環境を整えて集中力UP! リビング学習で成果を上げるには?
小学生の保護者のみなさま、お子さまはお家のどこで勉強していますか?
リビングですか? それとも子ども部屋でしょうか?
テレビや雑誌、Webメディアなどでは「リビング学習で学力が上がる」という特集が組まれることがあります。
しかし、勉強場所をリビングにすれば、それだけで成績が上がるわけではありません。
リビングの環境が学習に適していなければ、逆に勉強に集中できない…なんてことも。
そこで、今回はリビング学習を快適にするための、いくつかのアイディアをお伝えします。
なんでリビング学習がいいの?
ところで、どうしてリビングが学習によいといわれるのでしょうか?
リビング学習のメリットのひとつは、安心感です。
小学生、とくに低学年のうちは、家族がそばにいたほうが、
安心して学習に取り組むことができます。
また、わからないときに、すぐに家族に質問できることもメリットひとつです。
家族にほめられることで、学習意欲が高まることもあります。
リビングでは、家族とのコミュニケーションが自然と生まれます。
それが子どもの学習を後押しし、学力の向上につながることがあります。
リビング学習の落とし穴
しかし、リビングに家族がいることは、ときに学習の妨げにもなります。
家族の会話や、テレビの音が聞こえるような状態では、勉強に集中することは困難です。
また、そもそもリビングの構造が、学習に適していないお宅の場合もあります。
照明が暗い、換気や空調が悪い、机といすの高さがあっていないという場合は、
子どもの健康に悪影響を与えてしまう危険性があるので、よくありません。
近くに収納がない場合も、学習後の片付けが面倒になり、リビングが散らかってきてしまう原因になります。
散らかった部屋では、子どもは気が散ってしまうので、なかなか勉強に集中できません。
リビングの環境を整えよう!
リビング学習で成果をあげるには、まずリビングの環境を整えることが大切です。
その際、以下の点に気を配るとよいでしょう。
1.照明
暗い部屋で勉強すると、子どもの視力が下がってしまいます。
部屋全体が明るく照らされるのが望ましいですが、
リビングの照明が暗い場合は、デスクライトで机を明るく照らしましょう。
2.換気・空調
部屋の二酸化炭素の濃度が上がってくると、集中力が切れてしまいます。
また、リビングダイニングの場合は、
食べ物のにおいがこもることがあるので、ときどき、換気をしましょう。
温度・湿度も集中力に大きく影響するので、快適に保ちましょう。
3.机といす
机といすの高さが合わないと、姿勢が悪くなります。
また、足が床につかず、ぶらぶらした状態では、姿勢が安定しません。
ダイニングテーブルで学習する場合は、座面の高さを変えられるいすや、足置きがついているいすを利用しましょう。
4.収納
勉強道具をしまう収納場所をリビング内に設けましょう。
また、事典、辞書、地図、地球儀などは、子どもが疑問を持ったときに、
すぐに手に取れる位置に置いておくと、自然と主体的に学ぶ姿勢が身につくのでおすすめです。
5.時計
リビングの良く見えるところに、時計があるとよいです。
たとえば、「10分でこの問題を解いてみよう」と約束して、
子どもが課題に取り組んでいる間に、保護者は家事をするという場面がありますよね。
そんなとき、目につくところに時計があるとコミュニケーションがスムーズにいきます。
時計は、デジタル時計よりアナログ時計のほうが、視覚的に時間をとらえられるのでおすすめです。
また、低学年のお子さまには、アナログ時計を見ること自体が、算数の勉強になります。
6.家族の協力
子どもがリビングで学習に集中できるようにするには、家族の協力が不可欠です。
子どもの勉強中はテレビをつけない、大きな声で話さないなど、家族でルールを決めておきましょう。
まとめ
今回は、リビング学習の環境を整えるアイディアを紹介しました。
ただ、リビング学習がお子さまの学習にとって良いかどうかは、
お宅の住宅環境にもよりますし、お子さま自身の性格にもよります。
リビングよりも子ども部屋のほうが、環境が整っているお宅もあるでしょう。
また、誰かがそばにいるよりも、一人のほうが集中できるし、自発的に学習に取り組める子どももいます。
一番大切なのはどこで勉強するかではなく、そこでどれだけ集中できるかです。
お子さまの学力を向上させるためにも、まずは集中できる学習環境を整えましょう。