高校受験対策は問題集選びが重要! 自分に合った問題集の選び方&おすすめ4選
中学3年生の皆さん、高校受験を控えて、どのように勉強したらよいか悩んでいませんか?
保護者の方も、塾に通わせたり、家庭教師をつけたりするべきなのか、迷っていらっしゃるかもしれません。
塾や家庭教師は効果的な勉強の方法を教えてくれますが、
塾や家庭教師を利用しなくても、優良な市販の問題集を活用すれば、十分に高校受験の対策は可能です。
ここでは、効果的な高校入試対策問題集の活用法と選び方、またおすすめの問題集をご紹介します。
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目次
POINT
・塾に行かなくても、市販の問題集を活用すれば受験対策は可能。
・志望校の偏差値や出題傾向を踏まえたうえで、自分に合った問題集を選ぶ。
・レベルに合わせて高校受験対策用の問題集を選ぶのが合格への近道。
1.高校受験の対策は「問題集」の活用がカギ
自分一人で勉強して、高校合格を目指すのは決して簡単な道ではありません。
そんな時に心強い味方になってくれるのが、市販の高校入試対策用の問題集です。
優良な問題集は、入試を徹底的に分析し、合格に必要な力が体系的・総合的に身につくように編集されています。
塾に通わないで高校受験に挑むなら問題集は必須
塾に通ったり、家庭教師をつけていたりすれば、先生が合格までの道筋を示してくれるでしょう。
でも、ひとりで高校受験に挑もうとすると、出題範囲を調べるのも、学習スケジュールを立てるのも、ぜんぶ自分で行わなければなりません。
そんなときに頼りになるのが高校入試対策用の「問題集」です。
問題集は、編集者が高校入試でよく出る問題を分析して網羅的に編集しています。
また、簡単な問題から徐々に難しい問題も解けるように配列も工夫しています。
そのため、適切な問題集を選んでやり切れば、自ずと合格が見えてくるでしょう。
塾に通わずに入試に挑むなら、問題集は必須です!
学校の授業だけでは対策が難しい
高校受験の対策には、通塾や家庭教師が絶対に必要というわけではなく、自主学習でも合格を目指すことは可能です。
しかし、学校の授業を聞いているだけでは、合格は簡単ではないかもしれません。
入試では、これまでに学んだ知識をいろいろな角度から問われます。
制限時間もあるため、いろいろな問題を解き慣れているほうがよく、「入試のための勉強」が必要になってきます。
それゆえ、自力で合格を目指す場合は、高校入試対策向けの問題集を活用した対策が有効になります。
問題集を効率的・効果的に使うには
市販の問題集で入試対策を行う場合、やみくもに問題集に手を出すのは得策ではありません。
まずは、一度過去問を解いてみて、志望校のレベルや出題傾向を把握しましょう。
また、模試などを利用して、現在の自分の学力レベルを知り、苦手分野を見つけましょう。
そして、問題集を選ぶときは、今の自分のレベルから志望校合格に必要な学力レベルにまで引き上げてくれるものを選ぶようにしましょう。
また、問題集に取り組む際は、あたまから順に均等に学習してゆく必要はありません。
苦手分野が入試までになくなるように計画を立てて問題集に取り組むことが大切です。
効果が出やすい問題集の使い方
通常、高校入試の問題は中学3年間の学習範囲からまんべんなく出題されます。
そのため、どの教科、どの分野にも穴がないように対策しておく必要があります。
それには、まずは出題範囲の全体像を押さえ、学習内容を理解することが大切です。
そのうえで問題を解き、ひとつひとつ苦手をつぶしてゆくようにしましょう。
こちらは、問題集を効果的に進める方法です。
・まずは問題集に一通り目を通して、全体像を押さえる
・要点の説明を理解してから、問題を解き始める
・問題集に答えを書き込み、一目で問題と答えを見直せるようにする
・まちがえた問題、わからなかった問題を記録しておく
