小学生におすすめの「自主学習」ネタ と 家庭でのサポート方法
自主学習とは?保護者が知っておきたい基礎知識
「自主学習」は、まさに文字通り、自分が主体的に学習することです。
家庭での学習というと、「宿題をやる」がありますが、これは学校の先生から与えたれたもので、他人からのものです。宿題は与えられた課題を指示のとおりにこなすことで、自主学習とは違います。
自分で内容や順序などを考え、自分の方法で学習していくことが自主学習といえるでしょう。
ここでは、自分で学ぶことの意義や重要性をわかりやすく解説していければと思います。
小学生にとって自主学習が重要な理由
自分の経験からしても、宿題はやらないといけない、やらされている感が強く、どうしても後ろ向きなイメージです。楽しくはないものの認識です。
一方、自主学習は、子どもが自分で考えて進めるので、宿題のようにやらされている感じはなく、その点だけでも取り組む姿勢が違ってきます。
取り組む姿勢が違ってくると子どもは学ぶことが楽しいことと思えてきます。
自分で考え、学習することで、意欲を引き出し、前向きに取り組めるようになります。
勉強だけでなく、何事にも前向きに取り組むようになる、そんなきっかけになるかもしれません。
自分で考える力が育つ
自主学習をするようになると、自主的に課題を見つけることもありますし、それを解決することによって、論理的思考が育まれます。順序立てて考える力がつき、将来に起こるかもしれない様々な問題を解決する力もつくでしょう。勉強においては、学習の自主性に間違いなく役に立ちます。
小学生で密につけば、中学、高校の学習スタイルの土台にもなりえるでしょう。
興味を深めることができる
どうしても勉強は与えらえてやるものという印象でした。これが、自主学習で自分の好きなことや興味のある分野を深堀りすることで学びの楽しさを体感できます。
そうして、学ぶことは楽しい!となると、さらに学ぼう!と学ぶ意欲が高まっていくのです。
自信がつく
自分で自主的に取り組んだ結果、できた!これもできた! こっちもできた!と成功体験を得ていくことで自信がつきます。
そうすると、さらに学習意欲が増します。好循環です。
そのような姿を見られるようになり、保護者の方も子どもの成長を感じられるようになるので、このような体験の積み重ねがとても大切です。
自主学習ネタの選び方
それでは自学自習のテーマ(ネタ)はどんなのがあるのでしょう。子どもに合った自学自習のテーマの選び方の例を見ていきたいと思います。
好きな科目や得意なことを軸にする
自学自習するテーマを何がいいか、迷いますよね。
世の中には様々な事象がありますから。
とはいえ、難しく考えることはありません。まずは、子どもの得意な教科をもとにテーマを選ぶのがいいでしょう。社会が得意なお子さんでしたら社会を基にすればいいですし、国語でも、算数、理科でも、それぞれのお子さんに合った教科を基にテーマを選べば、子ども自身が興味を持って取り組みやすくなります。
日常の興味を学びに変える
必ずしも学校の教科から始めないといけないわけではありません。普段の遊びや興味からスタートでもいいのです。
たとえば、虫取りが好きなお子さんがいたら、とんぼの観察から始めて、そこからとんぼの体のつくりを調べたり、とんぼのなかまは何だろうと、興味のあるところから、学びにつなげていければいいのです。
絵を描くことや料理でも構いません。
学校の勉強に沿ったテーマを選ぶ
学校の教科からテーマを選ぶのもいいといいましたが、そこをもう一歩進めて、教科の学習内容に関連するのもいいでしょう。その方が、授業の予習・復習に直結し、直接的に役に立ちますので、学校の勉強がより理解しやすくなります。
参考書を使う
基本的なやり方ですが、お持ちの問題集や参考書を使ってやる方法もあります。
ご自宅にある問題集でもいいですし、お子さんが興味を示した参考書を書店で買って、自主学習をするのもとてもいいです。
問題集や参考書には、それぞれ特徴があり、それらの後押しもあって、自主学習の質が向上する一助となることもあるでしょう。
保護者におすすめ!小学生向け科目別の自主学習ネタ
ここでは保護者の方が、お子さんと一緒に取り組めるネタ、そして、子どもが自発的に取り組みやすいネタを科目別に紹介していこうと思います。
国語の自主学習ネタ
- 低学年
例①かんたんなお話作り
②ひらがなやカタカナの練習
③お絵かき日記
④好きな絵本の音読 など
- 中学年
例①物語作り
②短い日記
③簡単な読書感想文
④漢字の書き取りやかるたで遊ぶ
⑤漢字の成り立ち など
