ああ勘違い…童謡のまちがいに動揺
突然ですが、童謡「どんぐりころころ」の歌詞、正しく歌えますか?
♪どんぐりころころ( )
お池にはまって さあ大変
( )に当てはまるのは次のうちどれでしょう?
①どんぐりこ
②どんぶらこ
③どんぶりこ
正解は、③です。
わたしは、子どものころ②だと思っていました。
きっと桃太郎の「どんぶらこっこ」と混ざってたんでしょうね。
こんなふうに、子どものころに間違って覚えていたということはありませんか?
今日はそんな歌の覚えまちがいについてです。
うさぎおいし…
小学校の音楽で習う「ふるさと」。
「うさぎおいし」から始まる有名な同様です。
小学校のころ、わたしは「へえ~うさぎって美味しいんだ」と思っていました。
「うさぎ美味しい」だと思っている小学生は、ほかにもたくさんいるじゃないでしょうか?
古文を勉強している中学生のみなさんは、正しい意味がわかりますよね?
「うさぎおいし」は「うさぎ追いし」、
つまり「(かつて)うさぎを追いかけた」という意味です。
正しい意味を知ったとき、わたしは目から鱗が落ちる思いでした。
仰げば尊し
もうひとつ、子どものころの間違いです。
卒業式の歌といえば、昔は「蛍の光」と並んで「仰げば尊し」がメジャーでした。
この歌詞の中に「いまこそわかれめ いざさらば」という歌詞があります。
中学生の皆さん、「いまこそわかれめ」を正しく訳せますか?
中学生のわたしは、「いまこそ 別れ目」だと思っていました。
「金の切れ目が縁の切れ目」のような絶縁宣言だと思い、寂しいを通り越して、なんだか冷たい歌詞だと思っていました。
もちろんこれは勘違いです。
みなさんは、正しい現代語訳ができますか?
「いまこそわかれめ」を品詞分解して図解すると次のようになります。
こそは「強意」の係助詞なので、意志(あるいは適当)の意味の助動詞「む(ん)」が、係り結びの法則で已然形「め」に変化しているのです!
だから現代語訳は「いまこそ別れよう」「いまこそ別れるのがよい」となるのです。
中学校の国語の授業で係り結びの法則は習いますね。
高校生になると、古文の授業で助動詞の意味や活用についてくわしく学ぶので、正確に訳せるようになるはずです。
まとめ
子どものころに耳で覚えたことは、意味を勘違いしているということがあります。
成長して古文を学ぶと、「ああ、そういう意味だったのか」と気が付くことがあって面白いですよ。
本日の執筆者
営業部門 O
子どものころの勘違いエピソード:
ミッション系の幼稚園で習った聖母マリアのお祈りの一節。
「充ち満てるマリア」を「道見てるマリア」だと思っていました…。