2025/02/07

古代文明の歴史と特徴をわかりやすく解説!

文明。それは人間がつくり出した高度な文化や社会のことです。

いまから何千年も昔から、人類は文明を築いてきました。

このコラムでは、そんな古代の文明について紹介します。

 

 

世界四大文明の特徴

世界各地に古代文明はありますが、中でも重要なのが、「エジプト文明」「メソポタミア文明」「インダス文明」「中国文明」の4つで、これを「世界四大文明(四大文明)」といいます。

まずは、四大文明はそれぞれどんな文明だったのかを簡単にまとめてみましょう。

 

エジプト文明

紀元前3100年頃、ナイル川流域で起こった文明です。

王の権力の強さを示すピラミッドを建設しました。

また、神聖文字象形文字の一つ)や太陽暦を用いていました。

 

メソポタミア文明

紀元前3500年頃、ティグリス川(チグリス川)・ユーフラテス川流域で起こった文明です。

くさび形文字太陰暦60進法を用いていました。

 

インダス文明

紀元前2300年頃、インダス川流域で起こった文明です。

モヘンジョ・ダロ遺跡から、上下水道が整備された都市であったことがわかっています。

インダス文字を用いていました。

 

中国文明

古代中国では、黄河・長川流域では農耕文明が栄えました。

紀元前1600年頃にはという国が興り、亀の甲羅や牛や鹿の骨に占いの結果を刻んだ甲骨文字を用いていました。

また青銅器(銅やすずなどの合金)が発達しました。

時代が下って、紀元前3世紀ごろには、が初めて中国を統一。北方の遊牧民を防ぐために築かれた万里の長城は有名な遺跡です。

 

 

▲出典:文理『完全攻略 中1 歴史』p.4

 

古代文明が今の私たちに教えてくれること

古代文明について学ぶと、自然の恵みや人の営みをもっとよく理解できるようになります。

大昔の人たちがどのように自然とともに生き、便利な道具や仕組みをつくったのかを一緒に見ていきましょう!

 

自然と文明との関わり

自然の資源は、文明の発展にとても重要でした。

とくに、川の存在は文明の発展と深く関係しており、四大文明はいずれも大きな川の近くにありました。

それはなぜでしょう?

まず、川は生活に必要な水を与えてくれます。

また、川が氾濫すると、土地に養分をもたらし、そこで農業や牧畜が栄えました。

さらに、川はものを運ぶのにも便利で、交易も発展しました。

だから、四大文明は川の近くで発展したのです。

 

▲出典:文理『旅するワーク アジア』p.117

 

古代文明から受け継いだもの

古代の人々が考えた便利な道具や仕組みのなかには、今も私たちの生活に役立っているものがあります。

その一例を見てみましょう。

 

文字

エジプト文明では「神聖文字(象形文字)」、メソポタミア文明では「くさび形文字」、インダス文明では「インダス文字」が使われていました。

中国文明で生まれた「甲骨文字」は、漢字のもとになったものです。

 

カレンダー

古代の人々は天文を観測して、暦(カレンダー)をつくりました。

エジプト文明で用いられた太陽暦は、地球が太陽のまわりをめぐる周期をもとにしたつくられた暦です。

古代エジプトでは、ナイル川の氾濫を利用して農業を営んでいました。そのため、古代エジプト人にとっては、いつ川が氾濫するかを知ることが重要な関心ごとで、そのために暦が発達したと考えられています。

また、メソポタミア文明は、月の満ち欠けをもとにした、太陰暦が用いられました。

 

街づくり

古代文明では都市も整備されていました。

インダス文明モヘンジョ・ダロ遺跡からは、計画的につくられた道路や水道、下水道が見つかっており、高度な技術が用いられたことがわかっています。

 

『旅するワーク』で、地理や歴史をもっと楽しく学ぼう

ここからは、古代文明に限らず、地理や歴史の学びを「楽しむ」ために、おすすめの本を紹介します。

 

『旅するワーク』とは?

