0って実はこわ~い数字って本当? 数字の不思議!
ハッピーハロウィン!
皆さん、今日は10月31日、ハロウィン当日ですね!みなさん、おかしの準備や、仮装の準備はできましたか?
そんなハロウィンにピッタリな、こわ~い数字について、皆さんにご紹介していきます。
怖い数字とは?
誰もが震え上がる怖い数字とは 0 です!!
いやいや、0の何が怖いんだって思いますよね。普通に計算するときに使いますし、日常でも特に疑問に思うことなく見かける数字です。
しかし、中世ヨーロッパでは0は悪魔の数字とも呼ばれていました。
0はどうして生まれたのか
0ができたのは、他の数字よりもずっと後です。
昔のヨーロッパではローマ数字と呼ばれるⅠ、Ⅱ、Ⅲ,Ⅳという数字が使われていました。
かっこ良く見えるこの数字の表し方、数が大きくなればなるほど書いて表すのが大変なんです。
例えば
数字の12はローマ数字でⅫと表します。
まだ、簡単ですよね。
もっと大きな数字をローマ数字で表してみましょう!
このように、今はたった4文字で表せた数でも、昔は何文字も使う必要がありました。とっても大変ですね!
そんななか、インドの数学者によって、「何もない」ということを表す記号として0が生まれます。
当時はまだ数字と認められておらず、0というただの記号でしたが、今まで「何もない」という状態を表すすべを持っていなかった中世ヨーロッパの人たちはとても驚きました。
また、0が生まれたことにより、今私たちが使っているような、【1,2,3,4,5,6,7,8,9,10】といういわゆる10進法と呼ばれる数字の表し方が誕生しました。
なぜ悪魔の数字と呼ばれるようになったのか
簡単に大きな数字を表せるようにしてくれた便利な数字「0」ですが、なぜ悪魔の数字と呼ばれるようになってしまったのでしょうか?
それは0が、何もないという状態を作ってしまうからです。
例えば
上の計算式のように、どんなに、大きな数字でも0をかけてしまえば、0になります。
算数の授業でかけ算を習った人にとってはあたりまえのことですよね。
しかし、先ほど書いたように中世のヨーロッパの人たちは「何もない」という状態を表す方法すら持っていなかったので、「0」という数字をとても恐ろしく感じました。
そのため、昔の人々は「0」を「悪魔の数字」と呼びました。
そして、もう一つ「悪魔の数字」と呼ばれるようになった理由があります。
それは、0は数学のルールを壊してしまうということです。
皆さん授業で、「0で割ってはいけない」というルールを勉強しませんでしたか?
実は、0で割り算をしてしまうと、計算が成り立たなくなってしまうんです。
まず、0=0と定義します。
これは当然のことですよね。0は0なので。
上の式が正しいとすると、
つまり、
1×0=2×0
という式が成り立ちます。
これをそれぞれ0で割ってみると、
0が消えるので、
1=2
というありえない計算式が成り立ってしまいます。
また、今回は上の計算式の例をご紹介しましたが、0で割ってしまうと他の計算のルールも破壊されてしまう可能性があります。
そんなルールを壊してしまう0は中世ヨーロッパの人たちにとって、悪魔と同じくらい恐ろしいものだったのです。
まとめ
今では普通に使用されている「0」ですが、実は計算を狂わしてしまうこわ~い数字でした!
筆者も何かの本で、この「0」は「悪魔の数字」ということを知ったのですが、今まで普通に計算で0を使ってきたのでまさかそんな風に呼ばれていたなんて!ととても驚きました。
普段何気なく使っている、計算方法や数字でもおもしろい話が隠れているかもしれません、是非探してみてください。