2024/02/02

中1ギャップにつまずかないために、ご家庭でできること

もうすぐ卒業・入学・進学の時期を迎えますね。とりわけ大きな変化となるのが、新中学1年生のみなさまです。

中学1年生となり、小学校との生活面や学習面での違いにつまずいてしまうことを「中1ギャップ」と呼びます。

「中1ギャップ」を軽減し、健やかな学校生活を送ってほしい……。そのように思う保護者の方々も多いのではないでしょうか。

今回は、生活面でのフォローをご紹介しながら、特に学習面でのフォロー方法についてご説明します。

 

目次

中1ギャップ 中学生活になじめない?

 ー中1ギャップが起きる原因

   ー学校生活や人間関係の変化によるギャップ

   ー学習面でのギャップ

 

中1ギャップの子どもに対して保護者ができること

 ー子どもによりそう

 ー学校と連携する

 ー生活習慣や学習環境を整える

 

学習面での中1ギャップを防ぐのに大切なこと

 ー学習習慣を身につける

 ー学校の授業の予習・復習を欠かさない

 ー定期テスト対策をする

 ー基礎をおさえて、苦手なところをつくらない

 

中1ギャップを防ぐ おすすめ問題集3選

  ー予習・復習・テスト対策に「中学教科書ワーク」

  ー定期テスト対策には「中間・期末の攻略本」

  ー苦手をなくすには「わからないをわかるにかえる」

まとめ

 

 

中1ギャップ 中学生活になじめない?

中学校に入学すると、生活が大きく変化します。

変化にすぐに順応できるお子さまもいれば、戸惑ってしまい、困りごとをうまく表現できないお子さまもいます。

中1ギャップがおこる要因を探ってみましょう。

中1ギャップが起きる原因

中1ギャップがおこる要因は、大きく分けて「生活面」「学習面」の2つに分けられます。

生活面も学習面も、お子さまの様子からうかがうことが大切です。

 

学校生活や人間関係の変化によるギャップ

中学校から、小学校では他校に通っていた生徒が同じ学校になることもあります。

また、地元の公立小学校を出て私立中学校に進学する場合、人間関係が大きく変化します。

そのほかにも、部活動や委員会活動など、小学校以上に本格化する学校活動での人間関係も生まれます。

中学1年生はより多くの人との関わり方を学んでいく一方、不和や衝突に悩むことが多くなる時期なのです。

学習面でのギャップ

中学校から各教科の先生に、各教科の授業を受けることになります。

小学校より難しい事項を学習し、定期試験で数字として結果が出ます。

必然的に過去の自分自身や、周囲と比べる機会が増えることが心身ともに負担となってしまうことも。

 

中1ギャップの子どもに対して保護者ができること

お子さまが中学1年生を迎えると、思春期・反抗期の真っ只中で、関わり方が分からない……。

そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか。

つい不安で、手取り足取り助けたくなってしまったり、反対に、つい強い伝え方になってしまい、溝が生まれてしまうこともあります。

お子さま自身の変化はもちろん、周囲の環境の変化にも柔軟に対応できるように、どのようなことに気を付ければ良いのでしょうか。

 

子どもによりそう

お子さまの変化や、お子さまが直面している学習面や生活面の変化には、保護者の方々も不安になってしまうものです。

一緒に過ごすことができる時間は、なるべくお子さんと同じ空間で過ごすようにしましょう。

無理に状況を聞き出そうとしたり、過度に家庭学習を強いる必要はありません。

お子さまの様子をそっと見守ってみましょう。お子さまからの発話を待つことでなにかきっかけが生まれるかもしれません。

 

学校と連携する

お子さま自身の状況をお子さまからキャッチすることも大切ですが、同時にお子さまが多くの時間を過ごしている学校でも、お子さまを見守っています。

学校と連携することで、状況を把握することができます。

 

生活習慣や学習環境を整える

お子さま自身の希望・意思を尊重して、生活面や学習面の行動を決めていくことはとても大切です。

しかし、初めて尽くしの中学1年生。

間違った方向に進みそうになった時には正さなければいけませんし、うまくいかない時はしっかりと方向性を一緒に考え直す必要があります。

正しい1つだけの方法を探して、教えようと抱え込む必要はありません。

学校生活がしっかりと健康に送れるよう、最低限のルールをお子さまと決めて、実行しましょう。

お子さまの意思を尊重しつつ、試行錯誤して生活習慣・学習環境を整えていくことが大切です。

 

学習面での中1ギャップを防ぐのに大切なこと

生活習慣・学習環境を整えることができたら、しっかりと成績を安定させることができるよう工夫することが大切です。

中学1年生から定期試験等を通して決まる「内申点」は、高校入試に大きく関わるので、

主要五教科をはじめしっかりと気を抜かずに日々の学習を積み重ねる必要があります。

 

