2025/12/05

風邪をひかずに集中力をキープ! 入試を乗り切る体調管理術

 

 

なぜ体調管理が大事なのか

高校受験に向けて成績を上げるためには、毎日の勉強時間の確保が重要です。

多くの皆さんが、夜遅くまで机に向かったり、休日に長時間集中したりと、

 「どれだけ時間を確保できるか」

に意識を向けていることでしょう。

 

もちろん、学習時間を確保することは大切です。

しかし、実はその「時間」以上に大切なのが、時間の密度を決める「集中力」です。

体調管理は、この集中力を最大化し、維持するための土台づくりなのです。

  

 

 

集中力と体調はセットである

体調が整っていない状態では、どんなに机に向かっても脳のパフォーマンスは上がりません。

 ◆ 鼻詰まりや軽い頭の重さを感じるだけで、それまで順調だった集中力が一瞬で失われてしまう。

 ◆ 目の疲れや肩こりがあるせいで、大事な解説がなかなか頭に入ってこない。

 

このように、小さな不調が勉強の効率を激しく下げてしまうのです。

体調管理は、あなたの集中力を守り、勉強の効率を上げるための大切な土台づくりなのです。

 

   

受験は「計画」が命! 体調不良は避けたい落とし穴

高校受験は、試験当日までの残り時間を逆算し、計画的に勉強を進めることが成功の鍵です。

ここで、体調不良を起こすとどうなるでしょうか。

 

 ◆数日間の勉強時間がストップし、学習スケジュールに遅れが出ます。

 ◆回復後も、遅れを取り戻すのにエネルギーを使い、新しい単元に進むのが難しくなります。

 

論理的な思考と計画が求められる受験において、体調不良はスケジュールを乱す大きな落とし穴です。

自己管理能力こそが、あなたの勉強計画を最後まで守り抜くための重要な力です。

体調管理は単なる「予防」ではなく、「集中力を守り、計画をスムーズに進めるための戦略」なのです。

      

 

 

集中力を維持!生活リズムの「3つの鉄則」

体調管理の土台は、日々の生活リズムにあります。

特に大切な「睡眠」「食事」「休憩」について、みなさんがすぐに取り入れられる3つのルールを見ていきましょう。

 

鉄則1:ゴールデンタイムは気にしない! 「睡眠の質」を重視

かつて、

夜10時から深夜2時は成長ホルモンが活発に出るゴールデンタイムだから、この時間に寝たほうが良い」

と言われていました。

しかし、最近の研究では、寝る時間帯よりも「睡眠の質」の方が重要であるという考えも出てきました。

質の高い睡眠は、記憶の定着にもつながります。

 

 

 

規則正しい睡眠を習慣に

平日と休日で起床時間を大きく変えず、毎日同じ時間に寝起きしましょう。

朝、決まった時間に朝日を浴びると、体内時計がリセットされ、夜に自然な眠気が訪れるサイクルが整います。

とはいえ、朝は眠くてなかなか起きられないこともありますよね。

 ◆ 起きたらすぐにカーテンと窓を開ける。

 ◆ 少し冷たい水で顔を洗う

など、自分に合った目が覚める行動をとってみましょう。

   

 

 

寝る前は「クールダウン時間」を作る

就寝の1時間前には、スマホやゲーム機を手放しましょう。

ブルーライト(画面から出る強い光)は、眠気を誘うホルモン(メラトニン)の分泌を邪魔して、眠りを浅くしてしまいます。

スマホやゲームはほどほどにし、軽い読書やストレッチでリラックスする時間を作ることが重要です。

誘惑に負けそうなときは、

「この行動が合格につながるんだ」

「合格するためにがんばれ私」

などと声に出して言ってみましょう。

      

 

 

鉄則2:「脳のエネルギー」を絶やさない補給術

脳は、ブドウ糖をエネルギー源としています。

このブドウ糖が不足すると、集中力は低下し、イライラしやすくなります。

 

朝食の重要性

 朝食をしっかり摂ることで、午前中の脳のエネルギーが安定します。

 ご飯やパンなどの炭水化物と、卵や肉などのタンパク質をバランス良く摂り、午前中の集中力を保ちましょう。

 【ブドウ糖を含む主な食材】

  白米、パン、じゃがいも、バナナなどが挙げられます。

    

