2025/05/14

小学生でもわかる!パーセント計算のやり方とコツ

 

 

 

 

はじめに

「この500mLの飲み物に果汁10%って書いてあるよ。ということは果汁の量は…」

「水に食塩6gを混ぜたら300gの食塩水ができたよ。食塩水の濃度は何%かな?」

「この服、4500円だけど30%オフになっているよ!いくらになるのかな?」

 

 

 

私たちの生活の中には、パーセント(%)という言葉がたくさん出てきます。

パーセントを理解すると、身の回りのことがよくわかるようになります。

この記事では、小学生のみなさんにもわかりやすいように、パーセントの基本的な考え方、計算方法、ちょっとしたコツなどを紹介します。

パーセントの世界を一緒に探検してみましょう!

 

 

パーセントとは?

◆パーセントの意味

普段の生活の中でパーセント(%)という記号をよく見かけますよね。

これは、

「全体を100としたときにどのくらいあるか」

を表す記号です。

 

「%」を使って表す割合を、百分率といいます。

全体を100(百)としているので百分率です。

  

たとえば、全体で100人いる中で、20人がめがねをかけているとき、めがねをかけている人は「20%」になります。

全体を100として考えることで、全体の数が半端な数であっても、どのくらいあるかわかりやすくなります。

 

 

割合、歩合、百分率の関係

百分率と合わせて、割合や歩合という言葉も使われます。

これは、全体を何にするかで使い分けます。

割合  → 全体を1としたときにどのくらいあるか。

       単位はつけません。

歩合  → 全体を10としたときにどのくらいあるか。

       単位は割(わり)、分(ぶ)、厘(りん)などを使います。

百分率 → 全体を100としたときにどのくらいあるか。

       単位は%です。

 

割合を10倍すると歩合、割合を100倍すると百分率になります。

 

 

 

具体例で確認してみましょう。

全体で100人いる中で、20人がめがねをかけているとき、

割合  → 0.2   (20÷100=0.2)

歩合  → 2割   (20÷100×10=2)

百分率 → 20% (20÷100×100=20)

となります。

 

3つの関係を表にまとめると、関係がわかりやすくなります。

 

歩合が使われることは減っていますが、野球の打率を表すときに使われます。

例:文理野球部4番バッターの今年の打率は、3割ちょうどでした。

  この場合、このバッターは、10打席中3打席ヒットやホームランを打つと考えられます。

 

 

 

パーセント計算の基本ルール

「○○の□□%」を計算する方法

ここからは、テストでもよく出る問題の解き方を、パターン別に解説します。

解き方を確認したら、練習問題にもチャレンジしてみましょう!

 

 例題 

400円の20%は?

 

 解き方・答え 

計算するときは、百分率を割合に直します。

20% → 0.2 (20÷100=0.2)

400×0.2=80(円)

 

20のまま計算しないよう注意しましょう。

では、練習問題です!

 

 

 練習問題 

★次の計算をしましょう。

1.800gの20%は?

2.600Lの30%は?

3.700人の15%は?

4.この500mLの飲み物に果汁10%って書いてあるよ。ということは果汁の量は…

  ↑4は、はじめにで紹介した問題です!

 

 

 

 

 解き方・答え 

1.20% → 0.2 

  800×0.2=160(g)

2.30% → 0.3

  600×0.3=180(L)

3.15% → 0.15 

  700×0.15=105(人)

4.10% → 0.1 

  500×0.1=50(mL)

 

パーセントを使って計算するときは、百分率を割合に直すことを忘れないようにしましょう。

 

 

「□□は○○の何%?」を計算する方法

次は、割合を計算してからパーセントを求める問題です。

 

 例題 

80円は400円の何%?

 

 解き方・答え 

まず、割合を求めます。

80÷400=0.2

何%か求めるので、100をかけて百分率に直しましょう。

0.2×100=20(%)

 

では、練習してみましょう!

 

 

 練習問題 

★次の計算をしましょう。

1.50gは200gの何%?

2.48Lは80Lの何%?

3.150人は1250人の何%?

4.水に食塩6gを混ぜたら300gの食塩水ができたよ。食塩水の濃度は何%かな?

 

 

 

 解き方・答え 

1.50÷200=0.25

  0.25×100=25(%)

2.48÷80=0.6

  0.6×100=60(%)

3.150÷1250=0.12

  0.12×100=12(%)

4.6÷300=0.02

  0.02×100=2(%)

 

百分率(パーセント)で答えるので、100をかけて百分率に直すことに注意しましょう。

 

 

割引や増加・減少とパーセント計算

◆割引とパーセント

お店で買い物をするときに、「30%オフ!」というPOPを見かけることはありませんか?

これは、元の値段から30%安くなることを表しています。

割引されるときのパーセントの計算を確認しましょう! 

