
中学生応援コラム 第1回「高校入試のとらえ方(1) 種別と学科」
皆さん、こんにちは!
金澤 浩です。
このコラムでは、中学生が学校の勉強をスムーズに進め、良い高校入試を迎えるサポートができればと思い、学校の勉強や入試に向けて取り組むべきポイントを全10回でお伝えしていきたいと思います!
1回目はこれから高校入試を迎えるにあたって、今から考えておいてほしいポイントをお伝えします。
最初に考えることは
高校入試にあたって最初に考えるべきは「高校の種別」をどうするか、というテーマです。
大きな方向性として考えるべきことは二つで、一つは公立か私立か、もう一つは学科をどうするか(普通科かそれ以外か)、ということです。
公立と私立の違い
公立と私立の違いについて、皆さんはいくつ挙げられるでしょうか。
学費に大きな違いがあるのはご存知の方も多いかもしれません。
私立は高いというイメージがおありでしょうが、今では国から「就学支援金」という学費支援があり(所得条件等あり)、私立もかなり通いやすくなっています。
他の違いで重要な点としては「教育内容」「教員」「施設・設備」などがあります。
公立と比べて私立は各学校の理念やスタンスに特色があるため、教育内容や取り組みも特徴的になりやすく、校風や生徒対応も学校によってかなり違います。
教員も公立の場合は数年で異動がありますが、ほとんどの私立では異動がないため教育の特徴を継続的にしやすい点も大きな違いです。
施設・設備も学校の理念や特色に合わせて違いがあり、グラウンドが広いとか、変わった特別教室があるとか、いろんな特色が際立っているのが私立の特徴です。
学科の選択
学科の選択も非常に重要なポイントです。
普通科は大学進学をベースに幅広く様々な学習を行い、進路選択の柔軟性を広く保つのが特徴です。
それ以外の学科の選択肢は多種多様で、よくある例だと商業・工業・理数・国際など、変わったところだとビジネスや舞台芸術などかなり専門分野に特化した学科もあります。
また、幅広く学んだり専門分野を深めたりという柔軟性の高いのが総合学科で、近年高校数が増えてきています。
興味のある分野があったり、専門的に強い分野を作りたかったり、という場合は普通科ではない方向性が向いているでしょう(理数系に特化するなら「高等専門学校」という選択肢もあります)。
大切なのは・・・?
一番伝えたいことは、「高校は義務教育ではない」ということ。
そもそも行くかどうかも決めていいですし、どんな選択肢を選んでもいいのです。
こうあるべき・こうした方がいいという大人の考え方も大切ですし、同時に本人がどういうことを学びたいか・どんな方向に進んでいきたいかを考えることも非常に大切なのです。
ぜひ高校入試を機会として、子どもの将来を真剣に話し合ったり、実際に学校に足を運んだりしてほしいと思います!
次回ももう少し高校入試のことについてご説明しようと思います。
入試制度や受験制度について、中学で力を入れるべきことについてお伝えします。
筆者:金澤 浩(かなざわ ひろし)
大手学習塾で20年以上指導し、様々な生徒を合格に導く。
現在は共育コンサルタントとして講演会や個別での進路選択や学習の支援に取り組む