 

 

 

戦略的なブドウ糖の摂取

 長時間勉強して集中力が切れてきたと感じたら、少量のブドウ糖(例:ラムネ菓子)を補給しましょう。

 ブドウ糖は吸収が早いので、手軽に脳のエネルギーを回復させることができます。

 ただし、摂りすぎると逆に眠くなる(血糖値の急降下)ので注意が必要です。

 

 

鉄則3:体をほぐして「血流」をアップ

長時間座って勉強していると、血流が悪くなり、肩こりや目の疲れから集中力が切れます。

5分間の休憩で体を動かすことが、リフレッシュと集中力復活の鍵です。

 

「ポモドーロ・テクニック」を応用

 ポモドーロ・テクニックとは、「集中時間と短い休憩時間を交互に繰り返す」勉強法です。

 25分勉強したら5分休憩するなどが効果的です。

 イタリア語で「トマト」を意味するこのテクニックは、考案者がトマト型のキッチンタイマーを使っていたことに由来しています。

 休憩時間になったら、すぐにスマホを見るのではなく、軽く体を動かしましょう。

 軽いストレッチや首回しは、血流を良くし、新鮮な酸素を脳に送ることができます。

 椅子に座ったままできる首や肩甲骨を動かすストレッチは、凝り固まった筋肉をほぐすのに効果的です。

  

 

 

風邪・インフルエンザに負けない「防御の習慣」

受験生にとって、風邪やインフルエンザは絶対に避けたいところです。

ここでは、日々の生活で実践すべき、ウイルスに負けないための具体的な「防御の習慣」を見ていきましょう。

 

予防の基本中の基本:手洗い・うがいの正しい手順

「手洗いうがいはしているから大丈夫」

と思いがちですが、実は正しい手順でできていないケースも少なくありません。

自己流ではなく、科学的に効果のある方法を徹底しましょう。

 

 

正しい手洗いを徹底

 石鹸を使い、指の間、手の甲、そして爪の先まで、最低でも30秒以上かけて丁寧に洗いましょう。

 外から帰宅したときだけでなく、食事の前や勉強の休憩中など、こまめに手を洗うことが重要です。

    

 

 

喉のケア

 外出後や人が多く集まる場所に行った後は、必ずうがいをしましょう。

 特に流行期は、殺菌作用のあるうがい薬を使うことも効果的です。

 喉を乾燥させないことも重要です。

    

 

 

見落としがちな点:乾燥とマスク

ウイルスは湿気に弱く、乾燥した環境を好みます。

室内の環境を整えることが、風邪予防の重要なポイントです。

 

加湿の重要性

 空気が乾燥すると、喉や鼻の粘膜の防御機能が低下し、ウイルスが侵入しやすくなります。

 部屋の湿度を50%~60%に保つことを意識しましょう。

 加湿器がない場合は、濡れタオルを部屋に干すだけでも効果があります。

    

 

 

正しいマスクの付け方

 人が多い場所へ行く際は、マスクを着用しましょう。

 重要なのは、鼻と口を完全に覆い、隙間がないようにフィットさせることです。

 マスクが汚れたり湿ったりしたら、こまめに取り替えるようにしましょう。

  

 

 

疲労のサインを見逃さない「SOSチェックリスト」

体調不良が本格化する前に、「少し疲れているな」「集中力が落ちてきたな」という体のサインに気づくことが非常に大切です。

頑張りすぎる中学生ほど、この「SOS」を見逃しがちです。以下のチェックリストで、自分の状態を冷静に確認してみましょう。

 

要注意!集中力低下のサイン

以下の項目に当てはまる数が多いほど、「休むべきサイン」または「勉強法を見直すべきサイン」が出ている証拠です。

 ◆ 朝、なかなかベッドから出られず、起きた後も頭が重い。

 ◆ 勉強中に、内容が頭に入らず、同じところを何度も読み返してしまう。

 ◆ 以前は解けた問題で、単純なミス(計算ミスなど)が増えている。

 ◆ イライラしたり、小さなことで家族や友達に強く当たってしまう。

 ◆ 肩こりや目の疲れがひどく、休憩してもなかなか回復しない

 