地理・歴史を楽しく学ぶのに、おすすめなのは『旅するワーク』。

旅行ガイドブックの「地球の歩き方」と学習参考書メーカーの「文理」がコラボして生まれた、家にいながら旅行気分で、世界の地理や歴史を学べるワークブックです。

 

 

『旅するワーク』の特徴

  • 見るだけで楽しい! 旅行ガイドブック

地図や写真がたくさん載っていて、見るだけでも楽しい紙面になっています。

現地の文化情報も豊富で、家にいながらまるで現地に旅行しているような気分を味わえます。

 

  • 学習参考書としての安心感

教科書準拠教材などを発行している文理が編集しているので、社会科の学習事項が正しく学べます。

ワークブック形式の問題も掲載されているので、知識が確実に身につきます。

 

  • 楽しい情報盛りだくさん

「地球の歩き方」とのコラボならではの、面白いコラムが満載。

観光情報はもちろんのこと、自然、スポーツ、エンターテイメントなどの旅に出たくなるような楽しい情報が盛りだくさんです。

料理研究家の青木ゆり子さんによる世界の料理レシピも!

 

 

 

 

 

『旅するワーク』で学ぶメリット

ここからは、『旅するワーク』で学ぶメリットをお伝えします。

 

  • 視覚的にわかりやすい

旅行ガイドブックらしい地図や写真が豊富なので、現地の雰囲気がイメージしやすく、世界の地理・歴史がより身近に感じられます。

 

  • 異文化に触れて興味がわいてくる

教科書で学ぶような事柄だけでなく、現地の自然やスポーツ、エンターテイメント情報などの異文化にも触れることで、世界の地理・歴史にもっと興味がわいてきます。

 

  • テスト対策にも有効

教科書に出てくる学習事項がワーク形式で載っています。

どれもテストで問われるような重要なものばかりなので、問題を解くだけでもテスト対策になります。

 

▲出典:文理『旅するワーク アジア』p.113

 

『旅するワーク』と古代文明

さて、古代文明に話を戻しましょう。

『旅するワーク』のなかでも、古代文明について触れているところがあります。

 

ここでは『旅するワーク アジア』からご紹介します。

 

中国文明

秦の時代の「万里の長城」についてのコラムがあります。

また、上海博物館や陝西省歴史博物館など、古代の文物を展示している博物館についての情報もあります。

 

▲出典:文理『旅するワーク アジア』p.32

 

インダス文明

キーワードでインダス文明について解説。

古代文明から近代までの美術品などが所蔵されている、インドの国立博物館についての情報もあります。

 

▲出典:文理『旅するワーク アジア』p.113

 

また、四大文明ではありませんが、『旅するワーク ヨーロッパ』ではギリシャ・ローマの古代文明について学べます。

また、『旅するワーク 北アメリカ』では、マヤ文明・テオティワカン文明・アステカ文明の古代文明についてくわしく特集しています。

 

まとめ

古代文明を知ると、昔の人々のすぐれた知恵に驚かされます。

また、自然と人の営みとのかかわりの深さにも気づかされます。

知れば知るほど面白い古代文明。

みなさんも『旅するワーク』をはじめ、本や問題集で学んでみてはいかがでしょうか?

いつか実際に旅してみるのもいいですね。

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「三権分立」ってなに? 歴史から学ぶ立法・行政・司法のバランス

