中学生向け 数学の問題集はどう選ぶ?目的別のおすすめ問題集9選
中学校から始まる「数学」。
高校受験に必要な重要科目ですが、世の中には色々な種類の問題集が発売されており、どうやって選んで良いか分からない、という方も多いのではないでしょうか?
正直数学が苦手。基礎的な学習から取り組みたい。
学校の数学の成績をアップさせたい。
実戦的な高校入試の数学に備えたい。
このように数学の問題集を手に取る目的は様々かと思います。
しっかり目的に合わせた問題集を選ぶことでより確実に学力UPを目指すことが出来ます。
今回の記事を読んで、数ある問題集の中から、あなたにぴったり問題集を選んでください!
動画で大筋をチェック!
目次
4.レベルに合わせて、実力アップができる おすすめ問題集3選
<POINT>
・まずは目的を定めよう
・自分のレベルに合ったものを選ぼう
・学校の成績UPには教科書準拠の問題集が最適
1.中学数学の「苦手」は問題集を使って克服しよう
小学校の「算数」から中学の「数学」になりグッと難しくなります。
苦手を克服するにはどんな問題集を選べば良いのでしょうか?
つまずきやすい「中学数学」
中学数学がつまずきやすい理由の一つに、小学校の算数では身近で具体的な事象を問題にして計算して答えを出す、といった学習が中心となっていたのに、中学数学ではXやYなどを使った文字式が登場し、それを図にするなど抽象的な内容を扱うため理解しにくい、といった事が挙げられます。
数学は高校入試の必須科目のひとつ
上記の通り中学数学はつまずきやすい科目ではありますが、高校入試においては必須科目の一つとなっています。
志望校合格のためにも、早めに苦手を克服して高校入試に備えたいですね。
また中学数学は高校数学の基礎となっており、苦手なまま高校に入学してしまうと、もっと難しい高校数学では学校の勉強についていくのが非常に難しくなってしまいます。
中学数学には応用力も求められる
計算がメインの小学校の算数と比べると、中学数学は公式を覚えるだけでなく「理解して応用する」といった事が求められます。
また理解した公式をどこで・どう使うのか?ということを学ぶためにも、多くの問題を解いて理解を深める必要があります。
そのためには学校の勉強だけでは不足しがちで、問題集を使ってより多くの問題に取り組むことが非常に重要なのです。
2.中学数学の問題集はどう選ぶ?
では実際に問題集を選ぶためにはどんなことを考える必要があるのでしょうか。
教科書に対応しているものを選ぶ
中学校の教科書は各地域によって使っている教科書会社が異なりますが、数学の場合は教科書会社によって各単元を学習する順番や単元の名称などが異なります。
そして問題集には学校の教科書に対応しているものと、そうでないものがあります。
教科書に対応していることを「教科書準拠」と呼び、そうでないものを「標準版」を呼びます。
書店では教科書準拠と標準版で分けて陳列している書店もあるので、参考にしてください。
教科書準拠ですとお手持ちの教科書に沿った内容・順番で学習できるので、学校の勉強の予習・復習がやりやすいというメリットがあります。
定期テストで点数が上がるものを選ぶ
学校から配布される教科書をやりこみ、しっかりと理解することができれば、定期テストで60~70点は取れるようになると考えられます。
それ以上の点数を目指す場合、学校配布の教科書だけではなく学校の教科書の内容に沿った様々なパターンの問題演習を行っていく必要があります。
特に数学に関してはパターン理解が重要になってまいりますので、繰り返し問題を解くことが必要な教科です。
教科書の中身と似ている問題演習のパターンをしっかり理解することで定期テストの点数UPを目指すことができます。
これには「教科書準拠版」の問題集がおすすめです。
学習の目的に合っているものを選ぶ
問題集は色々な目的に合わせて作られています。
ですから、選ぶ際も自分がどのような目的で学習したいのか、といった点を確認してください。
苦手を克服したい、学校の成績を上げたい、高校入試の問題を解きたい、より難しい問題にチャレンジしたい、といった具合です。
自分のレベルに合わせて選ぶ
