mustとhave toの違いは? canとbe able to、willとbe going toの使い分けもわかりやすく解説

はじめに
「must」と「have to」
「can」と「be able to」
「will」と「be going to」
英語を勉強していて、似たような意味をもつ助動詞や表現のペアに戸惑ったことはありませんか?
「どっちを使っても同じじゃないの?」と思いがちですが、実は使い分ける場面やニュアンスに明確な違いがあります。
この記事では、中学英語で習う代表的な助動詞や表現の3つのペアについて、意味の違いや使い分けのコツをやさしく解説します。
ポイントを押さえて、英語の表現をよりスッキリ整理していきましょう!
★ここで紹介する使い分けは、中学校英語で押さえておきたい基本的な考え方です。
実際の英語では、文脈によってどちらの表現も使える場合があります。
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中学英語の不定詞3用法を詳しく解説! ~意味・例文・使い分けと動名詞との違い ←タップ!
mustとhave toの使い分け——気持ちからくるか、状況からくるか
ざっくり言うと、以下の通り。
「話し手自身の判断・気持ちによる義務」なら must
「外部の事情による必要性」なら have to
mustとhave toは、どちらも日本語に訳すと「〜しなければならない」という義務を表します。
そのため同じように見えますが、実は「その義務がどこから来ているのか」というニュアンスに大きな違いがあります。
must
話し手が「~しなければならない」と強く感じていることを表しやすい
have to
ルールや状況など、外部の事情による必要性を表すことが多い
「話し手自身の判断・気持ちによる義務」か、それとも
「周囲の事情やルールによる必要性」か、
という視点をもつと使い分けやすくなります。
★ただし、実際には、must と have to はどちらも「~しなければならない」という義務を表すため、状況によってはどちらも使える場合があります。
mustの意味と使い方
mustは、話し手自身の「~しなければならない」という強い義務を表す助動詞です。
話し手が「これは必ずしなければならない」と強く感じているときや、相手に強く勧めるときなどに使われます。
I must study harder.
(私はもっと勉強しなければならない)

※「テストで良い点を取りたいから、もっと勉強しなければ」という、話し手自身の判断による義務を表しています。
You must see this movie.
(この映画は絶対に見てほしい!)
※話し手の「本当におすすめしたい!」という強い気持ちが含まれています。
have toの意味と使い方
have toは、自分の気持ちではなく、校則・法律・約束・時間制限などの外部のルールや状況によって、「〜しなければならない」状態を表します。
つまり、本人の意思というよりも、外側の事情によって「~しなければならない」状態を表します。
I have to be at school by 8.
(私は8時までに学校に行かないといけない)
※学校の校則や始業時間というルールが決まっているため、そうせざるを得ない状況を表しています。
He has to wear a uniform at work.
(彼は職場では制服を着なければならない)

※会社の規定という外側の事情によるものです。
mustとhave toの違いを整理するポイント
2つのニュアンスの違いは
「自分の心から(must)」
か
「外の事情から(have to)」
かで整理できます。
また、特に注意したいのが否定形にしたときの意味の違いです。
肯定文では似た意味だった2つですが、否定形にすると意味が大きく変わります。
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You mustn't run here.
(ここで走ってはいけません)【禁止】
You don't have to run.
(走る必要はありませんよ)【不必要】
テストや会話で否定形が出てきたときは、意味が全く別物になるためしっかり区別しておきましょう。
テストで迷ったときの見分け方のコツ
テストの空欄補充問題などで迷ったら、
「主語の人の気持ちや考えが理由なのか、それとも決められたルールや状況が理由なのか」
を自分に問いかけてみましょう。
【確認テスト】
問題
( )に入る適切な語句を選びましょう。
1. I ( must / have to ) clean my room because my mother told me to do so.
2. You ( mustn't / don't have to ) use your phone during the test.
正解と解説
1. have to
訳:母にそうするように言われたので、私は自分の部屋の掃除をしなければならない。
「母に言われたから」という外部からの指示・理由があるのでhave toが適しています。
2. mustn't
訳:テスト中にスマホを使ってはいけない。
「使ってはいけない」という強い禁止を表すためmustn'tが正解です。
don't have to だと「使う必要がない」となり意味が不自然になります。
canとbe able toの使い分け——「できる」の使い方にある微妙な差
一般的な「できる」はcan。
willなどと組み合わせたいときはbe able to。
「〜できる」(能力)を表す表現としておなじみのcanとbe able to。
日常会話ではcanを使うのが一般的で自然ですが、使える場面や文法上のルールにいくつか違いがあります。
「なんとなくどちらでも使えそう」と思われがちですが、それぞれの得意な場面を見ていきましょう。
canの意味と使い方
canは「~できる」という能力を表します。
日常会話で「~できる?」とたずねたり、「~できます」と伝えたりするときによく使われます。
Maki can swim fast.
(マキは速く泳ぐことができる)