・いったん時間をおいて繰り返し解き、苦手をなくす
2.高校受験対策に適した問題集の選び方
一口に問題集といっても、いろいろなタイプの問題集があります。
高校受験対策には、入試対策向けの問題集を利用するのが効率的ですが、それにしてもいろいろな出版社がいろいろなシリーズを発刊しているので、どんな観点で選べばよいか迷うかもしれません。
ここでは、高校受験対策に適した問題集選びの観点をご紹介します。
志望校の偏差値で選ぶ
志望校の難易度は、偏差値という指標で表されることが多いです。
偏差値とは、ある集団のなかでの立ち位置を数値化したものです。
平均点が偏差値50になるように換算し、それを基準に相対的にレベルを表しています。
高校入試対策用の問題集にはさまざまなレベルのものがあるので、問題集を選ぶ際は、志望校の偏差値も意識しながら、ちょうどよい難易度のものを選ぶようにしましょう。
現在の自分のレベルより少し上で、問題はやや難しいけれど、解説を読めば理解できるくらいの問題集がちょうどよいといえるでしょう。
志望校の種類・出題傾向で選ぶ
志望校が私立か公立かによっても出題傾向や求められる対策は異なります。
公立高校の場合は、都道府県ごとに出題傾向が異なっています。
過去問が公開されているので、まずは直近3年分解いてみて傾向をつかみましょう。
私立高校の場合は、学校ごとに出題傾向はちがいます。
こちらも過去問が入手できる場合は一度解いてみて、類似の問題が入った問題集を選ぶようにしましょう。
問題集によっては、実際の入試問題が収録され、出題した都道府県や学校名が付記されているものもあります。
目的に合わせて選ぶ
入試の最終目標は志望校合格ですが、そこに至るまでのプロセスを考えて、各段階での目的を絞り、問題集を選ぶようにしましょう、
中3の前半までに基礎を固めたいなら1・2年の総復習ができる教材を、中3の後半で3年間の総仕上げをしたいなら全学年の内容を網羅したものがおすすめです。
また、苦手分野をピンポイントで克服したいなら、その分野のみに特化した問題集を選ぶとよいでしょう。
教科ごとに選ぶ
教科ごとに得意不得意は異なるため、1つの出版社や1つのシリーズに絞って問題集を購入する必要はありません。
苦手な教科はより解説が多いものを、得意な教科は問題数が多いものを選ぶなど、教科ごとに自分に合った問題集を選びましょう。
入試対策を始めるタイミングに合わせ選ぶ
高校入試対策を始める時期は人それぞれですが、一般始的に、中2の春休み~中3の新学期や、部活を引退した中3夏休み~2学期(後期)にスタートする人が多いです。
どのタイミングで受験対策を始めるかによって、選ぶべき問題集も変わってきます。
中2の春休み~中3の新学期
1・2年生の学習事項が網羅された、基礎的な問題集を選ぶとよいでしょう。
この時期には、取りこぼしなく、基礎力をつけることが重要です。
部活を引退した中3夏休み~2学期(後期)
3年間の学習を総復習しつつ、実戦的な対策もできる問題集がおすすめです。
付録に模擬テストがついているものであれば、実力試しができます。
解説の量やレイアウトで選ぶ
問題集の紙面は、シリーズによって異なります。
レイアウトが見やすく、図版やイラスト入りで視覚的に理解しやすいものがよいでしょう。
解説のボリュームも重要です。
実力を上げてゆくには、まちがえたところを明確にして、次はまちがえないように対策することが大切ですが、そのためには解説がわかりやすくて充実している問題集を選びましょう。
解説はただ分量が多ければよいというものでもありません。
採点のしやすさも、効率よく勉強を続けてゆくうえでは大切なポイントなので、答えが見やすく、かつ解答のポイントが整理された解答解説がよいです。
模擬テストや付録で選ぶ
問題集ごとに付属している模擬テストや付録も異なります。
入試本番前に向けて、実力を試すためにも、模擬テスト付きの問題集がおすすめです。
付録も問題集選びには重要なポイントです。
