2025/02/28

スギ花粉とPM2.5 ってなに?春の悩みを吹き飛ばそう!

はじめに

さて、スギ花粉の季節がやってきました。そしてPM2.5の季節もそろそろやってきますね。

今回は、国民病ともいわれる花粉症と、近年環境問題として取り上げられることの多いPM2.5について詳しく解説していきます。

 

 

スギ花粉とは?

スギ花粉はスギの木から放出される花粉のことです。

これがスギ花粉症を引き起こす原因です。

 

現在、日本に植えられているスギの多くは、戦後の国土緑化のためなどに植えられたものだといわれています。

その面積、なんと441万ha!

森林面積(天然林・人口林ほか)が2,502万ha、人口林は1,009万haなので、人口林の約43%がスギで埋め尽くされているわけですね。

もちろん、天然林の中にもスギは生えているので、日本の森林の中には大変多くのスギが生息しているといえます。

※令和4年3月31日時点。出典:林野庁ウェブサイト https://www.rinya.maff.go.jp/j/sin_riyou/kafun/data.html

(2025年2月27日利用)

 

 

スギ花粉はどうして流行しているの?

とはいえ、花粉はスギのような木だけでなく、花などの多くの植物にも存在しています。

それではなぜ、スギ花粉症が国民病といわれるまでに流行しているのでしょうか。

それは「スギの花粉がとても小さいから」が挙げられます。

 

植物の花粉の運ばれ方について、みなさん知っていますか?

虫媒花、鳥媒花、風媒花などがありますね。

今回取り上げているスギは風媒花です。

風に花粉を運んでもらい、子孫を増やすのです。

風に運んでもらう必要があるので、軽く、小さくないといけないのですね。

ヒノキ、ブタクサなどの花粉症もよく耳にしますが、これらもすべて風媒花です。

風に乗って遠くまで飛ぶ上に、先ほどご紹介した通り大変多く生息しているため、大気中に大量に舞います。

そのため、スギ花粉症は国民病と呼ばれるまで流行しているのだと考えられます。

 

 

 

スギ花粉症とその症状

スギ花粉の飛散が始まると「スギ花粉症」を発症する可能性があります。

主な症状には、以下のようなものがあります。

 

くしゃみ: 繰り返しのくしゃみは典型的なアレルギー反応といわれています。

鼻水・鼻詰まり: 花粉が鼻腔に入ることで炎症を引き起こし、鼻水がでたり、鼻詰まりが生じたりします。

目のかゆみや充血: 目がかゆくなったり、充血したりする症状もあります。

咳や喉の痛み: 喉に花粉が入ることで、咳や痛みが出ることもあります。

 

スギ花粉は2月中頃から5月あたりまでがピークだといわれていますが、花粉の飛散量が多い日は特に悪化することがあります。

さて、春に猛威を振るうスギ花粉。

同時期にスギ花粉と同じくらい大量に大気中に舞い、近年環境問題として取り上げられるものがあります。

それがPM2.5です。

 

 

PM2.5とは?

PM2.5(微細粒子状物質)とは、直径が2.5マイクロメートル以下の粒子を指します。

マイクロメートル(㎛)がどのくらいかというと、2.5ミリメートル(㎜)の1000分の1。

スギ花粉の大きさの約10分の1です。

とても小さいと説明したスギ花粉 約30マイクロメートルより何倍も小さいのです。

これらの粒子は、工場からの煙、車の排気ガス、さらには自然現象(火山の噴火、大気中の塵など)によって発生します。

成分は炭素、硝酸塩などで、黄砂とは成分がまったく異なります。(※ただし、黄砂の大きさが2.5マイクロメートル以下の場合は、黄砂もPM2.5 とみなされます。)

 

 

 

PM2.5はどこから、どうやってきているの?

PM2.5 がどこから、どうやってきているのか理解するためには、まず日本の天気の移り変わりから考える必要があります。

 

日本では天気がおおむね西から東へ変わることが多いです。

これは偏西風の影響で、低気圧や高気圧が西から東に移動しているからです。

 

この偏西風の影響で中国などの大陸からPM2.5 が飛んできているのです。

 

なぜ春にPM2.5 が多いの?

それはジェット気流の影響です。

偏西風の中でも一番強い風、ジェット気流は冬の間は南の方に下がっています。

しかし、春になると日本上空近辺に上がってくるのです。

とても強い風に流されて、小さなPM2.5 はたくさん飛んでくるということですね。

 

PM2.5の影響ってなに?

PM2.5はその小ささから、肺深部に容易に侵入し、さまざまな健康問題を引き起こす可能性があると考えられています。

呼吸器内に付着して体外に出にくいのです。

 

 

 

スギ花粉とPM2.5への対策

それでは、スギ花粉とPM2.5 にどのように対策したらよいか見てみましょう。

 

外出時の対策

マスクの着用: 花粉やPM2.5から鼻や口を守るために外出時はマスクを着用しましょう。

花粉症の方からしたら当たり前かもしれませんね。

特に花粉対策用マスクやPM2.5対応のフィルターが付いたものをおすすめします。

 

ゴーグルの使用: 目の保護のため、特に花粉の多い日はゴーグルを使用することをおすすめします。

医療用の保護ゴーグルなどで、少しでも花粉やPM2.5の侵入をなくしましょう。

 

目薬をする:目に入った粒子を洗い流すため、目薬もおすすめです。

 

髪をまとめる:髪の長い方、髪に付着している花粉、PM2.5 の量は侮れません。

髪をまとめ、外と触れる面積を少しでも減らすことをおすすめします。

 

洋服に気を遣う:ウール素材は花粉が付きやすいといわれています。

また、静電気が発生しにくい素材を選択することも花粉やPM2.5 を避けるうえでは有効です。

 

 

室内での対策

加湿器をつける:乾燥していると花粉、PM2.5 が舞いやすいのです。

一般的に雨の日は花粉の飛散量が少なくなるといわれています。

カビなどがはえるほどに加湿する必要はもちろんありませんが、加湿器を使い、出来る限り花粉が舞わないようにしましょう。

 

空気清浄機の使用: 室内の花粉やPM2.5を 除去するために、空気清浄機を導入しましょう。

花粉もPM2.5 もドアから一番入ってくるので、玄関に置くことをおすすめします。

 

 

 

 

花粉症ってなにかな?PM2.5ってなにかな?

大人の教科書ワーク

今回PM2.5の記事部分は「大人の教科書ワーク」理科の「PM2.5 って何?」というページを参考にしています。

「大人の教科書ワーク」は、今回使用した「理科」以外にも「社会」「実技」「数学」とあります。

 

  • どこにサーキュレーターを置けばエアコンの効果が高まるの?
  • クレカや電子マネー、使い過ぎを防ぐには?
  • 数学の「点P」は、どうして図形を動き回るの?
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まとめ

スギ花粉とPM2.5は、共に健康に悪影響を及ぼす要因の一つですが、適切な対策を講じることで、影響を軽減することが可能です。

少しでも対策をして、春を乗り切りましょう!

 

 

 

【今回の執筆者】

イニシャル:M

年代:20代

~今日の一言~

3歳のころから花粉症です。

年齢を重ねて症状緩和はしましたが、いまだにこの時期はティッシュが手放せません。とても憎く、とても辛いです。

 

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