コミュニケーション克服法! ~ グループ対話対策~
中学校の国語の授業では、グループ対話(ディスカッション/ディベート)の時間があります。
みなさんは、グループ対話は得意ですか?
という人もきっといますよね。
そこで今回は、
グループ対話でうまくコミュニケーションをとるポイントを紹介します!
目次
1.グループ対話が難しい理由その1と対策
普段仲のいい友達と話すのは大丈夫なのに、グループ対話になると難しいのはなぜでしょうか?
ひとつは、グループ対話では普段あまり話さないクラスメイトとも話すことになるからです。
普段からよく話す友達は、無意識のうちにその人の考え方や性格、話し方の特徴を捉えることができています。
あまり話したことのないクラスメイトと話をするときに、
「相手が何を考えているのかわからない!」
「発言してもどんな反応が返ってくるか心配!」と思うのは自然なことです。
そんな中で雑談ではなく、テーマに対する自分の意見を発表するのはなおさらハードルが高いですよね。
そして、グループ内のだれも話し出さない……という時は、
おそらく全員が、同じハードルの高さを感じています。
そんな時は勇気を出して、テーマに対する感想を言ってみましょう!
「このテーマ難しいね」
「最近話題になっているよね」
「何を話せばいいかわからないな」
そんな一言で大丈夫です!
そうするときっと他の人も、感想を教えてくれます。
他愛のない感想を言い合うことで、「ささいな事でも言っていいんだ!」と思える雰囲気づくりができてきます。
発言が増えれば、少しずつ相手がどんな人なのかがつかめて、話しやすくなるはずです。
2.グループ対話が難しい理由その2と対策
グループ対話の難しさ2つ目は、色々な立場の意見を、うまくまとめる必要があるところです。
もちろん、自分と異なる意見をもつ相手も出てきます。
そんなとき、賛成か反対か、といったちがいばかりを見ていると、ただの口論で終わってしまいかねません。
意見そのものよりも、「なぜそう考えたのか?」の部分を重視してみましょう。
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たとえば、「学校にお菓子を持ってきていいか」というテーマについてグループ対話をしているとします。
あなたは、「学ぶ場所でお菓子はふさわしくないから、持ってきてはダメ」と考えています。
皆の意見も聞いたところ、持ってきてはダメという人は3人、持ってきてもよいという人は1人でした。
それぞれ、そう考える理由を出してみたところ、以下のようになりました。
あなたはここで、
「お腹空くのくらいがまんできるし、多数決でいっても反対でいいんじゃないか?」と言いましたが、
「持ってきてもよい」派の人もゆずりません。
グループの空気も悪くなってきました……
さて、そこで、より深く「持ってきてもよい」派の意見を聞いてみましょう。
ここで、「持ってきてもよい」派の人は、
〇お菓子を持ってくることの課題は理解していること
〇でも、授業中にお腹が鳴るのが恥ずかしく、ストレスを感じること
が見えてきました。
たしかに、結構深刻な悩みであるようです。
朝起きられなくて朝ご飯を十分に食べられない人もいるだろうな、と考えると、
一理ある気もしてきました。
そこで、他の人の意見もふまえ、
「量や食べる時間、ごみの捨て方のルールを決めたうえで、持ってきてもよいことにしてはどうか」
という方向でさらに議論を進めていきました。
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いかがでしょうか。
この例のように、異なる異見の人とのコミュニケーションでは、
「相手がなぜそういう考えに至ったのか」「どこまでは合意できているのか」を
つかむことで、どちらも納得できる落としどころを探ることができます。
また、今まで自分が持っていなかった視点に気づき、考えを深めることができます。
3.まとめ
いかがでしたか?
グループ対話で悩むときは、
〇まず、テーマに対する感想から話し出してみる!
〇自分とちがう意見の相手の話も、よく聞いてみる!
この2点を意識してみてください。
コミュニケーションの中で新たな友達の一面が見られるかもしれません。
あまり身構えず、リラックスしてグループ対話の時間を楽しんでくださいね!