2024/07/12

「お盆」のひみつ 2024

毎日、暑い日が続きますね。

この時期の観測史上最高気温が連発し、40℃って聞いても、驚かなくなってきています。

もう、夏も同然です。

  

 

そんな今日この頃、学生さんは夏休みも間近! お勤めの方は、「お盆休み」はどう過ごそうか、そろそろ頭をよぎる頃ですね。

皆さん、お盆が待ち遠しいのではないでしょうか?

私自身がお盆休みを楽しみにしているので、昨年にひきつづき「お盆」について、ちょっと書いてみようと思います。

 

 

 

「お盆」っていつ?

 

今年2024年のお盆は、8月13日から16日です。

盆の入りが13日、盆の明けが16日。地域によって異なりますが、この期間に「お盆休み」を設定する会社が多いのではないでしょうか。

今年は、8月11日の山の日が日曜日のため、12日の月曜日が振替休日となり、8月10日の土曜日から8月18日の日曜日までの9連休になるところが多そうです。

(ちなみに、弊社のお盆休みも8月13日~16日なので、9連休です!)

 

 

やはり「お盆」というと、「8月」を思いますよね。

 

ここで、あらためて『お盆』のおさらいです。

全国的に「お盆」といえば、8月15日が主流になっていますが、

8月のお盆を「旧盆」、

7月のお盆を「新盆」といいます。

 

 

全国的には8月の「旧盆」の地域が多いですが、

7月の「新盆」の地域は、東京の一部や、北海道、石川、神奈川、静岡、山形、栃木、佐賀の一部地域が7月だそうです。

(また、東京の多摩地区では7月下旬から、沖縄では8月中下旬に行う場合も)

 

 

なぜ、7月と8月と分かれているかというと、暦の変化です。

明治時代に旧暦から新暦に変わったため、それに伴って、のようですが、農家の方の繁忙期と重なったからということもあるようです。

 

 

そもそも「お盆」って?

 

諸説ありますが、「お盆」はやはり仏教から来ている言葉で、「盂蘭盆会」(うらぼんえ)を省略して「お盆」と呼ばれています。

「ウラバンナ」という音からきていて、それは「逆さ吊りの苦しみ」という意味です。

逆さ吊りにされたような苦しみを受けている人に供養をしたところ、その功徳によって救われたそうです。

そのような信仰や仏教思想が結びついてできた行事と言われています。

  

 

 

「お盆」で何をやる?

地域や宗派によって、さまざまなので一概に言えませんが、ここでは一般的なことを紹介してみたいと思います。

 

迎え火

ご先祖様を迎えるために、「迎え火」を焚きます。

「迎え火」や「送り火」には麻の茎を乾燥させたものなどを燃やします。

家に迷わず来られるようにという目印だそうです。

また、地域・風習によっては、キュウリやナスで馬や牛を作ったり、ほおずきを飾ったりしてお供えをするところもあるようです。

キュウリに割りばしで足をつけるのは、馬に乗って早く来て、ナスに割りばしで足を付けるのは、牛に乗ってゆっくり帰ってもらうという意味があります。

テレビ(日曜放送の国民的アニメ)では見たことがありますが、私は作ったことがありません。

地域性や風習の違いでしょうか、皆さんはいかがでしょう。

 

 

送り火

「送り火」は、お見送りをするために焚きます。

有名なものは京都の「五山送り火」(大文字焼)や長崎の「精霊流し」などがあります。

「五山の送り火」は、京都で毎年8月16日に行われ、「大文字焼」として親しまれていますね。

五山で「大」(右)、「妙」「法」、「舟形」、「大」(左)、「鳥居」の形に点火されます。

「大文字焼」は見たことがありますが、遠くから見ても壮観で迫力があります。

    

 

 

お墓参りに「キリコ」?

お墓参りに行くときは、ろうそく、お線香、お供え物などを持っていきますね。

私の出身の地域(金沢市)では、さらにプラスして「キリコ」という木と紙でできた灯篭のようなものを持っていくのです。

 

 

 

 

お墓の前に「キリコ」を吊るすひ竿や紐が貼られており、そこに吊るす風習があります。

この「キリコ」を持っていくのはお盆では当たり前だと思っていましたが、地域限定のものだと大人になって知りました。

「キリコ」は7月のお盆の時期になると、スーパーやホームセンターに山積みになって並び始めます。

 

    

 

 

自分たちがお参りするお墓の分の「キリコ」を買います。

また、宗派にあわせて、たとえば浄土真宗なら「南無阿弥陀仏」、曹洞宗なら「南無釈迦牟尼仏」と書かれたものを選びます。

 

 

 

 

キリコの裏には、名前を書いてお供えするので、お墓の前に吊るされている「キリコ」を見ると、誰が来たかがわかったりします。

「あのおじちゃん、お参りに来たんだ~」とか、「いとこたち、これから来るんだね」とか。

現在のキリコは、木の板状のコンパクトのものに変わりつつありますが、かつては、灯篭のような形のものでした。

何件かお墓参りに行くときは、「キリコ」がたくさん持って行ったので、まあまあかさばりました。

 

そんな「キリコ」はお盆が終わるとお寺さんで処分しないといけなくて、もろもろ廃棄するのに大変と、20数年前に話題になり、転換期を迎えました。

それをうけて、今は「箱キリコ」から「板キリコ」が主流になっています。

 

今は、スーパーなどで多く積み上げられているのは「板キリコ」で、供養の形も時代の流れとともに変化しているといった感じでしょうか。

 

 

 

 

「お盆」

毎年、お盆休みの1か月前、この時期になると、お盆休みの帰省のきっぷを予約しないとなぁ、と。

帰省したら、お墓参りに行かなきゃ、と思います。

お盆休みなんてなかったり、受験や部活で忙しい人もいらっしゃると思いますが、お盆休みに家族や親戚で集まることがあったら、ちょっと多忙な日常から一息ついてみてください。

お墓参りや団らんをきっかけに、いろんなこと、話してみるのもいいかもしれませんね。

  

 

 

 

 

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~今回の執筆者~
  イニシャル:NK
  所属:営業部門
  年齢:50代
  今回のひとこと:新幹線チケット取らないと
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