 

サインが出たら「勇気ある一時停止」を

もしチェックリストに多く当てはまったら、それはあなたの体が悲鳴を上げている証拠です。

「もう少し頑張ろう」と無理を続けると、かえって大きな体調不良につながり、計画が大きく遅れてしまいます。

 

【取るべき行動】

1. 睡眠を最優先:その日の勉強を切り上げ、いつもより早く寝ましょう。

2. 体を動かす:外に出て散歩をするなど、軽い運動で気分転換を図りましょう。

3. 保護者とのコミュニケーション:保護者や先生に正直に体調や精神状態を伝え、協力してもらいましょう。

   無理を隠さずに話すことが、体調を回復させるための最初の一歩です。

 

疲労のサインを見つけたら、すぐに「勇気ある一時停止」をすることが、集中力を維持し、最終的な目標達成に繋がる最も論理的な行動なのです。

 

 

  

まとめ:体調管理は「最も重要な受験対策」

今回の記事では、体調管理が単なる「予防」ではなく、「集中力と学習計画を守るための戦略的な行動」であることを解説しました。

風邪をひいたり、疲れで集中力が落ちたりすることは、受験において避けたい最大の落とし穴です。

体調管理は、勉強時間と同じくらい、あるいはそれ以上に大切な最も重要な受験対策なのです。

 

 

今日からできる!「集中力UP」のための3つの行動

最後に、この記事で紹介した内容の中から、今日からすぐに始められる具体的な行動を3つにしぼって確認しましょう。

1. スマホを寝室に持ち込まない

 寝る前のブルーライトをカットし、睡眠の質を向上させます。質の高い睡眠こそが、記憶の定着と翌日の集中力アップに繋がります。

2. 勉強中に5分間、ストレッチをする

 長時間座りっぱなしで血流が悪くなるのを防ぎます。休憩のたびに体を動かすことで、脳に新鮮な酸素を送り、集中力の回復を図りましょう。

3. 疲労のサインを正直に伝える

 少しでも「疲れた」「しんどい」と感じたら、無理をせず、保護者や先生にそのサインを伝えましょう。

 早めの休息こそが、計画の遅れを最小限に抑える最も賢い選択です。

 

 

受験勉強を戦略的に!文理のおすすめ高校入試教材

体調を整えたら、いよいよ本格的な受験対策です。

文理では、あなたの学習スタイルに合わせて選べる3つの人気シリーズをご用意しています。

 

 

「完全攻略高校入試」シリーズ

入試によく出る問題パターンを徹底分析し、網羅した定番シリーズです。

各単元の重要ポイントを段階的にステップアップしながら学習でき、基礎から応用までをムラなく仕上げられます。

この一冊で全範囲の定着を目指す、王道の受験対策教材です。

 

             

 

 

 

「わからないをわかるにかえる高校入試」シリーズ

「なぜそうなるか」を徹底的に解説し、つまずきやすいポイントを乗り越えるための理解を深めます。

やさしい言葉と図解で「自分で考えてわかる」状態を作り出し、苦手意識を克服できます。

教科書から入試までの橋渡しをしたい、一つひとつ着実に理解したいあなたに最適です。

 

           

 

 

 

「コーチと入試対策」シリーズ

まるで隣にコーチがいるような構成で、問題を解く際の思考プロセスを丁寧にガイドします。

問題の読み解き方や、得点に繋がる解答の書き方を身につけることを目的としています。

入試実戦力答案作成力を磨き、本番で確実に点を取る力を養います。

 

               

 執筆者紹介 

【今回の執筆者】

 スー

【プロフィール】

 学生時代サッカー、テニス部に所属していました。

 スポーツ全般大好きです!

  横浜F・マリノスサポーター

 最近ボドゲにはまっていて、ボドゲカフェによく行きます!   

