偏差値とは?中学生向けに解説!高校受験で知っておくべきこと
はじめに
受験を控えたご家族にとって、「偏差値」という言葉はとても重要です。
偏差値は、お子さんの学力が集団の中でどの位置にいるのかを示す指標であり、受験勉強の進捗を把握するためにも役立ちます。
特に模擬試験では、偏差値を知ることが自分の実力を冷静に捉えるために重要です。
この記事では、偏差値の基本的な意味や使い方、計算方法、そして注意点について詳しく解説します。
偏差値についてしっかり理解して、学習の指標、学校選びなどに活用する強い味方にしましょう!
偏差値とは?基本を知ろう
偏差値って何?
偏差値は、「集団の中で自分の位置がわかる数値」です。
簡単に言うと、試験で自分がどのくらいの学力を持っているのかを示す指標です。
偏差値の基準は50で、「偏差値50」はその集団の中で「平均的な得点を取った人」が持つ値です。
偏差値50ならば、その試験を受けた人の中で自分が平均的な成績を取ったことになります。
偏差値は、「得点がどれだけ平均から離れているか」を示すので、単純に点数だけではなく、得点のばらつきも考慮に入れます。
例えば、得点が30点でも、他の人たちの得点が全体的に低ければ、偏差値は高くなります。
偏差値が使われる場面
偏差値は主に、模擬試験の結果や、学校ごとに入学試験のレベルの目安を表す手段として使われます。
模擬試験では、自分の成績を他の受験生と比較するために偏差値が利用されます。
偏差値を知ることで、受験生は自分の実力を冷静に把握し、どの高校を志望すべきかを考える参考になります。
例えば、志望校の偏差値が60以上であれば、それに見合うだけの学力が必要です。
模擬試験の偏差値が高ければ、難易度の高い高校に挑戦することができ、
逆に低ければ、勉強の仕方を見直す、今の偏差値で入学しやすい学校を選ぶなど、戦略的に受験を進めることが可能です。
▲C高校、D高校は今のまま頑張れば合格できそう。E高校はもう少し対策を練ったうえで、チャレンジ受験する
また、偏差値は学力の比較だけでなく、自分の学習状況を確認するツールとしても便利です。
模擬試験を受けるたびに偏差値をチェックし、勉強の進捗を把握することができるため、どこを強化すべきかが明確になります。
平均点や順位との違い
偏差値は「平均点」とは異なり、集団内でのばらつき(点数の差)を考慮します。
平均点は単純に全員の点数を足して割ったものですが、偏差値はその点数がどれくらい集団から離れているかを示します。
例えば、同じ点数を取っても、受験者全体のレベルによって偏差値は変わります。
また、「順位」とも異なります。
順位は単純に何位かを示すもので、例えば100人中10位ならばその順位が重要ですが、偏差値は点数の分布を統計的に評価したものです。
つまり、偏差値は点数が高いだけではなく、その点数が集団内でどれだけ際立っているかを示します。
偏差値の計算方法を知っておこう
偏差値はどうやって計算するの?
偏差値を計算するには、以下の式を使います。
偏差値=(自分の得点−平均点)÷標準偏差×10+50
この式を使うことで、得点が集団内でどの位置にあるのかを偏差値として示すことができます。
計算に必要な「平均点」と「標準偏差」についても触れておきます。
平均点: 受験生全体の得点の合計を人数で割ったもの。
標準偏差: 得点が平均からどれくらい散らばっているかを示す数値。
標準偏差とは?
標準偏差は、得点がどれくらい散らばっているかを示す数値です。
例えば、全員がほぼ同じ得点を取った場合、標準偏差は小さくなり、得点に大きな差があれば標準偏差は大きくなります。
この数値を使って、偏差値がどれくらい平均から離れているのかを計算します。
偏差値が高い・低いってどういうこと?
偏差値が60以上であれば、集団内で自分の成績がかなり良いといえます。
例えば、模試の結果で偏差値が60以上であれば、その模試を受けた人たちの中で上位に位置しているということです。
逆に、偏差値が40以下であれば、集団内で下位に位置することになります。
具体例としては、得点が90点でも他の人たちがその集団の8割が95点以上を取っていれば偏差値は低くなります。
志望校の偏差値を見てみよう
志望校の偏差値は、各学校の入試の難易度を示す大事な指標です。
偏差値は、学校ごとに模試の結果や過去の入試データをもとに算出されています。
志望校の偏差値を知ることで、自分の学力と照らし合わせ、どの学校を目指すかを決める手助けになります。
偏差値に関する注意点
偏差値だけに頼らない
偏差値はあくまでも一つの指標に過ぎません。
例えば、現時点で偏差値が低くても、その後の努力次第で成績は向上します。
入学試験までの期間、自分の今の学力、どのように伸ばすか・維持するかについて、ご家庭や学校の先生、塾の先生と相談しましょう。
また、学校選びを偏差値だけで決めるのは危険です。
学校の雰囲気や学習環境、部活動の充実度なども重要な要素になるので、
学校説明会や文化祭等には積極的に足を運び、総合的に決めましょう。
偏差値は母集団で変わる!
偏差値は「母集団」によって変わります。
母集団とは、その試験を受けた全員のことを指します。
例えば、同じレベルの試験でも、受験生のレベルが違えば偏差値は異なります。
そのため、例えば偏差値の高い学校の学校内模試を受けた場合、
模擬試験自体の成績が良い人でも、校内の偏差値が低く出てしまうこともあります。
偏差値以外で学校を選ぶポイント
偏差値だけでなく、学校の特色や部活動、学習環境なども考慮して学校を選ぶことが重要です。
自分に合った学校選びをすることで、受験後の学校生活も充実したものになります。
自分の偏差値を知る方法
模試で偏差値を確認する
模試を受けることで、自分の偏差値を知ることができます。
模試の結果には、自分の得点だけでなく、標準偏差や自分の偏差値が記載されています。
これを見て、自分の位置を確認しましょう。
自分で計算する
偏差値を計算するためには、平均点と標準偏差が必要です。
模試の結果でこれらの情報が得られた場合、自分で計算することもできます。
また、ウェブツールを利用して簡単に偏差値を計算できるサイトもあるので、積極的に活用してみましょう。
まとめ
偏差値は、自分の学力が集団内でどの位置にいるのかを示す重要な指標です。
模擬試験や高校受験において、偏差値を理解することは大きな意味があります。
自分の成績を冷静に捉えるためにも、偏差値を把握し、学習計画を立てましょう。
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