※彼女が普段から持っている泳ぎの能力を表しています。
Can you speak English?
(英語を話せますか)
会話の中で「~できる?」と気楽にたずねたり、自分の特技や能力を言ったりするときは canを使うのが自然です。
be able toの意味と使い方
be able to は「~できる」という意味を表し、canと似た働きをします。
canのほうが日常会話でよく使われます。
しかし、be able toには、willなどの助動詞と組み合わせて使えるという大きな特徴があります。
たとえば、will canのように、willの直後にcanを置くことはできません。
そのため、「~できるだろう」と言いたいときはwill be able to ~とします。
I will be able to finish this by tomorrow.
(明日までにこれを終わらせることができるでしょう。)
※will(〜だろう)とbe able to(〜できる)を組み合わせて未来の能力を表しています。
canとbe able toの使い分けポイント
日常的な「~できる」という表現にはcanがよく使われます。
一方、willなど他の助動詞と組み合わせるなど、canを使えない形ではbe able to を使います。
【確認テスト】
問題
( )に入る適切な語句を選びましょう。
1. She ( can / will be able to ) speak French very well.
2. I hope I will ( can / be able to ) visit Japan again next year.
正解と解説
1. can
一般的な特技・能力を表す日常的な文なのでcanが自然です。
2. be able to
直前に助動詞willがあるため、canを続けることはできません。
willのあとには be able to を置きます。
willとbe going toの使い分け——「予定」と「その場の決断」の違い
その場で決めたことならwill。
前から考えていた予定ならbe going to。
どちらも未来のことを表すwillとbe going to。
どちらも「〜するつもりだ」「〜する予定だ」などと訳されることが多いです。
しかし、「いつその行動を決めたのか」という決定のタイミングに大きな違いがあります。
will
・その場で決めたこと
・話し手の意志
・未来についての予測
be going to
・すでに考えていた・計画していたこと
・現在の状況から起こりそうなこと
willの意味と使い方
willは、話しているその瞬間に「~しよう!」と思い立った決断や、話し手の強い意志や予測を表します。
A: Oh, it's raining.(あ、雨が降ってきた)
B: I'll lend you my umbrella.(僕の傘、貸してあげるよ)
※雨が降っているのを見て、その場で「貸してあげる」と決めた行動です。
I will never give up.
(私は絶対に諦めません)
※「絶対に諦めない」という、話し手の強い意志を表しています。
be going toの意味と使い方
be going toは、話す前からすでに計画していた予定や、現在の状況から見て起こりそうな未来を表します。
また、未来の予測では、willとbe going toのどちらも使える場合がありますが、現在の状況から判断した予測にはbe going toがよく使われます。
She is going to visit Kyoto next week.
(彼女は来週、京都を訪れる予定です)
※あらかじめ切符を買ったり計画を立てたりして、事前に決まっていた予定です。
Look at those black clouds. It is going to rain.
(あの黒い雲を見て。雨が降りそうだね)

※空の状況から見て「もうすぐ雨が降る」と予測できる場面です。
willとbe going toの使い分けポイント
話すその瞬間に決めた(思い立った)こと → will
A: I'm thirsty.(のどが渇いたな)
B: I'll get you some water.(水を持ってきてあげるよ)
前から決まっていた予定・状況からの予測 → be going to
A: What are you going to do this weekend?(今週末、何をするつもり?)
B: I'm going to visit my grandmother.(祖母のところに行くつもりなんだ)
それでは、willとbe going toの使い分けを、実際の会話の場面でチェックしてみましょう。
会話の流れを見ながら、どちらの表現が使われているのか考えてみてください。
【場面1:カフェにて】
「私、アイスコーヒーにする!」(メニューを見てその場で決めた)
→ I will have an iced coffee.

【場面2:友達との会話】
「明日、映画を観に行くんだ」(チケットを買うなど事前に決めていた)
→I am going to watch a movie tomorrow.
「今決めたのか」「前から決まっていたのか」を意識するだけで、自然な表現を選べるようになります。
この記事で取り上げた助動詞や表現のまとめ表

まとめ
ポイントのおさらい
今回ご紹介した3つのペアの助動詞と表現の使い分けポイントをおさらいしましょう!
mustとhave to
「話し手自身の判断・気持ちによる義務」 must
「外部のルールや事情による必要性」 have to
★否定形の意味の違い(mustn't=禁止 / don't have to=不必要)にも注意!
canとbe able to
一般的な能力や日常会話なら can
willなど他の助動詞と組み合わせるなら be able to
willとbe going to
その場で決めたことや話し手の意志なら will
事前に考えていた予定や、状況から起こりそうなことなら be going to
ここで取り上げたそれぞれの表現の使い分けを意識するだけで、自分が伝えたい気持ちや状況が、相手により正確に伝わるようになります。
最初は難しく考えすぎず、例文を声に出して読みながら、それぞれのニュアンスを体感して身につけていきましょう。
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