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受験生を優しく支える!プレッシャーをかけない応援メッセージ集

はじめに 受験期のプレッシャーと応援の重要性 受験は大きなイベントであり、多くの中学生が様々なプレッシャーを感じています。 保護者や教師からの期待、友人との競争、そして自身の目標に対するプレッシャー。 これらが重なり、心身に大きな影響を及ぼすことがあります。 試験前の緊張や不安が学習効率を下げ、結果的に成績が下がってしまう、なんてことも少なくありません。   だからこそ、受験生に対する応援、声かけは非常に重要です。 適切な言葉や行動が、受験生のメンタルを支え、勉強に取り組む助けになります。 今回は、受験生を優しく支えるための具体的な応援メッセージやコミュニケーションの方法について紹介していきます!       プレッシャーにならない応援メッセージのポイント 受験生を励ますときは、出来る限りプレッシャーを与えないことが重要です。   努力を認める 「最近、本当に一生懸命勉強してるね。あなたの努力はちゃんと見てるから、自信を持ってね。」というように、受験生の努力を認めることは非常に重要です。 どれだけ勉強をしても結果が伴わない時期、思うようにいかない瞬間が受験では訪れます。 「頑張っているのに結果がでない」という思いは、受験生本人が一番感じているのです。 そのため、本人が取りこぼしてしまいがちな過程に目を向けることも大切です。 周りから努力が評価されることで、自信を持ち、より前向きに取り組むことができるのです。     安心感を与える 「どんな結果であれ、あなたの頑張りを誇りに思うよ。」と伝えることで、安心感が与えられます。 受験期はプレッシャーに押しつぶされそうになったり、自身のすべてがダメだと感じてしまったりと、普段よりメンタルが落ち込みやすいです。 安心感を与えることで、少しでも受験生がプレッシャーから解放され、リラックスして勉強に集中できる環境を作りましょう。     具体的な言葉の例 ここでは、具体的な受験生への応援メッセージをいくつか紹介します。 ●「あなたが頑張っている姿を見ると、誇らしいよ。」 ●「勉強したことは、必ず役に立つよ。」 ●「試験は大事だけど、あなた自身が大切だから無理しすぎないようにね。」 ●「頑張った分だけ結果はついてくるから、焦らずにやっていこうね。」 などがあげられます。       避けるべき応援メッセージ 受験生にプレッシャーを与えてしまう可能性のある言葉や表現にも注意が必要です。   過度な期待を示す言葉 「絶対に合格してね。」や「親戚一同が期待してるから、頑張ってね。」などの過度な期待は、 受験生にとって大きなプレッシャーになります。 こうした言葉は、受験生が自分に対して過剰な期待を抱く原因となり、逆に不安を増すことがあります。   受験生は「合格しなければならない」という思いに駆られ、緊張や不安が増すことがあります。 「君ならできるから、安心して挑んでね。」といった言い方に変えると、プレッシャーを軽減できます。     比較する表現 「○○さんはもっと頑張っているよ。」というような他人との比較は、受験生の自信を損なう可能性があります。 兄弟での比較も避けた方がよいでしょう。 「あの子はもう合格圏内にいるらしいよ。」という言葉や「みんなが頑張っている中で、あなたはどうなの?」といった表現も、 受験生に焦りを感じさせることがあり、プレッシャーに繋がりかねません。 個々の努力や成長を尊重し、比較ではなく本人の進歩を評価することが重要です。   保護者の方(自分)にとっては応援メッセージになることであっても、受験生本人にとってはプレッシャーになる言葉もあります。 