子どもの将来にも影響する!? 小学生のうちから学習習慣を身に付けさせるために保護者ができることは?
お子さんは毎日勉強していますか?
小学生のうちは遊びであったり、運動であったり、勉強以外のことに取り組むことも大切です。しかし、勉強する習慣を小学生のうちに身につけさせるというのもとても重要です。
今回は、学習習慣をつけることはなぜ大切なのかということと、子どもたちが学習習慣を身につけるために保護者ができることは何かをご紹介していきます!
学習習慣は子どもの将来に影響する?!
なぜ、学習習慣を小学生のうちに身につけさせることが大切なのでしょうか?
中学生になってからでもいいんじゃないの?って思いませんか?かくいう私も小学校時代は塾にも行かず毎日外で遊んでいた記憶があります。
しかし、この学習習慣身につけるのが早ければ早いほど子どもの将来に良い影響を与えます。
1.学年が上がるほど成績に差が付いてくる
学年が上がるにつれてどんどん勉強が難しくなっていき、だんだんと授業についていくのが大変になっていきます。
特に3年生ぐらいから小学校では勉強が本格化し、自分から勉強に取り組もうとしないと、どんどんと成績で差が開いていきます。
差が開いていく中で、学校の場所以外でも勉強する習慣がついているのかということが、良い成績をとるために重要です。
2.大人になってからの勉強への姿勢にも影響を与える?
勉強習慣が影響を与えるのは、テストがある学生だけではありません。
義務教育の先、高校、大学でももちろん勉強はしなければなりませんし、社会に出てからも勉強は続きます。子どものころから勉強する習慣を持っていれば、簡単にこなすことができます。また、勉強をするということに対する敷居が低くなり、日々の勉強へ取り組みやすくなります。
子どもに学習習慣を身に付けさせるには?
1.勉強しやすい環境を用意する
子どもに学習習慣を身につけさせるためには、勉強がしやすい環境を用意する必要があります。
じっくりと一人で勉強した方が集中しやすい子は、子ども部屋で勉強するのがピッタリです。逆に家族とコミュニケーションをとりながら安心して勉強がしたい子はリビングなど子どもの特性に合わせて勉強場所を用意してあげましょう。
①子ども部屋
長時間集中できる場所である子ども部屋ですが、ちゃんと勉強しているかわからないという懸念点があります。
そのため、ドアを開けておいたり、時々部屋をのぞいて様子を確認するようにしましょう。
②リビング
低学年のお子さんはリビングで勉強しているところが多いようです。わからないところがあればすぐ親御さんに聞くこともできるので子どもも安心して勉強できますね。
しかし、リビングは元々勉強するための場所ではないため注意が必要です。照明の明るさは暗くありませんか?椅子の高さはちょうどいい高さになっていますか?勉強しやすい環境を用意してあげましょう。
2.子どもにあった教材を与える
学習習慣を身につけさせるには子どもに合った教材を用意することも大切です。教材は主に、レベル別、目的別に分けられていることが大半です。
お子さんにあったレベルの教材を用意しましょう。九九をあまり覚えていない子に難しい算数の問題集を与えても解けるはずがありません。教材を選ぶときは、お子さんがどれだけ学習内容を理解しているのかというところを知ってから、そのレベルに合った教材を選んであげましょう。
3.ルーティンを決めて勉強を習慣にする
勉強をルーティン化することは、学習習慣を身につける上でいちばんの近道です。夕方学校から帰ってきてから30分間、朝起きたら30分間勉強する、といったように毎日の生活の一部にしましょう。
子どもが成長するにつれて、ルーティンを身につけさせるのは難しくなるので、小学生のうちに早めに習慣化させて、勉強するのが当たり前の生活にしましょう。
保護者にできるサポートは?
