新米うんまい! お米の名前の由来
新米がおいしい季節がやってきました!
新米って?
新米は、収穫された直後のお米です。
農林水産省のホームページでは、
1.原料玄米が生産された当該年の12月31日までに容器に入れられ、若しくは包装された玄米
2.原料玄米が生産された当該年の12月31日までに精白され、容器に入れられ、若しくは包装された精米
と紹介されています。
お米は一般的には9月~10月に収穫されますから、
ちょうどいまくらいの時期から、2023年の年明けまで、新米がお店に並ぶことになります。
米の品種の名前
ところでお米の品種って個性的な名前ですよね。
「コシヒカリ」や「あきたこまち」など……
どういう由来があるのか、気になったので、調べてみました。
コシヒカリ
新潟県を中心に作られているお米です。
このあたりの地域はむかし、「越(こし)の国」と呼ばれており、
「越の国に光り輝く」品種になるようにとの願いから、
「コシヒカリ」と名付けられました。
(参考:新潟県HP「お米の質問箱4」)
ひとめぼれ
宮城県を中心に作られているお米です。
そのおいしさに、"ひとめぼれ"してしまうことが由来で、
愛されるお米になるように、との願いも込められています。
(参考:みやぎのお米HP「みやぎから。お米の新提案!」)
あきたこまち
秋田県を中心に作られているお米です。
秋田県湯沢市に生まれたとされる、「小野小町」にちなんでいます。
小野小町は平安時代の歌人で、とても美しい女性だったといわれています。
あきたで生育した美味しいお米として末永く愛されるように、との願いから、
「あきたこまち」と名付けられました。
(参考:全農秋田県本部HP「あきたの農畜産物」)
つや姫
山形県を中心に作られているお米です。
炊きあがりのつやと輝きのすばらしさをよく表し、
女性の好感度も高いことからこの名前に決まりました。
「姫」には、10年かけて大切に育ててきたという思いがこもっています。
(参考:JAグループHP「とれたて大百科」、つや姫10周年記念サイト「つや姫憲章」)
ゆめぴりか
北海道で作られているお米です。
「ピリカ」とは、アイヌ語で「美しい」という意味を持つ言葉です。
「夢」と「ピリカ」をかけあわせ、北海道米の夢をになうお米になってほしいという
願いが込められています。
(参考:道総研農業研究本部HP「回答:品種名の由来」)
お米がよくとれる場所
お米を育てるためには、
〇広くて平らな土地があること
〇水が豊富にあること
〇夏によく太陽が照っていること
〇夏の昼夜の温度差が高いこと
が条件としてあげられます。
米の収穫量が多い都道府県BEST5を見てみると、
となっています。
(資料:農林水産省「作物統計調査」令和4年2月28日公開)
どれも、さきほど紹介した品種がとれる地域ですね!
地図を眺めてみると、それぞれ平野があり、川の近くに位置していることがわかります。
しかし、たとえば北海道は昔から「米どころ」だったわけではありません。
寒冷な土地でも美味しくできるように、お米の品種改良を重ねた結果、
「ゆめぴりか」などの品種が生まれたのです。
どうやって作られているか、想像しながら食べてみよう!
普段食べている米や野菜などの農産物は、自動的にぽこぽこ生み出されているわけではなく、
農家の人たちが、自然とうまく付き合いながら、作っているものです。
新米を食べるときにも、そういう背景を考えながら食べると、
よりおいしく感じられるかもしれません!
★今日食べたお米はどの地域でとれたのか?
★その地域の地形や気候は?
★品種の名前の由来は?
気になったことを調べてみると、社会科の農業の単元にもつながってきますよ。