正しい日本語の使い方
毎日何気なく話している日本語。
「正しく」使えている自信はありますか?
多くの人が使っていて、よく聞く表現だったとしても、
実は「正しくない」とされている日本語はたくさんあります。
そこで今回は、
「正しい日本語の使い方」という
テーマについて一緒に考えてみましょう。
目次
1.漢字の誤用
突然ですが問題です!
次の漢字の表記のうち、正しいのはどちらでしょうか。
正解は……
「単刀直入」です!
このように「どっちの漢字だったっけ…」という言葉、たくさんありますよね。
他にも、間違えやすい漢字をもつ言葉を挙げてみます。
それぞれどちらの漢字が正しいでしょう?
正解は……
「苦汁をなめる」
「絶体絶命」
「危機一髪」です!
では……
これはどうでしょうか??
正解は……
実は、どちらも誤用ではありません!
「一所懸命」とは、中世の武士が命がけで自分の領地を守ったことから生まれた言葉です。
やがて、「命がけで何かに取り組む」という意味を表す言葉になると、
「一生懸命」とも書くようになり、現在ではそちらの方がより浸透してきました。
どの漢字を使うのが正しいのか……大変紛らわしいですね。
あやまって使ってしまいそうになる場面もたくさんあります。
あやまって使うことを防ぐコツはずばり、
「言葉の成り立ち」を知ることです。
なぜそう言うようになったのかがわかると、
「ああ、だからその漢字なのか」と理解でき、
より自然に正しい漢字を覚えられます。
「この言葉って、どういう由来なんだろう?」
そう思ったときは、ささっと調べてみて、
言葉の引き出しを増やしましょう!
▼たとえば……
2.意味の誤用
漢字以外の誤用についても見てみましょう。
普段の会話のなかで、ふと、日本語の使い方に違和感を覚えた経験はありませんか?
その違和感はもしかしたら、
「意味の誤用」によるものかもしれません。
たとえばこのような言い方。
「~のほう」は、「AランチよりBランチのほうが安い」のように何かを比べたり、
「あちらのほうにあります」のように、断言をさけたりするときに使います。
ところが、「Aランチのほうをお持ちしました」のように、丁寧な言葉づかいとして、
「~のほう」が使われていることがあります。
これは誤った使い方で、
「Aランチをお持ちしました」が、日本語としては正しいです。
誤った表現を使っていて怖いのは、
自分が思っているニュアンスと、ちがう印象を相手に与える場合もあるということです。
意思の疎通のさまたげになることがないよう、日ごろから言葉を大事にしたいですね。
3.まとめ
日本語は絶えず変化しています。
昔は誤用だったものでも、時とともに許容されていく場合もあります。
代表的なのは、「ら抜き言葉」です。
日常会話の中では「ら抜き言葉」は市民権を得ていると言えるかもしれません。
しかし、正しい用法を知っていてあえて崩すのと、そうでないのとでは言葉への姿勢が異なります。
日本語の奥深さを味わうためにも、やはり正しい知識を持つことは大切です。
小学国語・中学国語の学び直しは、日本語を正しく使うための1つの方法です。
お子さまの国語のお勉強に合わせて、学習してみるのもいいかもしれませんね!
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たとえば国語は、題材となる文章や漢字の学習順が教科書と同じになっています。
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他にはどんな本があるのか……
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