忙しい中学生の家庭学習攻略法を考えてみよう!
中学生にとって、学校の授業と同じくらい大切なのが家庭学習での予習・復習です。
小学生では学校の授業と学校からの宿題をこなすことができれば大きく学力の差がついてしまうことはありませんでしたが、
中学校からは学校の授業外での勉強時間の差が如実に学力の差につながってしまいます。
家庭学習を攻略して、もうすぐ迎える定期試験で最高のスタートを切りましょう!
目次
中学生にとって家庭学習が大切な理由
家庭学習を習慣化するには
やったつもりはNG!家庭学習の罠
家庭学習の基本は予習・復習・テスト対策
予習・復習・テスト対策におすすめの問題集2選
レベル別おすすめの問題集3選
入試対策におすすめの問題集3選
中学生にとって家庭学習が大切な理由
中学生では、家庭学習がとても大切になります。その理由を考えてみましょう。
①授業が難しくなるから
中学生は、学期が進み学年が上がるごとに学習内容の難易度が上がります。
授業だけでは理解しきれない部分を教科書・ノートで振り返る機会、演習が不足している部分を学習参考書などで補う機会が必要になります。
②授業のスピードが速くなるから
中学生は、学校行事や部活動とも両立しなければならないので、効率が重視されることも多くなります。
家庭でもしっかりと自分に必要な学習内容と学習時間を決め、こなすことが重要です。
③定期テスト対策が必要だから
学習内容をしっかりと理解しているか定着度を測る定期テストがあります。
定期テストを中心に内申点が決まり、高校入試の重要な参考資料になります。
すべての教科で安定した点数を取るためにはしっかりとしたテスト対策も必要になります。
④高校受験に備えるため
高校受験では、中学生で学んだすべての学習内容が出題範囲になります。
過去に学んだ知識事項などは一度学んだだけでは忘れてしまうことも多いので、
長期休みなどを活用してしっかりと総復習することが大切になります。
中学生は、夕方まで学校・部活動があり、
習い事や趣味に割く時間のことも考えるとなかなか時間がとれません。
勉強を日々のサイクルに取り込み、習慣化することが大切です。
その方法を探ってみましょう。
家庭学習を習慣化するには
集中できる環境をつくる
決まった学習量を決めた時間のなかで達成するには、「集中」がカギになります。
自分なりに集中しやすい場所を見つけましょう。
自分の部屋・リビング・通っている塾の自習室、など勉強がはかどる場所は人それぞれです。
気持ちよく勉強できる場所が分かれば、自然と集中しやすくなります。
毎日机に向かう時間を決める
集中しやすい場所が人それぞれであるように、集中しやすい時間も人によって異なります。
朝型なのか夜型なのか、静かな方がよいのか、生活音など少し音がある方がよいのか、自分の好みを探ってみましょう!
より集中できる時間帯が分かってきたら、学校の準備をするまえの30分や、夕食前・寝る前の30分など、
日常の決まった行動の隙間に学習の時間を組み込みましょう。
自分に合った問題集や参考書を選ぶ
自分で計画を立てて学習するのに役立つのが、問題集や学習参考書です。
苦手を克服する学習参考書や、演習で慣れるための問題集など目的にあった補助教材を自分で選び、
やりきることで学力がアップし自信につながります。
書店に行って、中身をみながら自分に合いそうな参考書を探してみましょう。
やったつもりはNG!家庭学習の罠
家庭学習は始める一歩を踏み出すことが大変ですが、継続することも同じくらい大変です。
陥りがちな失敗のポイントを見て、しっかりと気を付けましょう!
勉強時間や学習範囲のノルマをこなすだけ
勉強時間を「2時間」と決めても、だらだらと学習するだけで学習が全然進んでおらず、学力が伸びない……。
過度に少ないノルマ・多すぎるノルマを自分に課して、勉強のサイクルをうまく作ることができない……。
こんな問題が起こりがちです。ルールに振り回されすぎることがないよう、自分にあった学習サイクルを設定し、必要に応じて改善しましょう。
ノートをきれいにまとめることに全力を注ぐ
授業後やテスト前にノートをきれいにまとめて、それから勉強をはじめようとしてしまっていませんか?
ノートづくりに時間を割きすぎてしまい結局内容が身につかないまま、というのは学習初心者が陥りがちな落とし穴です。
ノートをまとめるということに力を入れすぎず、理解と演習を繰り返すことでステップアップしましょう。
簡単すぎたり、難しすぎたりする問題を解いている
今の学力に合わない形の演習を続けても、学力の向上にはつながりません!
学習参考書には、参考書自体のレベルがあります。
また、学習参考書の各単元のなかにも、ステップアップしやすいようにレベルが設けられています。
集中して解いて、6~7割正解できる演習問題が今の自分に合ったレベルになります。
購入時はもちろん、学習をするときにも使っている問題集や学習参考書のレベルが自分に合っているか確認しながら進めましょう。
家庭学習の基本は予習・復習・テスト対策
ここからは、具体的にどのように家庭学習を進めていけばよいのか、その方法を確認していきましょう!