メリハリをつけて学習習慣を整える

部活動のある日・ない日、習い事がある日・ない日、平日と休日……。

生活習慣によって、学習のリズムは異なります。まずは小さな目標に対して無理なく計画を立て、確実にこなしていきましょう。

お子さま自身が計画を立て、こなします。保護者の方は、計画や実行度をチェックします。

実行力がついてきたら、徐々に長いスパンで計画を立てます。

お子さまが主体となり、保護者の方は「自立できるようなサポート」を目指しましょう。

 

学校の授業の予習・復習を欠かさない

中学校では、学校の授業と、学校から出る課題が勉強の中心になります。

しっかりとこなすことができるようになったら、学校の授業の理解がより深められるよう予習・復習をはじめてみましょう。

まずは1教科から、苦手な教科から…とハードルを低くしてみます。

教科書やノートを5分~10分読んでみるだけでも、理解度は大きく変わります。授業を軸に、自分にあった学習方法を探してみましょう。

 

定期テスト対策をする

小学校では単元ごとに「カラーテスト」と呼ばれる大切なテストがありました。

また、漢字テストや計算テストがこまめに行われ、しっかりとついてくることができているか確認がありました。

しかし、中学校になると大切な試験は1カ月~3カ月に1度、「定期テスト」のみという学校も少なくありません。

複数単元の理解度を一度に測るテストになります。

力をしっかりと発揮できるように、各教科で「定期テスト」を意識した対策を行いましょう。

 

基礎をおさえて、苦手なところをつくらない

特に英語・数学・国語の3教科は、「積み上げ学習」と呼ばれ一度苦手になってしまうと挽回が難しいと言われています。

前の単元の理解度が、次の単元の理解度に響いてしまうのです。

学校の授業や予習・復習だけでは難しい、と感じた場合には早めに苦手を見つけ、克服することが大切です。

 

中1ギャップを防ぐ おすすめ問題集3選

予習・復習・テスト対策に「中学教科書ワーク」

教科書を使った授業の予習・復習に役立つのが「中学教科書ワーク」です。

教科書の単元配列に沿っているので、学習した教科書のページを確認しながら、問題の演習を通して基礎からステップアップすることができます。

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定期テスト対策には「中間・期末の攻略本」

短期間で集中的に定期試験対策を行うためには、「中間・期末の攻略本」がおすすめです。

基本的な事項を理解できているか短時間で確認できるうえに、演習問題を通してより回答力を磨くことができます。

教科書の単元配列に沿っているので、試験範囲を確認しながら取り組みましょう。

         

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苦手をなくすには「わからないをわかるにかえる」

同じ時間をかけて同じように学習していても、どうしても得意教科と苦手教科が生まれてしまいます。

『教科書レベル』は決して『簡単で十分に理解できて当然のレベル』というわけではありません。

ひとつレベルを易しくしてみましょう。

「わからないをわかるにかえる」では、コンパクトで易しい説明と、基礎レベルの問題が詰まっているので基本を理解し、苦手を克服するのにおすすめです。

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まとめ

生活面でも、学習面でも大きな変化を迎える中学1年生。変化に柔軟に対応し、楽しめるようご家庭でできることを実践してみてください!

