
古代文明の歴史と特徴をわかりやすく解説!
文明。それは人間がつくり出した高度な文化や社会のことです。
いまから何千年も昔から、人類は文明を築いてきました。
このコラムでは、そんな古代の文明について紹介します。
世界四大文明の特徴
世界各地に古代文明はありますが、中でも重要なのが、「エジプト文明」「メソポタミア文明」「インダス文明」「中国文明」の4つで、これを「世界四大文明(四大文明)」といいます。
まずは、四大文明はそれぞれどんな文明だったのかを簡単にまとめてみましょう。
エジプト文明
紀元前3100年頃、ナイル川流域で起こった文明です。
王の権力の強さを示すピラミッドを建設しました。
また、神聖文字(象形文字の一つ)や太陽暦を用いていました。
メソポタミア文明
紀元前3500年頃、ティグリス川(チグリス川)・ユーフラテス川流域で起こった文明です。
くさび形文字や太陰暦、60進法を用いていました。
インダス文明
紀元前2300年頃、インダス川流域で起こった文明です。
モヘンジョ・ダロ遺跡から、上下水道が整備された都市であったことがわかっています。
インダス文字を用いていました。
中国文明
古代中国では、黄河・長川流域では農耕文明が栄えました。
紀元前1600年頃には殷という国が興り、亀の甲羅や牛や鹿の骨に占いの結果を刻んだ甲骨文字を用いていました。
また青銅器(銅やすずなどの合金)が発達しました。
時代が下って、紀元前3世紀ごろには、秦が初めて中国を統一。北方の遊牧民を防ぐために築かれた万里の長城は有名な遺跡です。
▲出典:文理『完全攻略 中1 歴史』p.4
古代文明が今の私たちに教えてくれること
古代文明について学ぶと、自然の恵みや人の営みをもっとよく理解できるようになります。
大昔の人たちがどのように自然とともに生き、便利な道具や仕組みをつくったのかを一緒に見ていきましょう!
自然と文明との関わり
自然の資源は、文明の発展にとても重要でした。
とくに、川の存在は文明の発展と深く関係しており、四大文明はいずれも大きな川の近くにありました。
それはなぜでしょう?
まず、川は生活に必要な水を与えてくれます。
また、川が氾濫すると、土地に養分をもたらし、そこで農業や牧畜が栄えました。
さらに、川はものを運ぶのにも便利で、交易も発展しました。
だから、四大文明は川の近くで発展したのです。
▲出典:文理『旅するワーク アジア』p.117
古代文明から受け継いだもの
古代の人々が考えた便利な道具や仕組みのなかには、今も私たちの生活に役立っているものがあります。
その一例を見てみましょう。
文字
エジプト文明では「神聖文字(象形文字)」、メソポタミア文明では「くさび形文字」、インダス文明では「インダス文字」が使われていました。
中国文明で生まれた「甲骨文字」は、漢字のもとになったものです。
カレンダー
古代の人々は天文を観測して、暦(カレンダー)をつくりました。
エジプト文明で用いられた太陽暦は、地球が太陽のまわりをめぐる周期をもとにしたつくられた暦です。
古代エジプトでは、ナイル川の氾濫を利用して農業を営んでいました。そのため、古代エジプト人にとっては、いつ川が氾濫するかを知ることが重要な関心ごとで、そのために暦が発達したと考えられています。
また、メソポタミア文明は、月の満ち欠けをもとにした、太陰暦が用いられました。
街づくり
古代文明では都市も整備されていました。
インダス文明のモヘンジョ・ダロ遺跡からは、計画的につくられた道路や水道、下水道が見つかっており、高度な技術が用いられたことがわかっています。
『旅するワーク』で、地理や歴史をもっと楽しく学ぼう
ここからは、古代文明に限らず、地理や歴史の学びを「楽しむ」ために、おすすめの本を紹介します。
『旅するワーク』とは?
地理・歴史を楽しく学ぶのに、おすすめなのは『旅するワーク』。
旅行ガイドブックの「地球の歩き方」と学習参考書メーカーの「文理」がコラボして生まれた、家にいながら旅行気分で、世界の地理や歴史を学べるワークブックです。
『旅するワーク』の特徴
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現地の文化情報も豊富で、家にいながらまるで現地に旅行しているような気分を味わえます。
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ワークブック形式の問題も掲載されているので、知識が確実に身につきます。
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楽しい情報盛りだくさん
「地球の歩き方」とのコラボならではの、面白いコラムが満載。
観光情報はもちろんのこと、自然、スポーツ、エンターテイメントなどの旅に出たくなるような楽しい情報が盛りだくさんです。
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『旅するワーク』で学ぶメリット
ここからは、『旅するワーク』で学ぶメリットをお伝えします。
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視覚的にわかりやすい
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異文化に触れて興味がわいてくる
教科書で学ぶような事柄だけでなく、現地の自然やスポーツ、エンターテイメント情報などの異文化にも触れることで、世界の地理・歴史にもっと興味がわいてきます。
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テスト対策にも有効
教科書に出てくる学習事項がワーク形式で載っています。
どれもテストで問われるような重要なものばかりなので、問題を解くだけでもテスト対策になります。
▲出典:文理『旅するワーク アジア』p.113
『旅するワーク』と古代文明
さて、古代文明に話を戻しましょう。
『旅するワーク』のなかでも、古代文明について触れているところがあります。
ここでは『旅するワーク アジア』からご紹介します。
中国文明
秦の時代の「万里の長城」についてのコラムがあります。
また、上海博物館や陝西省歴史博物館など、古代の文物を展示している博物館についての情報もあります。
▲出典:文理『旅するワーク アジア』p.32
インダス文明
キーワードでインダス文明について解説。
古代文明から近代までの美術品などが所蔵されている、インドの国立博物館についての情報もあります。
▲出典:文理『旅するワーク アジア』p.113
また、四大文明ではありませんが、『旅するワーク ヨーロッパ』ではギリシャ・ローマの古代文明について学べます。
また、『旅するワーク 北アメリカ』では、マヤ文明・テオティワカン文明・アステカ文明の古代文明についてくわしく特集しています。
まとめ
古代文明を知ると、昔の人々のすぐれた知恵に驚かされます。
また、自然と人の営みとのかかわりの深さにも気づかされます。
知れば知るほど面白い古代文明。
みなさんも『旅するワーク』をはじめ、本や問題集で学んでみてはいかがでしょうか?
いつか実際に旅してみるのもいいですね。