結果などにも関心を寄せてほしいのか、結果には触れないでほしいのか、保護者の方の意見・体験を聞きたいのか、そうではないのかなどは、 本人に寄るところが大変大きいです。 受験生に響く良い言葉がけが出来るように、しっかりと本人の性質に合わせて声がけをするようにしてくださいね!       受験生とのコミュニケーションの取り方 日常生活で受験生と接する際の適切なコミュニケーション方法や、リラックスできる環境作りの工夫を紹介します。   日常生活での気遣い 1.食事の配慮受験生にとって、栄養バランスの取れた食事は非常に重要です。 勉強に集中できるように、健康的な食事を用意することが大切です。 例えば、脳に良いとされる魚やナッツ、野菜を使った料理。 また、受験生の好みや食べやすいメニューを考慮することで、食事の時間を楽しみに感じてもらえます。 簡単に食べられるおにぎりやサンドイッチを作っておくとよいですね。   2.家事の負担を減らす受験生が勉強に集中できるよう、家事の負担などを軽減することも重要です。 家族全員で協力して役割分担をすることで、受験生の負担を軽減することができます。   これらの気遣いを通じて、受験生が安心して勉強に集中できる環境を作ることができます。 日常生活の中での小さな配慮が、受験生にとって大きな支えとなるでしょう。     リラックスできる環境作り 1.自由な時間を確保する勉強だけでなく、趣味や友人との時間も大切です。 受験生がリフレッシュできるよう、友達と遊ぶ時間を設けたり、趣味に没頭する時間を持たせることも重要です。 心のバランスを保ちながら、勉強に取り組むことが大切です。   2.リラックスできる時間を提供する勉強の合間に、リラックスできる時間を設けることも大切です。 例えば、夕食後に一緒に映画を観たり、ボードゲームを楽しんだりすることで、受験生がリフレッシュできる時間を提供します。 このような時間が、受験生のストレスを軽減し、心の余裕を持たせる助けになります。   3.勉強環境を整える 静かで集中できるスペースを作ることで、受験生が安心して勉強に取り組めるようになります。 ただ、音があるほうがいいのか、ないほうがいいのかは本人の好みがかなり分かれます。 受験生の好みに合わせて調整することを心がけてください。       受験生を支えるおすすめの学習教材 コーチと入試対策! 8日間完成 中学1・2年の総まとめ 「8日間完成 中学1・2年の総まとめ」 コーチといっしょに、8日間で中学1・2年の内容を総まとめ! すべての受験生が入試対策を前向きにスタートできる、とっておきの1冊です。 ▶シリーズページはこちら ▶ご購入はこちら     コーチと入試対策! 10日間完成中学3年間の総仕上げ 「10日間完成 3年間の総仕上げ」コーチといっしょに、10日間で中学3年間の内容を総復習! 入試に出る重要な内容をていねいに復習できる、とっておきの1冊です。 短期間で3年間の復習ができ、入試に向けて自分の得意や苦手分野をおさえることができます。 ▶シリーズページはこちら ▶ご購入はこちら     豪華特典:応援日めくりの紹介 「コーチと入試対策!」の特典として、「応援日めくり」があります。 机に飾って眺めるだけでその日の確認テストができ、コーチの応援メッセージも付いています! 応援メッセージでモチベーションを高めて、頑張ってください! 受験生の努力をしっかりサポートするアイテムとなっています。       まとめ 受験は、保護者や周りの人の力添え、努力があるとより万全の体制で挑めるものです。 努力を認め、安心感を与えることが、受験生のメンタルを支える鍵となります。 みなさまが良き春を迎えられるよう、心よりお祈りしております!!