- 高学年
例①長めのお話作り
②詳細な読書感想文
③新聞記事の要約
④難しい漢字の使い方や四字熟語の練習 など
算数の自主学習ネタ
- 低学年
例①お金の計算ごっこ
②数の数え方や足し算・引き算のゲーム
③かんたんな形のパズル など
- 中学年
例①掛け算九九チャレンジ
②長さや重さの測定
③三角形や四角形などの図形パズル など
- 高学年
例①分数や小数の計算練習
②算数のトリック問題
③図形の面積や体積を求める問題
④速さや割合の計算 など
理科の自主学習ネタ
- 低学年
例①花や木の観察日記
②身近な生き物や昆虫の観察
③日光や風の体験実験(水に色をつけて蒸発させるなど) など
- 中学年
例①植物の成長観察(豆の栽培など)
②簡単な家庭実験(食塩水の結晶づくり)
③天気予報の観察と記録 など
- 高学年
例①複雑な家庭実験(酸・アルカリの反応など)
②気象観測(気温・湿度の記録)
③地域に生息する生き物の調査 など
社会の自主学習ネタ
- 低学年
例①地域の名所や神社・公園を訪れて観察
②家族の職業や役割について話し合う
③おうちの近くの地図作り など
- 中学年
例①地域の行事や祭りについて調べる
②家族の歴史(祖父母の話を聞くなど)
③簡単な都道府県カードゲームで日本地図を学ぶ など
- 高学年
例①町や市の歴史調べ
②戦国武将や歴史上の人物について調べる
③47都道府県の特産品や名所を覚えるゲーム など
自由研究の自主学習ネタ
- 低学年
例①かんたんな工作(折り紙で動物を作るなど)
②好きな動物の絵を描く
③身近な植物や昆虫の観察記録 など
- 中学年
例①少し複雑な工作(ペットボトルの船など)
②家でできる簡単な実験(重曹とお酢で泡を作るなど)
③動物や魚について詳しく調べる など
- 高学年
例①科学実験(電池で動く工作など)
②音楽や絵画の鑑賞記録・感想文
③複雑な動植物の生態や自然環境についての研究 など
家庭で自主学習を効果的にサポートする方法
それでは、保護者が子どもの自主学習をサポートする際の具体的な方法について、紹介していきたいと思います。
1日少しずつ学ぶ習慣をつける
大人でも言えますが、何事も少しずつで、習慣づけることが大切です。
毎日、少しの時間でも続けていき、続けることの大切さを教えていきましょう。
例えば、友達と遊びに行く前にドリルをやる、とか、ゲームをやったら、そのあとは10分漢字練習をする、とか、どんなことでも短くてもいいので、学ぶ習慣をつけていきましょう。
目標とごほうびを設定する
やみくもに「やれ!」ではやりません。
小さなことからコツコツと、で、まず小さな目標を設定し、それを達成していく。達成したらお子さんは喜びます。喜びを積み重ねることが一番の近道です。
そして、達成したらごほうびを、というか、何か報酬的なものあげることもいいです。
ワークを30分したら、ゲームしていいよ、でもいいですし、しっかりほめてあげることも大切です。
結果よりプロセスをほめる
例えば自学自習でやったテストで100点取った結果をほめるのもいいですが、結果だけでなく、その過程での努力もほめてあげましょう。
まとめのテストでいい点とれたけど、それよりもまして、そこまでの毎日の問題演習を頑張ったね!とか、途中で間違えた問題も戻って解きなおして、できるようになったね!など、
ほめて、子どもの自信を育むことも重要です。
親子で一緒に学ぶ楽しさ
特に低学年のお子さんはそうですが、なかなか毎日机に向かうということも難しいかもしれません。
ただ、保護者の方が一緒に横に座って最初はやってみると、お子さんもやり始めやすいでしょうし、親子の絆も深まります。
お子さんも自主学習をしていて、疑問に思うこともあるでしょう。あれ、どうして? なぜ? と質問してきたときに近くにいてあげて、一緒に学ぶと子どもたちは喜んでやってくれるかもしれません。
まとめ
「自主学習」は自分が主体的に学ぶことです。
自主学習をするようになると、考えますので、成長します。
始めるには、まずはスモールステップをクリアし、少しづつ進めていくことです。
それらの家庭での学びを保護者はサポートすることで、子どもの成長をそ促進できることになります。
そのためには・・・と意気込むより、
「まずは一つ、自主学習ネタを子どもと一緒に考えてみましょう!」
自主学習におすすめ
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【今回の執筆者】
イニシャル:KN
年代:50代
~今回の一言~
一歩、また一歩、足音を踏み鳴らそう♪