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成績アップ間違いなし!問題集の効果的な使い方

    「問題集を買ったは良いけどどう使えばいいのだろう...」「問題集を解いているけど成績が思うように伸びない...」   そんな中学生のみなさんへ、この記事では「問題集の使い方」を徹底解説します!   問題集を最大限に利用して成績を上げるための勉強法や注意点などを詳しくご紹介!   問題集の購入を検討している中学生のみなさんははぜひ参考にしてみてください。     <目次>    1.問題集を使うメリット    2.問題集の効果的な使い方    3.問題集を活用して成績を上げるためのコツ    4.中学生におすすめの問題集    5.まとめ         1.問題集を使うメリット     体系的に知識を整理できる 問題集は反復学習の意味合いが強く、「この問題に似た問題を解いたことがある」と思った経験、ないでしょうか。   問題集を使って繰り返し問題を解いていくと、 体系的に知識を整理 することができます。   この問題に対してはこういうアプローチで解こう、この問題で問われているのはこういうことだ、など、   知識が整理されていることで、スラスラと問題に取り組めます。   演習問題で理解度がわかる 多くの問題集には、演習問題が用意されています。   演習問題はテスト形式で自分の理解度を図ることができ、 どのくらいその分野に理解が深まったかを知るにはぴったり です。   演習問題で解けなかった部分は、練習問題やその類題に戻り、また繰り返し問題を解くことで、さらに理解を深めることができます。   自身の理解度がわからないままテストを受けるのはとても怖いですよね。   問題集を使えば、どのくらい理解ができているかを知ることができ、安心してテストに臨むことができます。   苦手分野の克服ができる 先述のとおり、問題集は体系的な知識理解と、理解度の測定にぴったりです。   もちろん苦手分野にも同じことがいえます。   問題集は、どの分野の問題も網羅的に掲載されており、 自身の苦手分野に気付くきっかけ にもなります。   また、問題集の多くは基礎レベルの例題と、練習問題、少し発展的な演習問題、という構成です。    段階的にスモールステップで学習を進めていくことができる ということは苦手分野の克服にはもってこいだといえます。         2.問題集の効果的な使い方     まとめを読む 問題集には「要点のまとめ」や「ポイント」など、これだけは覚えてほしいという知識がまとめられているコンテンツがあります。   この「まとめ」を読むことで問題の要点がわかり、学習効率が格段に上がります。   この「まとめ」の部分は出版社の工夫が詰まっている部分なので、ぜひ「まとめ」を読んでから問題に取り組むのがおすすめ です。 例題を解く 例題は、その問題に取り組むことで新しい解き方を学ぶために用意されています。   そのため、多くの問題集で、例題のすぐ下に解答・解説がついています。   例題が解けなくても気にせずに、 解答・解説をじっくり読んで、新しい解き方を学ぶこと に重点を置きましょう。   類題を解く 類題・練習問題は、その問題に対する解き方や考え方が、実際に身についているかを確認するために用意されています。   例題で解けた問題の類題が解けなかった場合、どこか間違って覚えていたり、認識が誤っていたりする場合もあります。   類題・練習問題は、 問題の解き方や考え方がしっかり身についているか確認する ためにも繰り返し行いましょう。   発展的な問題に取り組む 問題集の「実戦問題」「テスト問題」などの、発展的な問題に取り組むことで、実力をアップさせることができます。    発展的な問題に取り組むことで、定期テスト対策にも、入試対策にもなります。   例題で学んだ知識を応用させたり、組み合わせたりする場合が多いので、発展的な問題が解ければその分野を網羅的に学べているということになります。   多くの問題集で、発展的な問題の解答・解説は充実しているので、じっくりと解答・解説を読み込み、問題への理解を深めましょう。   発展的な問題には「ヒント」や「参考」などが用意されていることもありますので、そういったものも、活用もしてみてください。   解答・解説の使い方 解答・解説はただ丸付けのためにあるものではありません。   解答・解説を丸暗記する必要はないですが、間違った問題の解説はじっくりと読み込み、    その問題を解いたときに解説しながら解けるレベルまで 理解を深めましょう。   また、正解した問題の解説を読むことも有用です。   あいまいな部分があった問題や、考え方がずれていたけと正解した問題は、解説を読み、再度正しい考え方・解き方を頭に入れましょう。         3.問題集を活用して成績を上げるためのコツ     計画的な問題集の活用法 問題集をただやみくもに始めることはおすすめできません。   その問題集を使って、「どのレベルになったら、その問題集を習得したといえるのか」という計画を定めたうえで、問題集を進めることが必要です。   基本的に、「解答・解説と同様の答案を、自力でスラスラと書くことができる」レベルになれば、問題集を習得したといえるでしょう。   そうなるためには、   ●問題集を何週すればよいか ●2週目からは例題と類題はとばして発展的な問題を解く ●間違った問題にはチェックをつけておいて、間違った問題のみ取り組む   などの計画を立ててから問題集に取り組むことで、学習効率がとても高くなります。    計画的な問題集の活用は、スケジュール管理だけでなく、学習効率の面でもとても大切 です。   問題集の復習と反復学習の重要性 問題集を繰り返し解くことは、理解度を深めるだけでなく、反復学習という面からもとても重要です。   問題集の復習で多くの問題を解くことで、解答のスピードが上がります。   決められた試験時間で行う定期テストや入試などでは、解答のスピードが重要になってきます。   高校受験を控える中学生は、多くの問題集を使ってより多くの問題に触れることが必要です。   さらに、多くの問題を解くことで、解答パターンが理解できるようになります。   解答パターンが理解できれば、類似した問題が出題された場合に、正しい解答を導きだすことができるようになります。   このように、問題集の復習で体系的な理解を深めることで、 反復学習のメリットを十分に発揮 することができます。       4.中学生におすすめの問題集   中学生向けの問題集は、種類がたくさんあり、いざ本屋さんに行って問題集を買おうと思っても、どれを選んだらいいか迷ってしまいますよね。   問題集を買ったけど、   「結局合わずに長く使い続けられなかった」「思うように成績が伸びなかった」   そんな経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか。    自身のレベルに合った問題集を使うことは学力アップへの近道ですし、問題集を使う目的によっても使うべき問題集 は違います。   下記の記事で、自分に合った問題集の選び方と、目的やレベル別で中学生向けのおすすめ問題集を9つ紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。   中学生向けおすすめ問題集9選|自分に合った教材で学力向上を目指そう (bunri.jp)       5.まとめ   いかがでしたか。   問題集は学力向上に効果的ですが、せっかく取り組むなら最大限の効果が得られるような使い方をしたいですよね。   効果的な問題集の使い方を実践して、さらなる成績アップを目指してみてください!