学参はどうやってできるの?
こんにちは!
暑くなってきましたね。
夏は入試の天王山……と、昔通っていた予備校の壁にポスターが貼られていたことを思い出します。
そこで、天王山のこの夏に発売となる『コーチと入試対策!』シリーズについてご紹介しながら、
「学習参考書はどうやってできるの?」というご質問にお答えしていきます!
学参ができるまで
学習参考書のことを、出版業界では略して「学参」と呼んでいます。
学参ができるまでに編集部で行うことは、大まかには次のようなものがあります。
①仕様の決定
★本の大きさ…A4やB5など。判型ともいいます。
一般的に、小学校の学参はA4と大きめ、中学校の学参はB5と小さめな傾向があります。
小学校の学参でも、ドリルはA5やB5など小さいものもよくありますよね。
『コーチと入試対策!』シリーズは、中学校の学参であることや、
短期間で終えることのできるコンパクトな教材にしたいという思いから、B5判での発刊となりました。
★中身の構成とページ数…学参のコンセプトによって大きな差があるのがページ数です。
5mm程度の薄いものから、 3cm以上の厚いものもあります!
中身の構成やコンセプトを加味しながら、何ページが適切なのかを検討します。
『コーチと入試対策!』シリーズは、1日4ページとコンパクトなつくりで、
中学1・2年の総まとめでは8日間、中学3年間の総仕上げでは10日間という
短期間集中型の学参というコンセプトなので、40~48ページとなりました。
②各種デザイン
★表紙…書店さんに並ぶとき、目に留まるもの。コンセプトが伝わるもの。
表紙には非常に重要な役割があります。
社内でも時間をかけて話し合うポイントの一つです。
『コーチと入試対策!』シリーズでも、たくさんの時間をかけて、
開いてみたくなるようなわくわく感のある表紙が完成しました!
★中身のデザイン・キャラクター…取り組みやすい配置、やる気がわく仕掛け。
表紙が「顔」だとしたら、中身は「性格」です。
ここも、編集部でたくさんの時間をかけて検討していきます。
『コーチと入試対策!』シリーズは、コーチと一緒にがんばるというコンセプトなので、
レイアウトデザインとキャラクターにもこだわりました。
コーチたちの性格も、作家さんと編集部で一緒に考えたんですよ。
③中身の製作
編集部からライター(著者)さんへ、原稿執筆の依頼をします。
編集部はライターさんから原稿を受け取ったら確認し、必要に応じて変更のお願いをして、原稿をブラッシュアップしていきます。
原稿が確定したら、組版所(本のデザインやレイアウトを行い、印刷データをつくるところ)へ原稿を送り、「初校」というものができ上がり、
初校を複数人で校正し、組版所へ初校を戻し、「再校」ができ上がり、
……たくさんの工程を経て、「校了」となります。
どの学参でもこの工程は同じですが、『コーチと入試対策!』シリーズでは特に「わかりやすさ」に重点を置いています。
このため、「どう配置すれば目線が迷わないか」「この説明の方がもっとわかりやすいのでは」と、いつも以上に検討に検討を重ねました。
④ふろくの製作
ふろくがない学参もありますが、『コーチと入試対策!』シリーズでは、ちょっと珍しい「応援日めくり」をつけることになりました。
これも企画会議で検討に検討を重ね、ようやく完成したものです。
コーチのイラストを描いてくださった作家さんに、とってもおしゃれに仕上げていただきました!
紙面イメージがアップされたとき、編集部員から歓声が上がるほどでしたよ。
また、中学3年間の総仕上げには「入試のリハーサルができるといいよね」という編集部員のアイデアから
「入試チャレンジテスト」をつけることになりました。
入試本物っぽい書体(フォント)にするなど、細部に編集部のこだわりが……!
ちょこっと宣伝
いかがでしたか?
『コーチと入試対策!』シリーズ
『コーチと入試対策! 8日間完成 中学1・2年の総まとめ』
『コーチと入試対策! 10日間完成 中学3年間の総仕上げ』は、
7月より順次全国の書店で発売になります!
見かけたら、ぜひ手に取ってご覧ください♪