
文字学習の第一歩! ひらがな表・カタカナ表・漢字表の選び方と使い方
もくじ
はじめに
お子さまの「読み書き」のスタートや、日本語を学び始めた海外の方にとって、文字を視覚でとらえることはとても大切なステップです。
この記事では、そのような初期学習をサポートする「ひらがな表」「カタカナ表」「漢字表」をご紹介します。
ひらがな表
ひらがなは、最初に学ぶ日本語の文字です。小さなお子さま、日本語を学び始めた海外の方が出会う“最初のことばのかたち”として、やさしく、親しみやすいひらがな表を選びましょう。
①定番のひらがな表(五十音・書き順付きなど)
表は、基本の「五十音」だけでなく、「濁音(だくおん)」「半濁音(はんだくおん)」「拗音(ようおん)」も含まれていると便利です。
濁音:が・ぎ・ぐ・げ・ご など
→ ゛(濁点)がつくもの
半濁音:ぱ・ぴ・ぷ・ぺ・ぽ…など
→ ゜(半濁点)がつくもの
拗音…ひゃ・ひゅ・ひょ・びゃ・びゅ・びょ…など
→小さい「ゃ」「ゅ」「ょ」がつくもの
なお、゛や ゜がつかない、あ・い・う・え・おなどは清音といいます。
おすすめの表のタイプは下記のようなものです。
・書き順つき:正しい書き方の習得に。
・イラストつき:子どもの興味を引く「絵で覚える」デザイン。
海外の方には、ローマ字も併記されているものがさらにおすすめです。
文理の教材にも、イラストつき、書き順つき、「ひらがな表」がついているものがあります。
もちろん、「濁音」「半濁音」「拗音」のひらがな文字も取り上げています。
▲文理の幼児ドリル『くりかえしひらがな』の特典ポスター
拡大するとこんな感じです。
▲筆順つき、イラストつき
▲ひらがなの「濁音」「半濁音」の表
▲ひらがなの「拗音」の表、左側が「清音の拗音」、右側が「濁音と半濁音の拗音」
②ひらがな表の使い方
冷蔵庫やトイレの壁など、毎日目にする場所に貼るのがおすすめです。
そうすることで、自然に目に入り、覚えていくことができます。
ひらがな表とあわせて、「なぞり書き」タイプのドリルやプリントを使って実際に指でなぞったり、声に出して読んだり(音読)と、視覚・聴覚・手の動きを連動させる学習で定着度がアップします。
カタカナ表
カタカナは、外来語・名前・商品名などでよく使われます。
ひらがなに慣れたあと、ステップアップとして取り入れていきましょう。
①定番のカタカナ表
カタカナも「五十音・濁音・拗音」の構成はひらがなと同じです。
しかし、形が直線的なため、ひらがなよりもやや覚えにくいという声もあります。
おすすめの表のタイプはひらがな表と同様、下記のようなものです。
・書き順つき:正しい書き方が身につき、定着しやすくなります。
・イラストつき:「アイス」「オレンジ」など実生活の身近な言葉で覚えやすい。
海外の方には、ローマ字も併記されているものがさらにおすすめです。
ひらがなと同様、文理の教材にも、イラストつき、書き順つきの「カタカナ表」がついているものがあります。
もちろん、「濁音」「半濁音」「拗音」のカタカナ文字も取り上げています。
▲文理の幼児ドリル『くりかえしカタカナ』の特典ポスター
拡大するとこんな感じです。
▲筆順つき、イラストつき
▲カタカナの「濁音」「半濁音」の表
▲カタカナの「拗音」の表、左側が「清音の拗音」、右側が「濁音と半濁音の拗音」
②カタカナを覚える工夫と注意点
カタカナで特に注意したいのは、以下のような似た形の文字です。
間違えやすい代表的な感じを紹介しましょう。
●シとツ
●シとツ
これらのカタカナは字の形がとても似ています。
書き順も含めて、ていねいに学習していきましょう。
マス目付きの練習ドリルで学習すると定着度がアップします。
漢字表
漢字は小学校では学年ごとに段階的に学んでいきます。
(中学校は3年間で学習する漢字数は定められていますが学年ごとの配当はありません)
1つの文字で意味をもつ文字として、言葉の理解を深める重要な要素でもあります。
①小学校学習漢字・学年別漢字配当表とは?
文部科学省が「学年別漢字配当表」を定めています。
小学校6年間で計1026字の教育漢字を学ぶことになっています。
1年生:80字(山・川・花、など)
2年生:160字(時・町・海、など)
3年生:200字(駅・橋・畑、など)
4年生:202字(億、議、博、など)
5年生:193字(衛、酸、潔、など)
6年生:191字(遺、警、難、など)
学年が上がるにつれ、少しずつ難しい漢字へとステップアップしていきます。
② 学年別漢字表とは?
学習の見通しを立てたり、復習に使えたりするのが「学年別漢字表」です。以下のような形式があります。
・1枚に6学年の漢字が一覧化されたもの
・学年ごとに1枚ずつ分かれたもの
視覚的に確認しながら、何度も繰り返し見ることで自然と覚えることができます。
目的に応じて使い分けましょう。
▲6学年分の漢字が一覧化された漢字表の例
まとめ
表を活用して「楽しく身につく」学習を
「ひらがな」「カタカナ」「漢字」は、日本語の基礎を支える大切な文字です。
今回ご紹介したような視覚的な表を使うことで、子どもたちも日本語を学び始めたばかりの方も、楽しみながら文字に親しむことができます。
おうちでの学習が、少しでも楽しく、スムーズになりますように。
「ひらがな」「カタカナ」「漢字」の学習をサポートするおすすめ教材
文理の教材で、「ひらがな」「カタカナ」「漢字」の学習に役立つものを紹介します。
〈ひらがな〉
文理の幼児ドリルシリーズ
※『はじめての ひらがな』、『やさしい ひらがな』、『くりかえし ひらがな』
※ひらがなカードやひらがなポスターつき。
※年齢別になっていますが、文字の習熟度にあわせてお選びください。
〈カタカナ〉
文理の幼児ドリルシリーズ
※『はじめての カタカナ』、『くりかえし カタカナ』
※カタカナカードやカタナカポスター付き。
※年齢別になっていますが、文字の習熟度にあわせてお選びください。
できる!!がふえる⤴ドリル
※『ふえるドリル1年 ひらがな・カタカナ』
※ひらがなとカタカナをまとめて学習できます。ひらがなカード付き。
〈漢字〉
できる!!がふえる⤴ドリル
※学年別になっています。その学年で学習する漢字についての知識が身につく漢字ボード付き。