中3必見! 高校入試によく出る問題と出題傾向をおさえよう
そろそろ季節は夏。受験生の皆さんは、
高校入試対策について、具体的に何から始めればいいか
定期テストなどのテスト対策の経験はあっても、
「中学校で習ったすべてが範囲のテスト」となると、何から始めればいいか、果たして間に合うのか…
塾に通っていない場合は特に、不安を感じると思います。
高校入試対策を効率よくこなすためには、まずゴールを知っておきましょう!
どういう問題が出るのか、出題傾向はどうなのか。
これをおさえておくだけでも、勉強の進め方がイメージしやすくなるはずです。
高校入試の出題傾向と対策
高校入試の頻出問題
中学校で習ったすべてが出題範囲!といっても、各教科ごとにある程度は出やすい問題・出やすいジャンル・頻出の問題形式があります。
また、大問がだいたいいくつあって、それぞれの大問では何が聞かれるか、ということもある程度決まっています。
やみくもに覚えようとするのではなく、まず何がどうでるのかを知っておくことが重要です。
高校入試の出題傾向
学校の定期テスト対策で、1年生の初めのテストでは面食らっても、次からは出題の傾向がわかり、対策しやすくなったという経験があるのではないでしょうか。
入試も同じで、出題の傾向というものがあります。
問題の傾向は都道府県や年度で異なります。
過去問を見たり、それをもとに分析した資料を見ると、大体の傾向をつかむことができます。
高校入試問題集で対策しよう
高校入試対策用の学習参考書を探し、まず1冊取り組んでみることをおすすめします。
その理由は、「入試に役立つ」を前提にまとまっているからです。
入試を研究したうえで、必要な力がつくよう編集されており、効率がよく取りこぼしも少なくなります。
演習問題として実際の入試問題が収録されていることが多いため、少しずつ問題形式に慣れることもできます。
この記事の最後には、おすすめの高校入試対策シリーズも紹介しています!
高校入試 英語の頻出問題&出題傾向
頻出問題
出題形式は「リスニング」「対話文読解」「長文読解」「英作文」「文法・語彙」がオーソドックスです。
問題の題材としては、学校生活、国際交流、異文化理解、環境などが定番で、SDGsや人工知能など、時事的な内容を扱う場合も多いです。
読解問題では、本文の内容に合う文や適するタイトルを選ぶ問題、本文の内容に関する英問英答、ウェブサイトや図表などの資料を使った問題が頻出です。
英作文の形式は、形式は、立場を選んで意見を書く・ある社会について自由に意見を書く、会話の空所を埋める、発表原稿を書く、など多岐にわたります。
最近の出題傾向
リスニングでは、資料を読み取って答える必要があるような、難度の高い問題も出ています。
また、放送回数が1回のみの問題が増加しています。
長文読解においても、英語を読むだけではなくグラフを読み取る必要もある、といった問題が出ています。
題材としては、「二次元コード」や「タブレット学習」「人工知能」など、テクノロジーに関するものも増えていくと予想されます。
高校入試 数学の頻出問題&出題傾向
頻出問題
「数と式」「関数」「図形」「データの活用」の各領域からまんべんなく出題されます。
特に「データの活用」は目に見えて出題が増えています。
計算の過程や理由の説明等、記述式の設問も定番化してきています。
正しく答えが求められるか、だけにとどまらない設問が頻出となってきているため、過去問演習が重要です。
最近の出題傾向
日常生活に関連した出題も多く,関数や図形でも会話形式の問題が見られます。
2024年度には、社会や世界の情勢まで踏み込んだ問題も見られるようになりました。
「数学的な思考を用いて根拠を説明する、課題を解決する」といった、
数学力だけでなく読解力・文章力が必要になりそうな長文問題も増えています。
高校入試 国語の頻出問題&出題傾向
頻出問題
通常の国語のテストで問われるような文法・語彙問題・読解問題のほかに、
