地球儀などは、子どもが疑問を持ったときに、 すぐに手に取れる位置に置いておくと、自然と主体的に学ぶ姿勢が身につくのでおすすめです。     5.時計 リビングの良く見えるところに、時計があるとよいです。 たとえば、「10分でこの問題を解いてみよう」と約束して、 子どもが課題に取り組んでいる間に、保護者は家事をするという場面がありますよね。   そんなとき、目につくところに時計があるとコミュニケーションがスムーズにいきます。 時計は、デジタル時計よりアナログ時計のほうが、視覚的に時間をとらえられるのでおすすめです。 また、低学年のお子さまには、アナログ時計を見ること自体が、算数の勉強になります。     6.家族の協力 子どもがリビングで学習に集中できるようにするには、家族の協力が不可欠です。 子どもの勉強中はテレビをつけない、大きな声で話さないなど、家族でルールを決めておきましょう。       まとめ 今回は、リビング学習の環境を整えるアイディアを紹介しました。 ただ、リビング学習がお子さまの学習にとって良いかどうかは、 お宅の住宅環境にもよりますし、お子さま自身の性格にもよります。   リビングよりも子ども部屋のほうが、環境が整っているお宅もあるでしょう。 また、誰かがそばにいるよりも、一人のほうが集中できるし、自発的に学習に取り組める子どももいます。   一番大切なのはどこで勉強するかではなく、そこでどれだけ集中できるかです。 お子さまの学力を向上させるためにも、まずは集中できる学習環境を整えましょう。