  目次 はじめに 「三権分立」とは? 三権分立の歴史と考え方 日本における三権分立のしくみ 三権の関係と「抑制と均衡」 三権分立を身近に感じる例 まとめ 社会のおすすめ問題集   はじめに 「三権分立(さんけんぶんりつ)」という言葉を、教科書で見たりニュースで聞いたりしたことがある人も多いと思います。 なんだか難しい政治の専門用語のように感じますが、実は私たちの生活や社会のしくみと深く関わっています。 「三権分立」の意味を知っておくと、ニュースを理解しやすくなるだけでなく、社会の成り立ちや自分たちの権利を守るしくみがよくわかるようになります。 今回は、三権分立とは何か、その歴史や日本でのしくみを紹介していきます。     「三権分立」とは? 三権分立とは、国の権力を「立法(りっぽう)」「行政(ぎょうせい)」「司法(しほう)」の三権(三つの権力)に分けて、それぞれの権力を別の機関が担当するしくみのことです。  立法=法律を定める  行政=法律に従い政策を実施する  司法=法律に基づいて裁判を行う     なぜ、わざわざ三つの権力に分けるのでしょうか? それは、一つの組織や人に権力が集中すると、国民の権利や自由が奪われてしまう危険があるからです。 このように役割を分けておくことで、公平さを保ちやすくなるのです。 三権分立の歴史と考え方 三権分立の考え方を広めたのは、フランスの思想家モンテスキューです。   モンテスキューは18世紀に『法の精神』を著し、 「権力を一か所に集めると国民の権利が失われる。立法・行政・司法の三つの権力を分けてバランスを保つべきだ」 と説きました。 この考え方は、その後のアメリカやフランスの政治制度を作る際にも大きな影響を与えました。   日本初の近代的な憲法として制定された大日本帝国憲法でも、立法権・行政権・司法権は分けられていました。 しかし、それぞれの権力が天皇に従属するしくみだったため、権力の分立が完全には機能せず、国民の権利が侵害されることがたびたび起こりました。 第二次世界大戦後、日本国憲法が制定されると、三権分立のしくみが明確に取り入れられました。そして、国会・内閣・裁判所がそれぞれ独立して役割を果たすことで、国民の基本的人権を守るしくみが整いました。   日本における三権分立のしくみ 日本では、三権分立は日本国憲法にもとづいて次のように分けられています。   立法権=国会 国会は衆議院と参議院から成り立っています。 どちらも国民から選ばれた議員で構成されています。法律を定めることができるのは国会だけです(唯一の立法機関)。 国の予算は国会で審議し、決定します。内閣総理大臣の指名や、内閣不信任決議を行うこともできます。 また、国会は弾劾裁判所を設置し、裁判官がその身分にふさわしくない行為をしたり、職務上の義務に違反した場合に、その裁判官を辞めさせるかどうかなどを判断します。       行政権=内閣 国会が定めた法律や予算にもとづき実際の政治を行います。 内閣のトップは内閣総理大臣で国会議員の中から選ばれます。 内閣は、総理大臣と総理大臣が任命する国務大臣で構成され、そのメンバーが集まる閣議で政治を進めていきます。 内閣は国会の信任にもとづいて成り立ち、臨時に国会を召集したり、衆議院を解散したりする決定権をもっています。(議院内閣制)。       司法権=裁判所 裁判所は独立した機関で、法律にもとづいて公正に判断を下します。 争いを裁判で解決するほか、国会が制定する法律や内閣が作る規則・処分が憲法に違反していないかを審査します(違憲審査権)。 最高裁判所の長官は内閣の指名を受けて天皇が任命し、長官以外の裁判官は内閣が任命します。 また、最高裁判所の裁判官は衆議院選挙の際に的確であるかどうかを国民が審査することができます(国民審査)。         