 

 例題 

5000円の服が40%オフで売られています。支払う金額はいくらですか?

 

 解き方・答え 

40%が0.4であることに注意して、まずは安くなる金額を求めます。

5000×0.4=2000(円)

次に、支払う金額を求めます。

5000-2000=3000(円)

 

では、練習してみましょう。

 

 

 練習問題 

★次の問題に答えましょう。

1.800円のお菓子が15%オフで売られています。支払う金額はいくらですか?

2.2500円の商品が20%オフになっています。支払う金額はいくらですか?

3.定価12000円の自転車が35%オフで売られています。支払う金額はいくらですか?

4.この服、4500円だけど30%オフになっているよ!いくらになるのかな?

 

 

 

 

 

 解き方・答え 

1.800×0.15=120(円)

  800-120=680(円)

2.2500×0.2=500(円)

  2500-500=2000(円)

3.12000×0.35=4200(円)

  12000-4200=7800(円)

4.4500×0.3=1350(円)

  4500-1350=3150(円)

 

 

◆増える・減るときのパーセント

増えたり減ったりするときにもパーセントは使われます。

 

 例題 

タケルさんの今回のテストの点数は、前のテストの点の80点より15%増えました。

今回のテストは何点でしたか?

 

 解き方・答え 

まず、増えた点数を求めます。

80×0.15=12(点)

次に、今回の点数を求めます。

80+12=92(点)

 

では、練習問題です!

 

 

 練習問題 

★次の問題に答えましょう。

1.ユイさんの身長は、1年前に150cmでしたが、この1年で5%伸びました。今の身長は何cmですか?

2.A地域の人口は、昨年10000人でしたが、今年は2%減りました。A地域の今年の人口は何人ですか?

3.お父さんの体重は60kgでしたが、ダイエットをして10%減らしました。ダイエット後の体重は何kgですか?

 

 

 

 

 解き方・答え 

1.150×0.05=7.5(cm)

  150+7.5=157.5(cm)

2.10000×0.02=200(人)

  10000-200=9800(人)

3.60×0.1=6(kg)

  60-6=54(kg)

 

 

パーセントの計算をもっと楽しくするコツ

暗算のちょっとしたテクニック

ここからは、知っていると便利なテクニックを紹介します。

よく出るパーセントの計算方法を覚えておくと、暗算で答えが出せるようになることがあります。

 

10% → 元の数を10でわるのと同じ!

 例:290円の10%は?

   290÷10=29(円)

50% → 元の数を2でわるのと同じ! (元の数の半分!)

 例:800個の50%は?

        800÷2=400(個)

25% → 元の数を4でわるのと同じ! (元の数の4分の1!)

 例:200ページの25%は?

   200÷4=50(ページ)

20% → 元の数を5でわるのと同じ!

 例:500mLの20%は?

   500÷5=100(mL)

 

これらのテクニックを覚えておくと、暗算できることがあります。

 

 

クイズでパーセントをマスターしよう!

ここまで学習してきたパーセントの計算を使って、クイズに答えてみましょう。

 

 問題 
★次の問題に答えましょう。

1.定価1000円のものが60%オフで売られています。

  財布に500円しかないとき、この商品を買える?買えない?

2.50点満点のテストの結果が40点でした。90%正解したことになる?

3.果汁20%の飲み物を2本買って混ぜたら、果汁は40%になる?

4.450円の80%と、700円の50%では、どちらが安い?

 

 

 


 解き方・答え 

1.1000×0.6=600(円)

  1000-600=400(円)

  500円あるので買えます。

   答え  買える。

2.40÷50=0.8

  0.8 → 80%

   答え  90%正解したことにはならない。

3.果汁20%の飲み物を何本混ぜても、果汁は20%のままです。

   答え  果汁40%にはならない。

4.450×0.8=360(円)

  700×0.5=350(円)

   答え  700円の50%の方が安い。

 

 

計算が得意になる! おすすめ問題集

文理の書籍には、計算練習ができるものがたくさんありますので紹介します。

今回紹介したパーセントの計算以外の計算問題もたくさんあります。

計算力をつけるには問題をたくさん解くことが一番!

力をつけたい方はぜひチャレンジしてみてください。

※パーセントの問題は、小学5年生で詳しく学習します。

 パーセントの問題を練習したい方は、小学5年生の書籍をご利用ください。

  

 

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教科書に完全対応しているから、学校の授業に合わせて使いやすい!

計算練習ノート、ポスター、動画、CBTなど付属品も充実!

全教科書に対応した「数と計算」「文章題・図形」シリーズも用意しています。

 

      

 

 

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まとめ

今回の記事では、パーセントの基本的な意味から、計算の仕方、そしてちょっとしたコツまでを解説してきました。

パーセントは、私たちの身の回りの色々なところで使われています。

色々な問題にチャレンジして、パーセントマスターを目指してくださいね!

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