2023/08/18

「お盆」の ひみつ

お盆はいかが過ごされましたか。

「盆、暮れ、正月」という言葉があるように、多くの会社はお盆の時期と年末年始の時期はお休みになりますね。

学生さんは夏休みがありますけど、お勤めの方はお盆休みがまとまったお休みになりますので、楽しみにされていたと思います。

今週末までお休みの方もいらっしゃるかもしれません。

当たり前のように、「お盆休みですので…」と言っている「お盆」って、いったい何のことでしょう。

    

 

 

「お盆」っていつ?

 

お盆は、全国的には8月13日から16日とされています。

ですので、多くの会社はここに合わせて、いわゆる「お盆休み」を設定しますが、お盆休みの日数などはそれぞれの会社ごとに異なります。

(ちなみに、弊社のお盆休みは8月10日から16日でした)

 

とはいえ、あれ?ウチは7月だよ、っていう方もいらっしゃると思います。

(私の出身地域は7月です)

地域によって、7月と8月と分かれます。

 

8月のお盆を「旧盆」

7月のお盆を「新盆」

といいます。

 

8月の「旧盆」の地域が多いですが、7月の「新盆」の地域は、東京の一部や、北海道、石川、神奈川、静岡、山形、栃木、佐賀の一部地域がそうだそうです。

なぜ、7月と8月と分かれているかというと、暦の変化です。

明治時代に旧暦から新暦に変わったため、それに伴って、のようですが、農家の方の繁忙期と重なったからということもあるようです。

   

 

 

そもそも「お盆」って?

 

諸説ありますが、「お盆」はやはり仏教から来ている言葉で、「盂蘭盆会」(うらぼんえ)を省略して「お盆」と呼ばれています。

「ウラバンナ」という音からきていて、それは「逆さ吊りの苦しみ」という意味です。

逆さ吊りにされたような苦しみを受けている人に供養をしたところ、その功徳によって救われたそうです。

そのような信仰や仏教思想が結びついてできた行事と言われています。

  

 

 

「お盆」で何をやる?

地域や宗派によって、さまざまなので一概に言えませんが、ここでは一般的なことを紹介してみたいと思います。

 

「迎え火」「送り火」

 

ご先祖様を迎えるために、「迎え火」を焚きます。

 

「迎え火」や「送り火」には麻の茎を乾燥させたものなどを燃やします。

家に迷わず来られるようにという目印だそうです。

また、地域・風習によっては、キュウリやナスで馬や牛を作ったり、

ほおずきを飾ったりしてお供えをするところもあるようです。

 

キュウリに割りばしで足をつけるのは、馬に乗って早く来て、

ナスに割りばしで足を付けるのは、牛に乗ってゆっくり帰ってもらうという意味があります。

  

テレビでは見たことがありますが、私は作ったことがありません。

地域性でしょうか、風習の違いでしょうか、皆さんはいかがでしょう。

 

 

「送り火」は、お見送りをするために焚きます。

 

有名なものは京都の「五山送り火」(大文字焼)や長崎の「精霊流し」などがあります。

  

「五山の送り火」は、京都で毎年8月16日に行われ、「大文字焼」として親しまれていますね。

五山で「大」(右)、「妙」「法」、「舟形」、「大」(左)、「鳥居」の形に点火されます。

「大文字焼」は見たことがありますが、結構きれいで、遠くからでも見えます。

  

 

 

また、お墓参りでは、一般的に、ろうそく、お線香、お供え物などを持っていきますが、

私の出身の地域ではキリコという木と紙でできた灯篭のようなものを持っていき、お墓の前に吊るす風習があります。

キリコには、名前を書いてお供えするので、吊るされているキリコを見ると、誰が来たかわかったりします。

今現在は、灯篭のような形のものから、木の板のコンパクトのものに変わりつつあり、

供養の仕方も、時代の流れとともに変化していっています。

  

 

 

「お盆」をきっかけに

「お盆」のあり方は、地域、風習、慣習のよってさまざまなようです。

「盆、暮れ、正月」。

お仕事や学校の方もいらっしゃると思いますが、お休みの方が多いこの時、

家族や親戚で集まって、お墓参りに行ったり、会食したりされることが多いと思います。

ご先祖のことを話したり、今の日常のことを話したりして、いろんなことに感謝する「きっかけ」になればいいですね。

  

 

 

 

 

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~今回の執筆者~
  イニシャル:NK 
  所属:営業部門
  年齢:50代
  今回のひとこと:帰省ラッシュ大変 

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