三権の関係と「抑制と均衡」 三権分立では、それぞれの権力が「お互いをチェックし合うことでバランスを取る」しくみになっています。 これを「抑制(よくせい)と均衡(きんこう)」と呼びます。      『完全攻略 社会 公民』p.48より   たとえば、 ・国会が作った法律を、裁判所が「憲法に反していないか」を判断できる(違憲立法審査権) ・内閣の行動を、国会が「質問」や「不信任決議」でチェックできる ・内閣総理大臣は国会の信任を得なければならず、権力を勝手に行使することはできない このように、三つの権力はそれぞれ独立しつつも、お互いを見張り合う関係になっています。 これによって、一つの権力が強くなりすぎるのを防いでいます。   もし、このバランスが崩れてしまうとどうなるでしょうか。 国会や裁判所が機能しなければ、内閣が勝手に法律を作って実行できてしまうかもしれません。 逆に、裁判所の権限が強すぎれば、国会で決めたルールがすぐに無効にされ、政治が前に進まなくなることも考えられます。 歴史をふり返ると、権力が一か所に集中してしまった国では、国民の権利が制限されたり、不公平な政治が行われたりして大きな混乱が生まれました。 だからこそ「抑制と均衡」というしくみは、私たちの権利と民主主義を守るために欠かせない考え方なのです。   三権分立を身近に感じる例 三権分立は日々のニュースでも登場します。 たとえば、ある裁判で「今までの法律は憲法に合わない」と判断され、それがきっかけで法律が変わったこともあります。(2022年、最高裁裁判官国民審査について海外に住む日本人に審査権を認めないのは公務員の選定・罷免を定めた憲法15条に違反しているとの判決が出されました。これにより、海外に住む日本人にも審査権が認められるようになりました) 司法の判断が立法に影響を与えることがあるのです。   また、私たちの身の回りでも、三権分立のように権力を分散させて抑制し合うしくみがあります。スポーツでたとえると、ルールを決めるのが立法、実際に試合を行うのが行政、試合の審判をするのが司法となります。もし、これらの役割を同じ人がぜんぶやったらどうなるでしょうか? 自分が有利なようにルールを変えてしまったり、ルール通りに試合をしなかったり、自分たちが負けそうになると反則を見逃したりするかもしれないですよね。でも、このようなスポーツは楽しいでしょうか? 楽しくないですよね。役割を分担することで、参加者全員がスポーツを公平に楽しめることができるのです。 このように、私たちの日常の中にも「三権分立的な役割分担」があります。   まとめ 三権分立とは、  国の権力を立法・行政・司法の三つの権力に分けるしくみ  日本国憲法にもとづいて、上記を国会・内閣・裁判所がそれぞれ担当している  権力の集中を防ぎ、国民の権利と自由を守るための制度 という大切な制度です。 「三権分立」は一見難しい言葉ですが、私たちの生活を守る大切なしくみです。 三権分立を知っていると、社会をより広い視点で考えられるようになります。   社会のおすすめ問題集 『わからないをわかるにかえる 中学公民』    ・大事なところが一目でわかる ・図とイラストで要点がわかる ・漢字はルビ(読みがな)付き ・つまずいた問題は、ヒントを読んでわからないをわかるにかえる ・スケジュール作成アプリで毎日の学習スケジュールを自動作成できる ▶シリーズページはこちら ▶ご購入はこちら   『わからないをわかるにかえる 社会 高校入試』    ・実際の入試問題を収録 ・ポイント整理で内容をサクッと確認 ・重要語句やキーワードをチェックしやすい ・役立つ特典で高校入試合格をサポート ▶シリーズページはこちら ▶ご購入はこちら  

