
偉人ことわざクイズ この人だーれだ?
みんながよく知っていることわざの中には、歴史上の偉人にまつわるものがあります。
今日はその中から、いくつかをクイズ形式でお届けします。
「判官びいき」の「判官」って誰のこと?
ついつい、弱いものや負けているものに同情して、味方したくなることがありますよね。
そんな気持ちのことを「判官(ほうがん/はんがん)びいき」といいます。
ところで、この「判官」は歴事上の有名な人物を指すのですが、誰のことだがわかりますか?
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ヒントは、壇ノ浦で平氏を滅ぼしたあの人です。
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そう、判官とは、鎌倉幕府を開いた源頼朝の弟である、源義経のことです。
義経は平家を滅ぼした後、頼朝と対立し、奥州の平泉に追われて、そこで討たれてしまいます。
しかし義経の人気は後世の文学や芸能にまでおよび、多くの人が兄にうとまれた弟に同情しました。
この義経が、「判官」という役職についていたことから、「判官びいき」ということわざが生まれました。
「弁慶の泣き所」と同じ意味の英語のことわざは?
義経つながりで、もう一問。
「弁慶の泣き所」の「弁慶」とは誰でしょう?
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これは、そのままですね。義経の家来だった、武蔵坊弁慶のことです。
「弁慶の泣き所」は「強い者の弱点」の意味で、弁慶ほど強いものでも泣くほど痛がる急所=向こう脛(ずね)のことを指すこともあります。
では、同じ意味の英語のことわざを知っていますか?
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答えは”Achilles’ heel”(Achilles heel)で「アキレスのかかと」(アキレス腱)です。
アキレウス(アキレス)はギリシャ神話に登場する英雄で、トロイア戦争で大活躍しましたが、敵にかかとを射られて命を落としました。
日本語でも英語でも、強者の弱点がどちらも足にあるというのが面白いですね。
「弘法にも筆の誤り」の「弘法」って誰のこと?
「弘法にも筆の誤り」とは、「その道に長けた人でも、失敗することはある」という意味で、
「猿も木から落ちる」と同じ意味のことわざです。
弘法大師は、三筆の一人に数えられる大変優れた書道家でした。
三筆とは、平安時代初期の優れた3人の書道家のことで、弘法大師、嵯峨天皇(さがてんのう)、橘逸勢(たちばなのはやなり)の3人を指します。
それだけの書の名人である弘法でも、書き損じることがあることにたとえて、このことわざが生まれました。
ところでこの弘法大師には、書道家以外に、もうひとつよく知られた顔があります。
さて、この弘法大師の別名、みなさんはわかりますか?
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ヒントは、平安初期に真言宗を開いたお坊さんです。
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そう、空海です。
空海は唐に留学し密教を学んで、帰国後に高野山に金剛峯寺(こんごうふじ)を立て、真言宗を開きました。
ちなみに、空海こと弘法大師には、もうひとつ有名なことわざがあります。
「弘法筆を択(えら)ばず」
「その道の名人や達人は、道具の良し悪しをとやかく言わず、どんな道具でも上手に使いこなす」という意味です。
「弘法にも筆の誤り」と「弘法筆を択ばず」、2つもことわざになった空海はよほど字が上手だったんですね。
まとめ
他にもことわざの中には歴史上の偉人のエピソードにちなんだものがあります。
調べてみると面白いですよ。