英語の音声つきでリスニング対策ができるもの、理科や社会などの暗記に便利なツールがついているもの、入試当日に要点の確認ができる「入試直前チェック」のような冊子付のものなど、市販の問題集にはいろいろな付録つきものがあります。
便利な付録付きの問題集を選んで、受験対策に役立てましょう。
3.高校受験対策におすすめの問題集4選
ここからは、問題集のレベル別に、文理の商品のなかからおすすめの高校入試対策教材をご紹介してゆきます。
くりかえしになりますが、全教科同じシリーズの問題集を揃える必要はありません。
教科ごとに、自分の現状のレベルを把握し、自分に合った問題集を選ぶことが、合格への近道です。
基礎から学べる「わからないをわかるにかえる 高校入試」
高校入試対策のはじめの1冊としておすすめなのが、「わからないをわかるにかえる 高校入試」です。
実際の入試問題のなかから、基礎的かつ重要な問題を選んで収録しているため、超基礎から優しく学んで高校合格を目指すことができます。
優しくわかりやすい説明、豊富なイラスト、オールカラーの紙面が特長です。
付録として、入試直前まで使える、赤シートつき「合格ミニBOOK」がついています。
短期間でつまずきをすっきり解決「コーチと入試対策!」
短期間で入試対策をしたいなら、「コーチと入試対策!」シリーズがおすすめです。
ウサギとヒツジのかわいいキャラクターによる丁寧な解説で、つまずきをすっきり解消することができます。
「8日間完成 中学1・2年の総まとめ」
8日間で、中学1・2年の復習と定着確認ができます。
おすすめの使用時期は、3年生に進級する春休みや、3年生の夏休み。
入試本番まで時間の余裕があるうちに、これまで学習してきた単元を見直し、不安をなくておきましょう。
「10日間完成 中学3年間の総仕上げ」
10日間で、中学3年間の総仕上げができます。
おすすめの使用時期は3年生の夏休み~冬休み頃です。
模擬テスト付きなので、入試のリハーサルのつもりで解いてみましょう。
どちらのシリーズにも、机に飾って眺めるだけで勉強の役に立つ「応援日めくり」や、点数を記録して弱点を発見できる「ふりかえりシート」がついており、合格へのモチベーションが上がります。
入試に向けての基礎力、実戦力をつける「完全攻略 高校入試」
効率よく勉強して、確かな実力を身につけたいなら「完全攻略 高校入試シリーズ」がおすすめです。
「中1・2年の総復習」
入試に向けての基礎力をつけるには、「中1・2の総復習」がおすすめです。
入試出題範囲の約7割を占める、中1・2年の学習内容を効率よく学習でき、苦手な単元の克服が可能です。
1か月程度で取り組めるつくりになっています。
「3年間の総仕上げ」
入試に向けての実力をつけるには、「3年間の総仕上げ」がおすすめです。
入試でよく出題される問題を、出題形式別や模擬テスト形式など、さまざまな角度から解く演習ができます。
2か月程度で取り組めるつくりになっています。
付録には「入試直前チェック」がついており、入試本番ギリギリまで要点の見直しができます。
もっとレベルアップを目指すなら「ハイクラス徹底問題集」
試験に強い実力を身につけられる、最高峰の問題演習です。
入試対策はもちろん、定期テストや模擬試験などの実力テスト対策にもぴったりです。
3段階構成になっており、公立上位校から国立・私立難関校を目指せる高い実力を身につけられます。
教科・学年別の発行ですが、中1から過去の入試で出題されたレベルの問題に触れることができます。
じっくり時間をかけて、高いレベルの学力を身につけたい人に向けたシリーズになっています。
まとめ
高校入試は、塾に行かなくても、市販の問題集を活用すれば十分に対策可能です。
志望校の偏差値や出題傾向を押さえ、自分に合った問題集を選んで、しっかりそれに取り組めば合格は見えてきます。
受験の相棒ともいえる問題集をかたわらに、合格を目指して頑張りましょう!