算数・数学の不思議
こんにちは!
突然ですが……みなさん、算数・数学は好きですか?
「池のまわりを反対方向に回りがち」「妹の忘れ物に気づいた兄が同じ道を追いかけがち」など、
算数・数学の問題には楽しいツッコミどころがたくさんありますが、
「わかっていて解いたのに計算ミスで減点」「図形の問題に苦手意識があっていつも手が出ない」など、
好きではない方も多い教科ではないでしょうか。
かく言う私も、今でこそ算数・数学の仕事に携わっていますが、小学生時代は算数が好きではありませんでした。
しかし中学生の時、父からこんな話を聞いて、算数・数学の不思議に目覚めました。
半分が半分になって……をくり返すのに、なぜ0になる?
例えば、ゴールと猫との間が最初16mだったとします。
猫が進むと、ゴールまでの距離がどんどん縮んでいきますよね?
半分進むと残り8m、その残りをさらに半分進むと残り4m、同じようにまた半分進むと残り2m、……
16÷2=8、8÷2=4、4÷2=2、……★
ここでお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、
「●÷2=0」となるのは●=0のときなのに、この★の式を同じように続けていっても、0にはならないのです。
なのに、猫はゴールに到着します。
不思議だと思いませんか?
私はこの話を聞いて数学への興味が高まり、理数科への進学を決めました。
同じ数字をくりかえす?
算数・数学についての興味深い話を、算数・数学の学参編集担当にも聞いてみました!
そのなかから2つ紹介しますね。
電卓を用意して、「1÷7=」を入力してみてください。(もちろん、筆算でもOK)
1÷7=0.142857142…… 「142857」という数字の並びが、くり返し現れてきます。
続いて、2÷7、3÷7……、6÷7も、同じように計算して、並べて書いてみてください。
よく数字を見てみると、どの計算結果にも、「142857」の数字の並びが現れています!
9の倍数でかけると……
ふたたび電卓を用意して、「12345679」に「9の倍数」をかけてみてください。
「12345679」なので、「8」は入りませんよ。
かけ算の結果に、同じ数字が並びましたね。
同じように、「×45、×54、×63、×72、×81」も計算してみてください。
どうしてこんな計算結果になるのでしょうか?
「×9」の計算をしてみると、そのからくりが少し理解できます。
まとめ
いかがでしたか?
今回は3つの不思議を簡単にご紹介しましたが、算数・数学の不思議はまだまだたくさんあります!
ぜひ、算数・数学の先生に聞いてみたり、本を読んだり、Web検索をしてみたりしてみてくださいね。