子どもがスムーズに勉強に取り組めるようになるには、保護者のサポートが一番重要です。保護者がサポートを続けていくと、子どもたちは少しずつ自分の力で勉強を進めていくことになります。子どもたちがこれからの将来につながる学習習慣を身につけるために、適切なサポートをしてあげましょう。
1.子どもの勉強を見守る
子どもの勉強に口出しをするのではなく、見守ることが大切です。「あれをやりなさい」「ちゃんと勉強しなさい」などと言われると学習意欲を下げてしまいます。
あくまで見守る立ち位置でサポートしましょう。わからないところがあればアドバイスをする、勉強の仕方を教えるなど、子どもに考えさせ、子どもに決めさせること前提で見守ることが大切です
2.たくさんほめる
勉強している姿勢、またその成果をほめて達成感を感じさせることが勉強を続けさせる上で重要です。
「今日は1日で3ページも勉強したんだ!」などと具体的にほめてあげることで、子どもは見守られているという安心感をえることができ、また勉強に対する自信をもつことができます。細かにほめてあげるようにしましょう。
3.保護者も一緒に勉強する
保護者がただ「将来のために勉強しなさい」と言っても、まったく説得力がありません。一緒に勉強し、勉強している姿を見せることで子どもたちの意欲を上げましょう。
また、「親が勉強を始めたら一緒に勉強するという」という習慣づけが、子どものこれからの学習習慣を身につける足掛かりになります。
4.日常生活の中で学びにつながる会話をする
子どもは日常生活の中で様々な経験を通じて学びを得ます。普段の生活の中から学びにつながるような会話も大切になります。例えば買い物に行ったときにいくらの値段になるか聞いてみたり、お湯を沸かしている時に湯気が出てきたら、「この白いもやは何でしょう?」とクイズを出してみたり、と日常生活には勉強につながることがたくさんあります。
子どもが興味を持ったことにプラスして教えてあげるだけで、子どもの好奇心をあおり新しいことを知りたいという気持ちを引き出すことができます。
保護者がやってはいけないこと
1.点数に一喜一憂する
テストが返ってくるたびに、点数を見て一喜一憂していませんか?もちろん子どもがたくさん勉強して良い結果が返ってきた時は褒めてあげてください。しかし、点数が悪かったからといって、頭ごなしに叱りつけてはいけません。子どもは思っている以上に親のことをちゃんと見ています。毎回のテストで一喜一憂するのではなく、勉強していたという過程を大切にしてあげてください。また、次はいい点が取れるようにサポートすることが大切です。
2.兄弟や友達と比べる
「あの子はできたのになんでできないの?」「〇〇さんは100点取ってたのに!」こういった誰かと比較するような言葉は使わないようにしましょう。子どものやる気と自信を失わせる原因になります。
3.いろんな教材を与えて詰め込む
とりあえず勉強させるためにただ教材を買い与えても意味がありません。ひたすら詰め込む勉強法は、知識量がふえ、反復学習が得意になるというメリットがある一方で、勉強がただの作業になってしまったり、知的好奇心が刺激されにくいなどのデメリットもあります。
子どもの得意不得意や、学習意欲に応じた教材を用意しましょう。
学年別のおすすめ学習時間&学習のポイント
それでは、毎日どれくらい勉強するのが良いでしょうか?学年に応じたおすすめの勉強時間とポイントをご紹介します。
1.小学校1年生、2年生
小学校低学年は、まだ勉強が始まったばかり。低学年の家庭学習では、まず学習習慣をつけるということを意識しましょう。
「学校→帰宅→おやつの時間→勉強→遊ぶ時間」といった感じに日々の生活の時間に徐々に学習時間をいれていきましょう。毎日でもなくて大丈夫です。最初は土日からなど、だんだんと勉強に慣らしてあげることが大切です。
また、低学年のうちは、まだ宿題もそこまで出ないので15分〜30分がだいたいの目安です。勉強も宿題内容中心で、毎日手軽にできるドリルなどを取り入れ、勉強に抵抗感を抱かせないようにしましょう。
2.小学校3年生、4年生
小学校中学年は、徐々に勉強が難しくなってくる頃合いです。小学校で学ぶ勉強はこれからの基礎となる部分なので、躓かないように適宜声掛けをしてあげましょう。
学習量も増えるため、大体45分〜1時間を学習時間の目安です。
おすすめは、最初の30分は宿題、残りの時間は復習や自主学習など、宿題にプラスして子どもが自分から勉強に折り組むような勉強法です。子どもの自習性を育むために中学年から勉強計画を子どもに立てさせるのも良いです。
3.小学校5年生、6年生
高学年では、かなり高度な勉強がはじまります。お子さんの苦手分野は何か、どれくらい理解しているのかを把握して子どもの進度に合わせた勉強をすることが大切です。
高学年の勉強時間のおすすめの目安は1時間15分〜1時間30分くらいです。
学習習慣が身につく!小学生におすすめの問題集
学習習慣をつけるためには、市販の教材を活用することもおすすめです。一日1ページや、1日10分など、取り組んでみてください。
小学教科書ワーク
小学教科書ワークは、教科書準拠品(教科書に単元や内容を合わせた教材のこと)です。そのため、学校の進度に合わせて勉強できます。学校でわからなかったことをこの問題集を使って復習したり、逆に次のテストに備えて予習したりなど基礎から確実に力をつけることができます。
また、教科書にあっているため、毎日の学習で学校の復習をするときにはオススメです。
小学教科書ドリル
小学教科書ドリルは小学教科書ワークと同じで教科書準拠品(国語、算数のみ。他は前教科書に対応している標準版)です。一日10分で予習、復習ができる優れものです。
短い時間の繰り返し練習で基礎力が身につくので、毎日コツコツ勉強するにはぴったりの教材です。
できる‼︎がふえる!ドリル
できるがふえるドリルは、わかりやすさ・使いやすさを追求したオールカラーの本格ドリルです。
1回2ページ構成で、毎日の学習にピッタリです!かわいらしいイラストやキャラクターで楽しんで学習することができます。
できる‼シール(国・算1.2年のみ)や巻末に書いて消せる学習ボード(国・算・理・社)、単語カード(英)などなど充実した付録も付いていて、日常から勉強しやすい工夫が詰まっています。
まとめ
学習習慣は身に付けれることが早ければ早いほど得することができる習慣です。遊びたい盛りの小学生のうちから学習習慣をつけることは難しいですが、身に付けられれば一生モノのスキルになります。
本人のペースややりたいことなどに合わせながら学習習慣を身に付けていきましょう。