内申点が低いと受験に不利? 今からできる内申点UP方法を紹介!

      もくじ はじめに:内申点ってなに? なぜ注目されているの? 意外と知らない! 内申点が見られる“3つの場面” いつから内申点は関係するの?「記録される学年」ガイド 内申点はこう決まる! 3つの観点とその見られ方 内申点を上げるために今すぐできる6つの行動 よくある誤解Q&A:内申点ってホントに大事? まとめ:内申点は「未来の選択肢」を広げるカギ 「内申点」UPにおすすめの文理の問題集   はじめに:内申点ってなに? なぜ注目されているの? みなさん、「内申点」という言葉を聞いたことがありますか? 高校受験を控える中学生のみなさんやその保護者の方はもちろん、小学生のお子様をもつ保護者の方も、この言葉を耳にする機会が増えているのではないでしょうか。 内申点とは、中学校での学校生活の記録として、成績・態度・提出物などを先生方が総合的に数値化したものです。 では、もう少し具体的に見ていきましょう。   「通知表」と「内申点(内申書)」はどう違うの? 先生から渡される「通知表」は、お子様の頑張りを家庭に伝えるためのものです。 これに対し、高校に提出される「内申書」(その一部が内申点)は、受験の合否判定に使われる正式な文書です。 通知表の評定(5段階評価など)をもとに作成されます。 一方、内申書には成績だけでなく、出欠状況や部活動、委員会活動、その他特記事項など、学校生活全般の記録が含まれます。 つまり、通知表は「ご家庭への報告書」、内申書は「高校への正式な報告書」という違いがあります。     高校入試で内申点が重視される理由 なぜ内申点が高校入試でこんなにも注目されているのでしょうか? それは、高校側が「受験当日の点数だけでは見えない日頃の頑張り」を知りたいと考えているからです。   ①中学校での学びの姿勢 授業を真面目に受けているか、課題をきちんと提出しているかなど、高校での学習に耐えうる学習態度があるかを見ています。   ②公平な評価 受験は一発勝負ですが、内申点は中学生活の日々の積み重ね。 多様な視点から、より公平にみなさんの努力を評価するための重要な資料となります。    ☆本ブログの過去の記事でも内申点について解説しています。 本記事ではさらに掘り下げ、くわしく説明しています。 特に、「内申点が受験だけでなく、その後にも影響すること」や「内申点が決まる観点」を具体的な行動と結びつけて解説します。   意外と知らない! 内申点が見られる3つの場面 内申点は、単に受験で点数に換算されるだけでなく、みなさんの進路選択のあらゆる場面で関わってきます。 ① 推薦入試では“出願の条件”になることも 「推薦入試」を検討している場合、内申点は特に合否の重要な要素となります。 多くの高校では、推薦入試の出願資格として、「内申点の合計が〇点以上」といった基準を設けています。 内申点がこの基準に満たない場合、どれだけ筆記試験の対策をしていても、そもそも出願すらできないことになってしまいます。 たとえば、「推薦入試=内申命(いのち)」と言われる地域や、難関校の推薦では、高い内申点が求められる傾向があります。 地域や年度によって基準は異なりますが、「推薦で合格したい!」と願うなら、中1・中2のうちから内申点を意識した生活を送ることが不可欠です。   ② 一般入試でも“内申が鍵になる”高校もある 「推薦ではなく一般入試で頑張るから大丈夫」と思っていませんか? 実は、一般入試においても内申点の重要性は高いです。 公立高校の一般入試では、「学力検査(当日の筆記試験)」と「内申点(調査書)」の合計点で合否が判定されます。 高校によってその割合は異なりますが、特にトップ校などでは、合格者の内申点のレベルが高い傾向にあります。 「内申が足りないと、当日の筆記試験で満点に近い点を取らなければ逆転不可能」なケースもあります。 「実力があるのに、内申点が足りなくて悔しい思いをした…」となりたくないですよね。 早いうちから内申点対策を意識し、「実力と内申」の両方をバランス良く伸ばしていくことが大切です。 ③ 内申点は“進学後”でも使われるケースあり 内申点の記録は、高校入試のためだけのものではありません。 高校進学後も、在籍していた中学校から提出された「内申書(調査書)」が、高校内での参考資料として保管されることがあります。 たとえば、大学受験における推薦入試の校内選考や、高校入学後の特待生制度、奨学金の申請などです。 さまざまな場面で「中学時代の記録」が参照される可能性がゼロではありません。 