数学の問題集は学年別・レベル別になっている傾向が強く、自分自身がその学年の内容が理解できているか、基礎が理解できているか、といったことが大事です。
実際に中身を見て選ぶ
問題集は実際に書店で手に取って選ぶことを強くお勧めします。
書名や表紙に書いてある情報だけで選んでしまうと、実際には目的やレベルに合っていなかった、ということが起こりがちです。
また問題集の構成も毎日学習するもの、分野ごとにまとめて学習する物、定期テストや高校入試の模擬テストが入っているもの、など様々です。
3.授業の予習・復習&定期テスト対策に おすすめ問題集3選
まずは学校の授業の予習・復習や定期テスト対策におすすめの問題集をご紹介して行きます。
学校の勉強の全て基本となるのは教科書です。ですから、教科書準拠の問題集を選ぶのが最も効果的です。
中学教科書ワーク 数学
教科書に沿って学習していくなら、まずは「教科書ワーク」が定番です。
数学の場合「標準版」の問題集だと、学習の順番や単元名称が教科書と異なり分かりにくい場合がありますが、教科書ワークならお使いの教科書と全く同じ単元配列、単元名称なので予習・復習がやり易いです。
また教科書ワークはフルカラーの紙面で見やすく、自然と学習が進むよう工夫がされています。
基礎から応用と段階を追って構成されているので無理なく学習が進むのも特徴です。
さらに定期テスト対策問題やホームページテスト、スマホアプリ「どこでもワーク」など学習をサポートする付録も充実。
教科書準拠問題集はまず教科書ワークからチェックしてください。
購入の際はお使いの教科書会社を確認することを忘れずに。
中学教科書ガイド 数学
「教科書ガイド」は教科書の内容をもれなく・くわしく・わかりやすく解説してあります。
教科書の問題の答えはもちろん、考え方やヒントも細かく掲載しているため、教科書の内容理解にぴったりです。
また定期テストは教科書の内容から出題されることも多いですが、重要項目やテストに出そうな事項がわかりやすくまとめてありますので、テスト対策にも最適です。
購入にあたってはご自身の持っている教科書会社を必ず確認しましょう。
なお、対応している教科書会社によって中学教科書ガイドの発行会社も異なりますのでご注意ください。
中間・期末の攻略本 数学
学校の定期テスト対策であれば「中間・期末の攻略本」がおすすめ。
こちらも教科書準拠問題集ですが、教科書ワークや教科書ガイドと違うのは、定期テストに特化した問題集、ということです。
教科書の要点がコンパクトにまとまっているので、テスト直前の学習にぴったり。
要点の内容学んだらテスト対策問題に取り組みましょう。
もちろん定期テストの予想問題も収録しているので、テスト本番を意識した学習にバッチリです。
付録には5分間でチェックできる赤シート付きの「5分間攻略ブック」も付いてきますから、定期テスト開始直前まで学習できるのも嬉しいですね。
4.レベルに合わせて、実力アップができる おすすめ問題集3選
数学の問題集は基礎中心で構成されているものから応用問題中心のものまで様々なレベルの問題集があります。
もし基礎が出来ていないのに難しい問題集に取り組んでも学習効果を得ることは難しいです。
また数学は1年生で得た知識を2年生、3年生と学年が上がるにつれてさらに応用されて学んでいく教科です。
例えば1年生で学習する比例・反比例・座標の理解が出来ていないのに2年生で習う一次関数の問題を解くこと出来ないでしょう。
3年生では関数の問題はさらに難しくなります。
まずは今の自分自身のレベルを把握することが大事ですが「どこがわからないか分からない」「なんとなく苦手」というようにあやふやな状態になっている場合は、まず基礎レベルの問題集から取り組むのがおすすめです。
わからないをわかるにかえる 学年別 数学
「数学が苦手」という中学生に向けて作られた超基礎レベルの問題集です。
まずは左のページの解説を読み、右ページの問題を解き、まとめのテストでテスト対策、という紙面構成になっています。
解説のページは大事なところが一目で分かるように文字とイラストで分かり易く書かれており、問題のページもヒントがたくさんあるので解きやすい工夫がされています。