保護者の方必見! 秋以降の学習内容はこう変わる!~中1社会編~

  目次 はじめに 2学期(9月~12月)はテストが2回ある 社会は2分野の学習が並行する 不安を解消したい!と思ったら… 社会のおすすめ問題集   はじめに 10月も半ばに入り、2学期(後期)の学習が本格化してきました。 1学期から夏休みにかけてお子さまに対して特に心配ごとがなければ、 「勉強や部活、学校生活に問題なし!」 と思っていらっしゃる保護者の方も多いかもしれません。 でも、お子さまの中には 「今までは気にしていなかったけれど、最近わからないことが出てきた」 「なんだか急に勉強が難しくなったみたい」 と不安な気持ちが生じている場合もあります。        この時期の中学1年生に何が起きているのでしょうか。     2学期(9月~12月)はテストが2回ある 3学期制の学校では、2学期には中間テストと期末テストがあります。 また、2期制(前期・後期)の学校でも、前期の期末テストと後期の中間テストの2回の定期テストとがあります。 つまり、どちらのタイプの学校でも短期間に2回の定期テストが行われるケースが多くなっています。 保護者の皆さんが中学生だったころは、1学期に中間と期末の2回のテストがあるのが当たり前だったかもしれません。 しかし、最近では、1学期は期末テストのみという学校も増えています。 そのため、このような学校に通う中学1年生にとって、2学期は初めて短期間で2回の定期テストに挑むことになります。   さらに、秋のこの時期は体育祭(運動会)や文化祭などの学校行事も多く開催されます。 部活動によっては秋の大会などもあるかもしれません。         勉強以外の活動も忙しくなる中、2回の定期テストに向けて勉強を進めるのは、お子さんにとって負担になることもあります。         そのような中で、特に社会科はこの時期に不安を感じやすい教科です。なぜ、社会科に対して特に不安を感じるのでしょうか。     社会は2分野の学習が並行する 中学1年の春、ほとんどの学校では地理と歴史の2冊の教科書が配られます。 ほかの4教科と異なり、地理と歴史(3年生では公民)といった複数の教科を学習するのが社会科の大きな特徴です。   地理と歴史の学習をどのように進めるかは学校によって異なりますが、どのような進め方をしていても「学習の幅が広がる」のが今の時期です。 そのため、秋以降の学習は、それまでと比べて難しく感じやすくなるのです。   ここからは、学校のタイプ別に詳しく見てみましょう。   ●地理先行型の学校 1学期(前期)は地理の学習のみを行っていた学校がこのタイプです。 このような学校では、秋以降に地理がいったんお休みになり、いよいよ歴史学習がスタートすることが、大きなトピックです。 歴史は、地理に比べて好き嫌いが大きく分かれる分野です。 特に小学生のころに苦手意識をもっていたお子さまにとっては、とっつきにくさを感じるかもしれません。 地図だけでなく、時系列・人物・文化など学ぶ内容も時代によってさまざまです。 これまで学習してきた地理の内容とあまり結びつかないことも多く、戸惑うことも多いはず。             ただし、苦手意識をもっているお子さんにとって、その意識を解消するチャンスでもあります。 なぜなら、中学の歴史学習は「ゼロからリセット!」だからです。 小学生で習った内容は関係なく、歴史の始まり、人類が誕生するところから再スタートします。 はじめのうちに苦手意識を解消できれば、学年の途中ながら「スタートダッシュ」が決められる可能性もあります。   ●地歴並行型の学校 1学期(前期)から、地理と歴史の両方を少しずつ進めている学校がこのタイプです。 たとえば、「火曜日は地理、木曜日は歴史」というように先生や授業が曜日で分かれていたり、数週間ごと、あるいは1か月ごとなど短い期間で教科を入れ替えたりなど、さまざまな形で授業が進められます。 いずれも、地理と歴史の教科書を同じようなペースで進めていくのが特徴です。 ※最近はどちらかというとこのようなタイプの学校が多いようです。   このようなタイプの学校の場合、今の時期に学習内容が一気に幅広く、深くなるのが大きなトピックです。 地理では、1学期の間は地図の見方などの基礎的な内容、都道府県の位置や名前など小学校で一度習ったことが多く、単純に覚えればよいことが中心でした。 ところが秋以降の地理では、小学生ではほとんど学習していない世界地理の学習がスタートします。 アジア州やヨーロッパ州など世界の地域別に学んでいきます。 各地域の自然・気候、人口・産業・文化などを複合的に学ぶ必要が出てきます。 自然や気候がその地域にどのような影響を与えているのか、複雑な資料を読み取りながら考える力も必要になります。   歴史では、秋に飛鳥時代や奈良時代など、いわゆる「日本史」でイメージする内容の学習が始まります。 それまでの時代ではあまり取り上げられなかった歴史人物や政治的な出来事が多く取り上げられるようになります。 経済や文化などさまざまな切り口で覚える必要があることも増えていきます。 覚えなければならない語句や事項が急に何倍にもなっていくのです。            逆に言えば、学習が深まる今だからこそ、周囲と差がつきやすくなるタイミングともいえるでしょう。     不安を解消したい!と思ったら… 学習内容の変化や深化に対して感じる不安は、それが大きくなる前にぜひ解消したいところです。 そして、できればこの機会に「得意科目」に変えてしまいたいですよね。 そんなときにおすすめなのが、 「中学教科書ワーク」 です!   中学教科書ワークは教科書に対応した教材 「中学教科書ワーク」は、教科書会社の許諾を得て作成した「教科書準拠」の教材です。 もくじや単元の配列は教科書にそろえ、重要用語やテストに出やすい資料も教科書と同様のものを掲載しています。 習っていない用語が出てきて戸惑うことはありません。 急に深化した学習内容にもしっかり対応。 重要事項の色分けや、テストに出やすいポイントをしぼって掲載しているので、大事なことをわかりやすく学習できます。 また、教科書の内容にあわせた問題を解くことができるので、実際のテストの内容に近い問題に挑むことができます。 学校の先生もこのような教科書にあったワークを参考にテストを作ることもあるそうですよ! 自学自習に便利な解説も充実しているので、予習・復習にも最適。 学校の授業に合わせて使うことで、家庭学習で確かな学力をつけることができます。   ※以下が中学教科書ワークの誌面です。   ●本冊の誌面          ●解答解説の誌面               ●予想問題の誌面            ●別冊スピードチェックの誌面          秋以降、より深く広くなる学習内容につまずきが出ないようにしたいところ。 もちろん、秋からのご購入でも、これまでの学習の復習として活用することもおすすめです。 この機会に、「中学教科書ワーク」をぜひともお買い求めのうえ、今後の学習を万全の体制で進められるようにしてはいかがでしょうか?      社会のおすすめ問題集 中学教科書ワーク 教科書に完全準拠! テスト対策に向けて着実にステップアップ 充実の無料特典で、楽しく学習に取り組める        ▶シリーズページはこちら ▶ご購入はこちら     定期テストの攻略本 教科書に完全準拠! テストに出るところを集中学習 直前のテスト対策に最適        ▶シリーズページはこちら ▶ご購入はこちら