予習のコツ
予習をすることで、授業の理解がスムーズになり、復習がしやすくなります。
学習サイクルの起点になるので、なるべく「短時間・簡単な手順」を意識して、続けるようにしましょう。
教科書を読む
予習の基本は、とても簡単なことです。
次に学習する教科書のページを前日のうちか、休み時間の間に少し読むだけ!
なにを学習するか分かっているだけで、授業が頭にすっと入ってきやすくなります。
次の授業で何を習うか、ポイントを押さえておく
教科書を持ち帰らない場合や、プリントベースで授業を進めている場合は、
授業で学習している単元名と学習参考書の単元と見比べて、次に学習する内容にアタリをつけて説明部分を読んでみましょう。
余裕がある場合は、説明の部分に付随した穴埋め問題を解いたり、理解したことをノートにまとめたり…といった工夫をしてみてもよいかもしれません。
復習のコツ
学習で一番大切なのは、復習です。しっかりと力と時間をかけるようにしましょう。
習った当日に復習する
まずは、教科書や授業で配布されたプリントと学校のノートを振り返り、なるべくその日のうちに学習内容が理解できたか確認しましょう。
問題を解いて知識を定着させる
休日など、まとまった時間をとることができるときを中心に、学校指定の問題集や購入した学習参考書を併用してしっかりと定着させていくようにしましょう。
ミスをした問題・解くことができなかった問題は、印をつけて解説を読んだり、該当の教科書や学習参考書のページを振り返ったりするようにしましょう!
テスト対策のコツ
定期試験は学力を確認する機会であることはもちろんですが、配布された資料をしっかりと整理して、
「先生の授業」をしっかりと理解できていることもとても大切です。
テスト対策
まずは、学校で指定されたテスト範囲をしっかりと確認しましょう。
指定の仕方は先生によって様々なので、間違いのないように気を付けてください!
○単元名のみで指定する場合
○配布済みのプリントで指定する場合
○学校指定の問題集のページで指定する場合
○教科書のページ数で指定する場合
まずは範囲を間違えないように気を付けて、普段の積み重ねを発揮できるような対策を行いましょう。
定期テストまでのスケジュールを立てる
テストまでの日程、テストまでに確保できる勉強時間、現在の学習の到達度から逆算して、スケジュールを立てましょう。
教科書の範囲を復習する
教科書を中心にノートやプリントを見返して、理解不足のところがないか確認しましょう。
理解できていると感じる場合や、理解できているか分からない…。という場合は早めに演習に移り、演習の直しを通して理解を深めるようにしましょう!
基本問題・標準問題を中心に解く
まずは、基本問題と標準問題をしっかりと理解し、素早く正確に解くことができると得点力につながります。
時間も意識しながら、演習を積み重ねましょう。
苦手な問題をなくす
仕上げに、総合問題を解いてみましょう。
定期試験では単元が混ざっている状態でも制限時間内でミスなく解答できることが求められます。
問題集にある総合問題で練習することで、本番に慣れることができます。
予習・復習・テスト対策におすすめの問題集2選
学校の授業をもとに家庭学習のサイクルを作るのに一番おすすめなのは、学校でお使いの教科書に沿って学習できる教科書準拠の参考書です。
学習参考書の中に教科書の単元名やページ数が書かれているので、学校の授業を振り返りながら学習を進めることができます!
中学教科書ワーク
日々の学習から定期試験まで丁寧に進めるのにおすすめなのが、ロングセラーの教科書ワーク。
説明を読み、演習問題ではレベルに合わせて徐々にステップアップし、定期試験の模擬試験をすることもできます。
中間・期末の攻略本
定期試験直前の特効薬としておすすめです。
ノートまとめの手間を省きながら、重要事項を最低限しっかりと押さえ、基礎問題を中心に演習することができます。
レベル別おすすめの問題集3選
ニガテを克服するための易しい学習参考書、得意を極めるための良質な問題がそろった難しい問題集があります。
目的に合わせてカスタマイズしてみましょう。
レベル★☆☆☆☆
わからないをわかるにかえる 学年別・単元別
オールカラーで読みやすく、スムーズに演習をすることで超基礎を身につけることができます。
レベル★★★★☆
完全攻略 学年別・単元別
見やすい紙面はそのままに、しっかりとした解説と演習量で教科書の一歩先までしっかりと押さえられます。
レベル★★★★★
ハイクラス徹底問題集
良質な問題をたくさん解くことで力を付け、トップ層に食い込む力をつけることができます。
入試対策におすすめの問題集3選
1冊で広い範囲を復習することができます。復習の足掛かりに短期間で基礎的な内容を確認する学習参考書や、難易度の高い問題までしっかりと1冊のなかで確認する学習参考書もあります。
レベル★☆☆☆☆
わからないをわかるにかえる 高校入試シリーズ
図やイラストが豊富にあり超基礎レベルの問題を厳選して収録しているので、短期間のうちにすべての単元を網羅できます。
レベル★★☆☆☆
コーチと入試対策シリーズ
1・2年生は8日間、3年生は10日間と決まった日数で、紙面に登場するコーチと一緒に総復習できます。
レベル★★★★☆
完全攻略 高校入試シリーズ
基礎的な問題から高校入試の過去に出た難易度の問題までステップアップできます。
しっかり総復習したい方におすすめです。