内申点は、単なる受験の一要素ではなく、「長く残る記録」としてみなさんの未来に影響を与えることを覚えておきましょう。 保護者の方も、お子さまの学校生活の記録が長く残ることを意識し、日常の取り組みを見守ってあげましょう。     いつから内申点は関係するの? 「記録される学年」ガイド 「いつから本気を出せばいいの?」という疑問は、中学生や保護者のみなさんが最も気になるポイントかもしれません。   1.地域によって異なる内申点が反映される学年 内申点がいつの学年の成績から高校入試に反映されるかは、都道府県によって大きく異なります。 近年では、中1からの努力が評価につながるケースが多く見られます。 下記の表では、主に関東圏を例に取り上げました。     ※上記は2025年11月時点の情報で、一例です。詳細は必ずお住まいの地域の教育委員会や中学校にご確認ください。   東京都のように「中3のみ」という地域もありますが、関東圏では、神奈川県、埼玉県、千葉県は中1・中2の成績も入試に影響します。     2.中1から意識すべき“3つの理由” たとえ「中3のみ」反映される地域に住んでいても、中学1年生から内申点を意識することは非常に重要です。   ①成績はすぐには上がらない 「中3から頑張れば大丈夫」と思っても、いきなり成績を劇的に上げるのは難しいものです。 特に苦手教科の克服には時間がかかります。 中1・中2から学習習慣をつけておけば、中3で焦ることなく受験対策に集中できます。   ②通知表=次学年の評価にも影響 中1・中2の通知表の評定は、先生方が「この生徒はどれくらいできるか」を把握するための参考情報となります。 特に、中1で良いスタートを切ったことで、先生からの期待値が高まり、次学年以降の授業での態度や取り組みへの評価にも、無意識のうちに良い影響を与える可能性があります。   ③生活記録が蓄積される 内申書には、成績だけでなく、部活動、委員会、学校行事への取り組み、そして欠席日数などの「生活記録」も記載されます。 これらは中1からの積み重ねであり、中3になってから挽回することはできないものです。 「中3から頑張っても遅い?」と不安になる必要はありません。 しかし、中1から意識することで「高校合格のチャンス」が広がることは間違いありません。     内申点はこう決まる! 3つの観点とその見られ方 現在の内申点は、単に定期テストの点数だけで決まるわけではありません。 新しい学習指導要領に基づき、主に3つの観点からみなさんの学習状況が評価されています。   観点1:知識・技能(主にテスト・小テスト・技能評価) これはみなさんが最もイメージしやすい観点です。 定期テスト、小テストの成績が主な評価対象です。 ただし、筆記試験だけでなく、実技教科における「音楽の演奏」「体育の技能」「家庭科のレポート」など、教科ごとの技能の習得度も含まれます。 ★日々の予習・復習、テスト対策におすすめの文理の問題集 中学教科書ワーク 定期テストの攻略本   観点2:思考力・判断力・表現力(主にレポート・発表・考察) 知識を使って「自分で考え、判断し、表現する力」が評価されます。 発展的な問題へのチャレンジ、レポートの論理性、授業中の発言の内容、グループワークでの考察などが評価対象です。 ただ正解の答えを出すだけでなく、「なぜそうなるのか」を深く考え、自分の言葉で説明できているかが重視されます。 忘れられがちな観点ですが、授業での発言やノートの内容など、先生がしっかり見ている部分です。 点数と同様に、積極的に「自分の考え」を出す姿勢が大切です。   観点3:主体的に学習に取り組む態度(主に態度・課題の提出) これは「内申点アップの最大のカギ」とも言えます。 授業中の発言、聞く姿勢、課題の提出状況など、“普段の行動”が丁寧に評価されます。 単に「発言が多い」だけでなく、「授業内容に沿った適切な発言か」「真剣に話を聞いているか」といった授業への積極的な参加姿勢が評価されます。 家庭学習だけでなく、授業中にどれだけ主体的に学ぼうとしているかが評価の対象になる点に注意が必要です。     内申点を上げるために今すぐできる6つの行動 内申点アップは特別なことではありません。日々の学校生活を見直し、小さな行動を変えることから始まります。   ① テストの“1週間前から”復習スタート 内申点のベースとなる「観点1:知識・技能」を上げるためには、定期テストでしっかり点数を取ることが不可欠です。 〈目標〉 観点①対策として、「高得点を取ること」を意識しましょう。 〈行動〉 テストの1週間前から復習を始める習慣をつけましょう。 