寒い冬は温かい鍋料理が一番
12月ということでいよいよ年末。寒い冬に食べたいものと言えば、やはり鍋料理です。
冬が訪れると、寒さをしのぐために身も心も温まる食事が欲しくなりますね。
その中でも、特に冬になると食べたくなるのは「鍋料理」ではないでしょうか。
鍋料理は、一つの鍋で具材を煮込んだり炊き込んだりしますので、家族や仲の良い友人たちと一緒に囲むと食卓が温かくなりますね。
では、今年の冬に食べたい鍋料理はどんなものでしょうか?
すき焼きやしゃぶしゃぶなど定番の鍋料理も良いですが、地方ならではのご当地鍋料理にチャレンジしてみましょう。
例えば北海道の「石狩鍋」。石狩鍋は北海道の石狩地方に由来しており、新鮮な海の幸と山の幸を使った具材が特徴です。中心となる具材は北海道産の鮭。身だけでなく骨などのアラも使い、さらに豆腐、タマネギ・キャベツ・シイタケ・春菊・長ネギなどの野菜を、昆布で出汁を取った味噌仕立ての汁で具材を煮込みます。また、北海道ならではの新鮮な牡蠣を使用したり、牛乳やバターなどを加えてクリーミーな味わいに仕上げることもあります。これにより、まろやかな風味と濃厚なコクが生まれ、石狩鍋特有の濃厚な味を形成します。寒い地方の料理って感じですね。美味しいですよ~。
次に挙げるのは秋田の郷土料理「きりたんぽ鍋」。きりたんぽ鍋の主役はその名の通り「きりたんぽ」です。米を練って長い棒状にし、焼いたものですね。これを適度な長さに切って鍋に入れ、鶏肉とごぼう、まいたけ、せり等を一緒に煮込みます。特に秋田は美味しい地鶏の産地ですから、この鶏の出汁が味の決め手となります。きりたんぽはスーパーなどで売っているものを使っても良いですが、米を練って団子状にした「だまこ」であれば意外と簡単に作る事が出来ますので、まだ食べたことの無い方は是非チャレンジしてみて欲しいですね。締めにはうどんを入れると美味しいですが、せっかく秋田の郷土料理ですから、稲庭うどんを入れたら完璧ですね。
西日本を代表する鍋と言えば、博多の「もつ鍋」でしょうか。もつ鍋の特徴は、牛や豚のもつ(内臓)を主な具材として使用することです。コリコリした食感と独特の旨味が特徴のもつを、昆布や鶏ガラをベースにしたダシで煮込むことで非常に濃厚でコクのある汁が出来上がります。そして沢山のニラやニンニク、キャベツなどの野菜にしっかり煮込むことで、野菜の旨味や甘みがスープに溶け込み、非常に深い味わいとなる訳です。これだけでも大満足ですが、やはり最後に楽しみなのは、残った出汁にちゃんぽん麺を入れて煮込む締めですね。これを食べたくてもつ鍋を食べる、という方も多いと思いますね。
それぞれの地域にご当地鍋がありますので、様々な鍋料理を作って食べることで、体を温めるだけでなく、家族や友人とのコミュニケーションを楽しみながら、心もあったかくしたいですね。
今年の年末は家でゆっくりご当地鍋を囲んで、今年1年を振り返ってはいかがでしょうか。
~今回の執筆者~
イニシャル:T
所属:営業部門
年代:40代
今回のひとこと:先日、欠けてしまった土鍋を処分して、IH対応のアルミ製の鍋に買い替えました。火を使わず安全で、さらに軽くてとても便利ですが、なんとなくカセットコンロで温める土鍋の方が風情があったなあと、ほんの少しだけ後悔しています。