大事な問題だけ厳選して掲載しているので、数学が苦手でも無理なく学習することが出来ます。
数学が苦手なら、まずは「わからないをわかるにかえる 数学」を手に取ってみてください。
完全攻略 学年別 数学
「完全攻略 学年別 数学」は高校入試の基礎固めに最適な標準版問題集です。
見開き2ページで充分な量の分かり易い解説が掲載されており、問題演習もステージ1で基本問題、ステージ2で標準問題、ステージ3で応用問題と少しずつ難しくなっていくスモールステップ形式になっているので、着実にレベルアップすることが出来ます。
また別冊解答解説もとても詳しく書いてありますので、間違えた問題もしっかり復習できます。
「定期テスト対策問題」も収録されておりテスト対策もバッチリ。
さらにWEBからダウンロードできる「完全攻略テスト」も付録もあり、充実の内容となっています。
ハイクラス徹底問題集 数学
中学生向けの問題集としては最高レベルとなる問題集が「ハイクラス徹底問題集 数学」です。
レベル1の「徹底確認」では公立高校の入試を中心に標準レベルを収録、レベル2の「実力完成」では公立・私立のややレベルの高い問題を収録、レベル3の「難関攻略」では私立・国立の難関校を含むかなりレベルの高い問題を収録、といった紙面構成で、詳しい解答解説も付いて難問対策もバッチリです。
読むだけで勉強になるコーナー解説も充実。他の問題集では物足りない、学年トップクラスを取りたい、難関高校の入試を突破したいという人にピッタリの問題集です。
5.高校入試に備える おすすめ問題集3選
最後に高校入試に備えるための最適な問題集をご紹介します。
高校入試対策問題集も数多く発売されていますが、最近は各都道府県で今までになかったような新しい傾向の入試問題が出題されるようになっており、古い問題集だと対策が難しい場合も多くなって来ています。
以下でご紹介するような最近発売された、または最近改訂された問題集を選ぶようにしてください。
わからないをわかるにかえる 高校入試 数学
前述の超基礎問題集「わからないをわかるにかえる」シリーズの高校入試版です。
高校入試は中学3年間で学んだ学習内容から出題されるわけですが、問題を解く際に重要となるのはやはり基礎学習です。
実際に出題された入試問題を解きながら理解を深めることが出来るのが特徴で、もし高校入試対策に取り組む時に数学が苦手だなと感じたら、まずはこの「わからないをわかるにかえる 高校入試 数学」で3年間の基礎をしっかり確認するところから始めましょう。
コーチと入試対策 「8日間完成 中学1・2年の総まとめ」 「10日間完成 中学3年間の総仕上げ」 数学
こちらは2022年秋に発売されたばかりの新シリーズ「コーチと入試対策」の問題集で、短い期間で効率よく入試対策が出来るのが最大の特徴です。
夏休みや冬休みといった限られた時間で一気に学習したい人におすすめ。
つまずきやすい部分もコーチの丁寧な解説ですっきり解消できます。
付録の応援日めくりでモチベーションもアップ。
「8日間完成 中学1・2年の総まとめ」は3年生になる前や夏休みの復習に最適で「10日間完成 中学3年間の総仕上げ」は受験直前の最終確認に最適です。
目的に合わせて選んでください。
完全攻略 「中1・2の総復習」「3年間の総仕上げ」 数学
前述の「完全攻略シリーズ」の入試対策版です。
高校入試の出題範囲の7割は中1・2年の学習内容と言われており、高校入試を突破するにはまず「完全攻略 1・2年の総復習」で復習しましょう。
要点のまとめと基本問題を繰り返し学習し、実際の入試問題で構成された「実戦テスト」で実力をUP。
巻末の「総合テスト」で1・2年の学習内容の理解度を確認します。
そして高校入試の仕上げは「完全攻略 3年間の総仕上げ」が最適。
要点のまとめや基本問題、実戦テストはもちろん、テーマ別のより実戦的な問題を解くことでワンランク上の実力をつけることが出来ます。
最後は「模擬テスト」で入試対策は完璧です。
6.まとめ
中学数学の問題集と言っても様々なものがありますが、自分自身にぴったり合った問題集を選べば着実に学力をUPすることが出来ます。
中学で最もつまずきやすい教科と言われる数学を、文理の問題集と一緒に攻略して行きましょう!