前日に焦って一夜漬けをするのではなく、計画的に勉強することで、深く内容を理解でき、結果として「知識・技能」の評価につながります。       ② 提出物は“ただ出す”のではなく“ていねいに出す” 「観点3:主体的に学習に取り組む態度」で最も先生に見られるのが提出物です。 〈工夫〉 締切りを守るのはもちろん、ただ課題を提出するだけでなく、内容を工夫する姿勢も評価されます。 〈ワンポイント〉 文字を丁寧に書きましょう。読みやすい文字は先生に好印象です。 課題に表紙をつけたり、図や表を使ったり、といった工夫をして提出してみましょう。 課題の余白などに「〜についてもっと知りたいです」といった感想を書いて提出してみましょう。熱意を伝えることができます。   ③ 実技教科を“手を抜かず”にがんばる 実技教科(音楽、美術、保健体育、技術・家庭)を軽視してはいけません。 〈重要性〉 たとえば、東京都では、高校入試の際、実技4教科の評定合計を2倍して計算されます。 このように、主要5教科と同じかそれ以上に実技教科を重要視する地域もあります。 〈熱意〉 実技(演奏する、絵を描く、球技をする、など)が苦手でも「真剣に取り組む姿勢」は評価されます。 筆記テスト(知識・技能)で満点をめざしてみましょう。 また、提出物(主体的な態度)も工夫してみましょう。 実技の全教科でベストを尽くしましょう。   ④ 授業中の“ノートのとり方”を工夫する 授業中の活動は、観点2と観点3の両方に影響します。 〈丁寧さ〉 発表やプリント提出だけでなく、ノートの“丁寧さ”も重要です。 単に先生の板書を写すだけでなく、自分で考えたことや質問したいことなどをメモとして残すことで、主体的な学びの記録になります。 〈工夫例〉 日付と授業テーマを必ず書きましょう。 重要なポイントや感想などを色を変えて書きましょう。 授業後に「まとめページ」を作って、学習したことを整理しましょう。       ⑤ 発表・質問に“1回は手を挙げる”を目標に 授業への積極性は、観点2と観点3を上げる直接的な行動です。 〈積極性のアピール〉 授業中の積極性は評価の対象です。授業中に「1回は手を挙げる」を目標にしましょう。 〈シャイな人向け対策〉  授業が始まる前に教科書やノートを読み返し、「質問メモ」をあらかじめ用意しておきましょう。 難しい質問でなくても、「この用語はどういう意味ですか?」といった確認の質問でも十分に意欲を示すことができます。   ⑥ 欠席・遅刻をできるだけ減らす 内申書には、成績以外に「出欠の記録」が記載されます。 〈推薦入試への影響〉 欠席日数が多いと、特に推薦入試で不利になる可能性があります。 〈体調管理〉 健康管理を徹底し、欠席・遅刻を極力減らすようにしましょう。 やむを得ない事情(病気や家庭の事情など)がある場合は、必ず事前に担任の先生に相談することが大切です。     よくある誤解Q&A:内申点ってホントに大事? 内申点について、みなさんが疑問に思いやすいテーマをQ&A形式で示します。            まとめ:内申点は「未来の選択肢」を広げるカギ 内申点とは、みなさんの「未来の選択肢」を広げるカギとなるものです。単に「受験の合否に関わる」だけではありません。 内申点を高くすることで、受験できる高校の幅(進路の自由度)が変わり、希望する進路を実現しやすくなるのです。   内申点を上げるために、今日からできることは次の3つです。     内申点対策は、決して受験のための特別な勉強ではありません。 それは、「普段の学校生活を大切にし、真面目に学ぶ姿勢を身につけること」そのものです。 この記事を読んだら、ぜひ今日から一つでも行動を変えてみましょう。 みなさんの日々の努力が、きっと未来の大きな選択肢につながります。 保護者のみなさんも、お子さまの努力を日々見守り、その成長を一緒に喜んであげてください。         内申点UPにおすすめの文理の問題集 毎日の予習・復習なら、「中学教科書ワーク」 学校の授業がよくわかる! 教科書に完全対応した準拠版ワーク 充実した特典で、あなたの日々の学習を完全サポート          ▶シリーズページはこちら ▶ご購入はこちら     テスト直前の対策なら、「定期テストの攻略本」 テストに出るトコ、スピード学習 定期テスト対策の決定版 これでテスト対策はバッチリ          ▶シリーズページはこちら ▶ご購入はこちら     ★どちらのシリーズも実技教科(音楽、美術、保健体育、技術・家庭)があります。それぞれ1冊でその教科の3年間分の内容を学習できます。