「お彼岸」のひみつ
「お彼岸」
「おひがん」
聞いたことあるけど、ちゃんとわかってないような気がしませんか。
秋にある? 春にも?!
「寒さ暑さも彼岸まで」という言葉は聞いたことがありますよね。
ということは、まだ暑いですが、最近は涼しくもなってきたので、「お彼岸」そろそろなのでしょうか。
8月のブログ(◆「お盆」のひみつ)で「お盆」について書いたので、
今回は、関連していそうな「お彼岸」について考えてみたいと思います。
「お彼岸」っていつ?
ニュースでも「お彼岸」をいう言葉を聞きますが、一体いつなのでしょうか。
お彼岸は春と秋、年に2回あります。
近々ある「秋」のお彼岸は、2023年でいうと、このブログのUP日の翌日 9月20日~9月26日 になります。
9月23日の秋分の日を中心として一週間を指します。
「春」のお彼岸は、春分の日の3月21日を中心とした 3月18日~3月24日 でした。
秋分の日も春分の日も、昼と夜の長さが同じになる日と言われていて、その日を境に季節が移ろうという、ポイントの日でもあります。
ちなみに、「秋分の日」は、法律(「祝日法」)では「祖先をうやまい、亡くなった人々をしのぶ。」ことを趣旨としています。
法律で謳(うた)われているのですね。
「春分の日」は「自然をたたえ、生物をいつくしむ。」となっており、若干の違いはあるものの、「しのび、いつくしむ日」であるようです。
「お彼岸」て何?
そもそも「お彼岸」ってどういう意味なのでしょうか。
仏教の言葉で、「此岸」(しがん)という言葉があり、それは煩悩(ぼんのう)のあるこの世 という意味で、
対義として、「彼岸」(ひがん)があり、それは悟りと開けたあの世 のことを指します。
いくつかの説があるようですが、春分・秋分の日は昼と夜の長さが同じになるこの時期が、この世とあの世が最も近づくので、
ご先祖への思いが伝えやすいと考えられた、と言われています。
また、「お彼岸」の行事のようなものは日本独自のもので、日本古来にある豊作を願う「日願(ひがん)」という信仰と結びついたから
とも言われています。
「お彼岸」って何をするの?
「お彼岸」は何するのか、というと、「お墓参り」ですよね。
毎年この時期になると、お墓参り行く人が多いでしょう。
お寺さんや霊園の近くは混雑したりしますね。
お墓参りには お線香やろうそく、お供え物を持っていったりしますが、お彼岸のお供え物といったら、「おはぎ」と「ぼたもち」です。
よくクイズ番組でも出る話ですが、
- 「おはぎ」 → 秋の花「萩」から由来
- 「ぼたもち」 → 「ぼた(ん)」は春の花「牡丹」からの由来
ですね。
また、「落雁(らくがん)」という干菓子や果物をお供えすることもありますが、これらは地域や宗派によって違いがあるようです。
「お彼岸」と「お盆」の違い
お彼岸は、彼岸にいるご先祖様を近くで供養するために私たちが出向いてお参りすることで、
お盆は、ご先祖様を、彼岸から此岸(家)に迎い入れて供養する。お盆のお墓参りは、家へのお迎え、お見送りの意味があるそうです。
「お彼岸」もきっかけに
宗派やしきたり、地域によっていろいろちがいはありますし、お彼岸、お盆も、少し趣きが異なっているようですが、
ご先祖のことを大切に思うということは変わりません。
冒頭、「寒さ暑さも彼岸まで」と言いましたが、少し涼しさも感じるようになってきた「お彼岸」のこの時期に、
ご先祖やご家族、お友達など、身近な人を思う「きっかけ」にしてみるのもいいかもしれませんね。
~今回の執筆者~
イニシャル:NK
所属:営業部門
年齢:50代
今回のひとこと:「つぶあん」のほうが好き