発表や制作に向けた話し合いを想定して表現力を測る・公の場で話す場面を想定して敬語について問う、など、
身近な場面を使った出題がよく出ます。
最近の出題傾向
読解では、1つの問題の中に複数の論説文を提示して内容を関連付けさせる、といった問題が近年よく見られます。
また、文章と資料を関連付けるような問題も増えています。
高校入試 理科の頻出問題&出題傾向
頻出問題
物理・化学・生物・地学の 4 分野からバランスよく出題されます。
分野ごとの頻出単元は以下の通りです。
物理
「光」「水圧・浮力」「電力と熱量」「物体の運動とエネルギー」
化学
「酸化と還元」「化学変化と質量」「電池」「酸・アルカリと中和」
生物
「生物の分類」「蒸散」「光合成と呼吸」「遺伝と進化」
地学
「地層」「湿度」「前線と天気の変化」「惑星の動きと見え方」
基本的には教科書の実験・観察をもとにした問題が多くなっています。
最近の出題傾向
教科書で学んだことだけではなく、問題内の実験結果から対象の性質を考察する必要があるなど、資料を読み取る力も必要です。
高校入試 社会の頻出問題&出題傾向
頻出問題
地理・歴史・公民の3分野からまんべんなく出題されます。
地理では資料やグラフを読み取る問題が頻出です。
歴史は、すべての時代から広く出題されており、一問一答よりは流れや理由・原因・影響などに関する設問が多いです。
公民は政治・経済・国際どれも幅広く出題されます。
最近の出題傾向
地理・歴史・公民ともに教科書に載っている資料ではなく、初見の資料を読み取る必要がある問題が、全国的に増加傾向にあります。
基本的には、落ち着いて資料を読み取り、学習した知識と組み合わせることで解答を導けることがほとんどです。
記述問題では、同じ理由を問うものでも県によって採点ポイントが異なるなど、定型の解答ではなく、その時に出た問題文や資料を確認した上でまとめる力が求められます。
公民では近年、SDGsをテーマとした設問を出題する県が増えています。
また、分野を超えた融合問題もよく見られるようになりました。
高校入試対策 おすすめ問題集3選
わからないをわかるにかえる 高校入試
人気の超基礎シリーズ「わからないをわかるにかえる」の高校入試対策版です。
中学3年間の内容を基礎からおさらいできます。
やさしい言葉遣いやイラストで、とっつきやすいのが特徴で、苦手な分野が多く、易しめから入りたい人はチェックしてみてください。
▶シリーズページはこちら
コーチと入試対策
1・2年の総まとめは8日間、3年間の総仕上げは10日間と、短期間で取り組むことができます。
なかなか時間が取れない人や、まず全体をさらってみたい人におすすめです。
問題演習だけでなく要点のまとめも確認できることと、ヒントが豊富な点も特徴で、苦手な分野もスムーズに学習できます。
完全攻略 高校入試
苦手分野は少なく、問題演習までしっかりしたい!という人には、完全攻略シリーズがおすすめです。
オーソドックスに全体の要点の確認・問題演習ができます。
入試に出やすい問題を集めた特集ページもあるため、まずこれを各教科こなしてみると、土台ができます。
中1・2の総復習は1冊1か月程度、3年間の総仕上げは1冊2か月程度が目安です。
目次などを確認して目的に適した方を選んでみてください。
おわりに
どんなことでも、今までの傾向を分析し、そこから対策を考えるのは大切です。
この記事では、公立高校入試の全国的な傾向をかなりざっくりと書きました。
公立であれば、都道府県の傾向を、私立であれば、学校ごとの傾向をおさえる必要があります。
まず第一歩として、どんな学校に行きたいか、志望校を考えてみましょう。
そして、その学校の試験の傾向をチェックしてみてください。
ぼんやりしている受験勉強のイメージが、ぐっと具体的になるはずです。
◆◇今回の執筆者◆◇
イニシャル:M.I.
所属:営業部門
年齢:20代
今回のひとこと:泳げないので、「水泳の授業がない高校」から選びました。