2023/03/28

高校生活とアルバイト

新高1のみなさん、4月から晴れて高校生ですね!

皆さんはどんな高校生活を送りたいですか?

高校は中学より規模が大きく、部活や委員会など活動の幅も広がって様々な仲間と協力できるのは楽しいですね。

かくゆう私も高校生活は部活に打ち込んで・・・、という事は全然なく、いわゆる帰宅部でございました(笑)。

 

中学では部活に所属することが必須だったので、なんとなく運動部に所属してはいましたが、高校は任意だったので特定の部活には入部せず。

しかし帰宅部って、まあ暇なんですね。。。

学校が終わって家でテレビを見て怠惰に過ごす毎日・・・。

そんな中、母親から「あなた家に帰ってきてダラダラしているだけならアルバイトでもしたら?」と言われ、その手があったか!と思って始めたのは近所のスーパーでのアルバイトでした。

 

 

労働基準法56条によると満15歳に達した日以後の3月31日が終了するまで働くことができません。

ということは、4月1日以降は働くことが出来るわけですね。

※校則によってアルバイトを禁止している学校や、許可を得ればOKの学校等、様々あるようですので皆さんの通う高校の規則は必ず確認しましょう。

私が通っていたとある神奈川県の県立高校では当時アルバイト禁止では無かったので、高校1年生の夏から早速アルバイトを始めることしました。

 

食品スーパーのお仕事

さて、そんな私が初めてアルバイトをしたのは高校と自宅の丁度中間地点にある地元チェーンの食品スーパー。

学校帰りに通うのが便利だったから、と単純な理由でした。

そこでの担当は「品出し」。

どんな仕事か一言でいうと、お店が仕入れた商品を売場に出すこと、です。

 

 

スーパーって毎日、仕入先から様々な商品が送られて来ます。

お店に届いただけですと、まだ売場の裏、いわゆるバックヤードに置いてあるだけです。

お客様に買って頂くためには、その商品が置かれている売場の棚に置かないと、誰も買ってくれません。

ですからその入荷品を仕分けし、売場に並べる必要があります。

 

なんだ、そんなの簡単でしょ。と思うかも知れません。

しかし、これ意外と難しいのです。

 

まず、商品を売場に陳列すると言っても、売場の棚には1商品あたりにおける量に限りがあります。

ですから、現在売場の棚にはどれくらいの商品が並んでいて、どのくらいの商品を持っていけば丁度良い数になるのかを考えて持って行かないと行けません。

また商品は入荷したけれど、元々バックヤードに置いてある在庫がある場合はそちらから先に使わないといけないので、入荷商品とバックヤードの在庫の数の両方を頭にいれておかないといけません。

 

さらに、食品を陳列する際は「後から補充する商品は今ある商品の一番後ろに陳列する」というルールがあります。

ご存じの通り食品には賞味期限や消費期限があり、陳列されている商品は手前から売れて行きますので、これをやらないと賞味/消費期限が短い商品が残ってしまいます。

 

あと、お客さんがある商品を手前から取ると、その商品のスペースが空いてしまうと売場の見栄えが悪くなります。

売れた商品がある棚は奥の商品を手前に動かしてこのスペース埋める「前出し」という作業が発生します。

これを商品補充作業と同時に行っていくわけですね。

 

と、まあ一口に「品出し」といっても色々な事を考えながら作業するわけです。

 

 

お客様からのお問合せ

また、意外と多い業務はお客様からの問い合わせ対応です。

スーパーって色々な商品ありますから、どの売場にあるのか迷ったお客様から問い合わせを受けるのです。

 

 

しかもお客さんが迷いやすいマニアックな商品になればなるほど聞かれますから、品出し担当は普段あまり商品を補充しないような細かい売場まで把握している必要があります。

 

あくまで私の個人的な経験ですが、例えば「高野豆腐」は良く聞かれましたね。

豆腐売場にあると思いきや、乾物売場にあるからですね。

あと「餃子の皮」も結構聞かれます。

現材料的には小麦粉ですが、冷蔵が必要なので小麦粉売場にはありませんし、またチルドの餃子が売っている練り物売場を探す方も多いですが、やはり無いのですね。

 

ではどこにあるかと言うと、、、正解は精肉売り場です。

これは餃子の皮を買う方の多くは一緒に「挽肉」も買うからなのです。

スーパーの陳列って深いですねえ。(あくまで私が働いていたスーパーの例です。)

 

アルバイトは実戦的スキルが付く

他にも売場の様々な場所に散った買い物かごを回収して所定の場所に戻したり、閉店後にブラインドやシャッターを下ろしたり、お客様が汚してしまった棚や床を掃除したり・・・とまあ仕事は多岐に渡ります。

これらの業務を限られた時間内にこなすには、どうすれば効率良く捌けるのか、という点を常に考えながら身体を動かしますし、教えてくれる社員がいたとしてもほとんどの時間は自分で考えながら仕事をしますので問題解決のスキルが付きます。

また毎日お客様からのお問合せを受けますので、初対面の人と対話することにもかなり慣れることが出来ました。

これはなかなか学校生活で身に着けるのは難しいのではないでしょうか。

 

 

やはり楽しみなお給料

そしてアルバイトの一番の良いところ、それは何と言ってもお給料です。

私がアルバイトしていた20数年前でスーパーの時給は680円くらいだったと思いますが、1日5時間程度を週3、4日くらい働いて、月4~5万円くらいのお給料を貰っていたと思います。

アルバイトを始める前は月3000円くらいのお小遣いをもらっていましたので、アルバイトを始めてからは母親に「ボクは自分で稼いでいるので、もうお小遣いとか要りません!」と言ったときは気持ちよかったですねえ。

まあバイク買ったり楽器買ったりして毎月全部使い切っていましたが・・・。

 

 

まとめ

もちろん、アルバイト先からお給料をもらって働くわけですから、失敗したり仕事が終わらない場合は社員の人に怒られたり厳しく指導されたり、病気などよほどの事がなければ決められた出勤日には出勤しないと行けませんので遊びに行くのを我慢したり、辛いことも多かったです。

 

しかし仕事を通じて学校では学べない経験が出来ますので、もし興味がある方は高校生になってからアルバイトを始めるのも考えてみてはいかがでしょうか?もちろん高校生は学校の勉強が最優先ですから、学業が疎かにならないように気を付けてくださいね!

 

今回も長くなりましたが、受験生の皆さんがよりよい高校生活を送れるよう願っております!

 

~今回の執筆者~
イニシャル:T
所属:営業部門
年代:30代
今回のひとこと:今でもスーパーに買い物に行くとアルバイト時代の習慣で「前出し」をしそうになってしまいます。

 

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